法人新規担当

地獄の研修とその成長振りで新規担当となった
以前から一人で担当していた係長とテリトリー分けが行われた
係長は支店の周りだけで、会社のみ
その周辺は全て小生
まずは工作先のピックアップ
ざっと、会社は200社、個人事業主は170件
新規だから1日10件がいい所か
と思っていたら、殆ど門前払い
25件は訪問した
手段は自転車
しかし、この自転車と冬だったので玄関前までは防寒着を着て活動
これが会社には良くなかった
会社の社長は社長室の窓からよく見てる
◯◯銀行のような大手が自転車❓
ましてや防寒着を着て活動❓
と、よく言われた
ならばと、自転車は会社より離れた所に止め
防寒着を着るのをやめた
何処で見られているのか分からないからだ
冬は寒い
そんな中、防寒着も着ずに門前払いでは凍えてしまう
でも、自分が望んだ道である
すると一ヶ月間の活動で1社獲得
次の月も1社
その次も1社と確実に成果は上がった
この頃から付き合い残業はせず、午後7時には帰った
上司は何も言わなかったが、先輩方からはブーイング
しかし、「明日、いい顔で行きたい」と頑なに自分のペースを作った
その甲斐あって、半年で会社7社、個人事業主10件の獲得
これは自分の実力ではない
◯◯銀行という後ろ盾があるからだ
法人新規の係長は大きな会社しか訪問していなかった
その方が金額を稼げるからだ
小生はその大きな会社は係長が既に獲得しているか、どんなに頑張っても獲得出来ないかの会社につき、中小企業と個人事業主を狙った
中小企業や個人事業主はどうして取引をしてもらえるのか半信半疑
でも、決算書や確定申告をその場で見て提案するので、この担当者であればと取引に応じてもらえた
半年も経つとある事を思いついた
門前払いの先にはいつも情報提供は欠かさずしていたが
オリジナルの情報提供はどうだろうかと思い、その当時はまだ普及していなかったワープロで文書を作成した
もちろん、銀行にワープロは無い
買うには高い
そこで、仲良くしてもらっていた取引先である電気屋に借してもらった
するとこれが大当たり
やはり手書きより印刷された物の方が説得力がある
一気に2ケ月で法人・個人事業主の新規口座は20件に
その後、借入希望も次々と
絶好調であった
そんな中、転勤の辞令だ
悔しい
これも宿命か
これからだったのに…

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