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見たまんまで描かない(9月14日刊行漫画演出技法書『カタルシスプラン』外伝103)

漫画における絵っていうのはさ、よく見てそのままに描くんじゃなくてね、見えてない事まで考えてよくわかるように描くもんなんだ。「見たままを描けばいいんです」…なんて子供のためのお絵描き教室みたいなコトは一旦忘れっちまいましょう!

まずはよく視て現象や法則を探しましょう!

何をしているのか?どんなやつなのか?何を思っているのか?どんな位置関係なのか?どんなサイズなのか?光の方向は?ベストの構図は?、構造、デザイン、ポーズ、表情、立体感、距離感、質感。それら全てを当たり前に考えて描けるよう習慣づけましょう!上手い人とはあたりまえにそうした情報処理ができる人なんです。

視て、感じたら考え、解って描きましょう!
解らなければさらに試行錯誤です。考えて行う修練は見えない部分を描くのにとても役立ちます。デッサンするとはそういうことなのです。
魅せるために必要な情報を探り、集め、表現しましょう。
絵を描くということは本物以上の情報として表現することでもあるのです。

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