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#189 ベートーヴェンのピアノソナタひとことシリーズ、第3回!初期の大ソナタにチャレンジ♪

4/5(水)・・・3/31時点の内容から、各曲の演奏ポイント、参考過去note等を書き加えました!あらためましてチェックしていただけますと嬉しいです。よろしくお願いいたします。

皆さま、こんにちは!

今回のnoteは、約半年ぶりとなりました「ベートーヴェンのソナタに取り組む順番&ひとことシリーズ」の第3回です。

第1回はこちらです。1,5,10番について。

第2回は、6,8,9番について。

以上のように、

・ベートーヴェンのソナタに少しずつ慣れる
・古典派の様式、ソナタ形式の演奏や分析について理解していく
・さまざまな性格の曲を、無理なく難易度アップしながら経験していく

というステップを経て…

第3回の今回は、初期の大きな規模のソナタについて取り上げます。

今回取り上げる曲は、

第2番、第7番、第11番

です。

とくに
・各曲の特徴
・学習、演奏のポイント
・どういう人にオススメか?

などの視点でお伝えしていきます。

これらの曲の1曲もしくは数曲を経験して着実にレベルアップして、中期のソナタへの扉を開いていきましょう!

〈ひとこと〉ソナタに取り組む順番は一人ひとりの状況や目標について異なります。このnoteはあくまで一つの目安としてとらえてください。

ベートーヴェンのソナタ。5曲目、6曲目には何がオススメ?

以前のnoteと重複する内容もありますが、もう一度大まかな流れをお話します。

前々回のnoteのように、まずは1番、そして5番や10番に取り組んで・・・。

前回のnoteでは、次にオススメしたいのは第6番、第8番、第9番あたりというお話をしました。

そして、さらに先、今回は2番、7番、11番について触れていきます。

これで、初期のソナタについてかなり経験できます。

それぞれの方の良いタイミングで中期のソナタも経験していって良いと思いますが、ある程度初期のソナタの基本を知ってから中期の曲に触れることをオススメします。

「初期と中期以降で何が違うのか?」「ベートーヴェンはなぜこのように作ったのか?」ということを、より考えられるようになります。


ベートーヴェンソナタ選曲シリーズ第3弾★各曲のポイント

ではここからは、2番,7番,11番の各曲についてお話していきます。

どれも、かなりの大曲です。

まず、全体の大まかな共通点をお話していきます。

・スケールが大きい。曲の長さ、構造の面でも、響きの面でも。展開部が長いことも特徴
・4楽章形式。第1楽章は明快で、2〜4楽章もそれぞれに個性がある
・技術レベルが高い!

これまでご紹介した6曲よりも、さらにスケールが大きいです。

3曲とも4楽章形式なので、古典派の交響曲とも通じる部分が大きいです。

もちろんそれぞれに個性は異なるのですが、大きな共通点として

・1楽章はパリッとして大きなソナタ形式。
・2楽章の緩徐楽章もかなり長大でしっかりとした楽章。
・第3楽章は、これまた古典派らしいメヌエットもしくはスケルツォの3拍子。
・第1楽章に対し、4楽章は比較的リラックスした曲想。

と、4楽章で一つの作品となっていますので、ぜひ少なくとも1曲は、全楽章にチャレンジしてみてほしいです。

難易度としては、これまでご紹介した曲よりは一段、二段とアップします。

取り組むにあたって

・基本的なテクニックがあること
・基本的な分析力があること
・リズム感や、歌う表現力があること

など、基礎力はとても重要です。

ですので、3曲のうち、どの曲が易しいということはありませんが・・・

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