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漫画家狂詩曲(ラプソディ)(9月14日刊行漫画演出技法書『カタルシスプラン』外伝105)

むかしむかし…まだケータイのなかったくらいの大昔…
プロ漫画家は電話がかかってくる度、埋まった電話を掘り出し、そこらにあるメモ用紙やいらない紙に喋りながら落書きしたものでした。そこにあればとにかく描くんですよ。教科書も落書きだらけ。
ペン握った漫画家にとって描くことは呼吸する事と同じようなものなのです。

いつも何か面白いものはないかとキョロキョロしながら歩き、紙を見つければ描く。文房具屋の試し書き用の紙があればそこにも描く。電車に乗ればメモ帳に乗客モデルでクロッキー。cintiqの展示あれば自分も持ってるのに、そこにもわざわざ絵を残す。隙さえあらば描く描く描く!漫画家とはそんなような生き物なんです。きっと。

大切なのは根性や頑張りなんかじゃなくあたりまえにやってるってこと…。息を吸って吐くように、創作を考え、役に立ちそうな全てを勉強し、描き続けること。

そしてそれが大好きだと気付いたなら…苦しんで働くのなんか止めちゃって、その呼吸を続けよう。

その時はきっとプロ漫画家って言われてるんじゃないかな。

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