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24.3月オケ練①:困った、困った。

今回の練習会は、本番指揮者による指揮練だった。
なので、ピアノソリストさんをはじめ、エキストラの方々もご参加くださった。
私自身、ちょっと緊張気味。

今回のマエストロ、何だかご機嫌な雰囲気だった。合わせ練習が陽気な感じで進み、楽しく思えた。

マエストロ、チェロパートに指示を出す際、なぜかトップのMさんにではなく、2プルト表に座っている私に指示する。

ホントになぜ??
指揮台から見やすいから?
私の後方にはコントラバスもいるから?

仕方がないから、出された指示に私は一つ一つ頷く。


マエストロの練習は勉強になる。
曲のゆらし方、Auftaktの大切さ、テンポの感じ方…「ああ、こういう曲だったのか。」と分かることも多い。

一部、私のしていた練習よりも速度が速く、ついていくのに精一杯になってしまった楽章もあった。
練習してこよう。

           ★

全体練習後、練習会場に入っているカフェで、ごく小さな役員会が行われた。

コンマス、チェロトップ、ヴィオラトップ、広報の私。

アンコールの曲決めだから私は居なくても良かったのだが、話しておきたいことがあり参加した。

「私を広報の係から外してください。」
コンマスに言った。
(私とコンマスは折り合いが悪いが、ここは大人なので、仕事は仕事でお互いちゃんとやっている)

本来なら団長へする話だが、団長、このところ聞いたことをすぐに忘れてしまうのだ。
チェロトップのMさんに相談したところ、団長に近いコンマスの耳にも入れておいた方がいいだろうと、アドバイスをもらった。

なぜ係から外れたいのかというと。
同じ広報でチェロパートのKさんが仕事を独占し、私に振ってくれないのだ。

私はもちろん、Mさんや他の方もKさんに話してくださったが、今度はKさんが練習に来なくなった。

仕事がない以上、私が広報にいる意味がない。

「事情はわかってるよ。どちらにしても、今度の演奏会後に団長はSさんに代わるから、組織も再編成することにしているよ。」
と、コンマス。

そうなんだ。

「団長、話をしても聞いているんだかいないんだか反応がイマイチで。」
私は漏らした。

コンマス、頷く。
「そうなんだよ。だからいまだにアンコールが決まらないんだ。こちらから提案してもいちいちごねる割に、代案は全くないんだ。それなのに、次の定演の話をしてくるし、支離滅裂。」
見ると、Mさんさんも頷く。

「失礼ですが…お年ですかね?」
団長、後期高齢者だ。

「…たぶん、ね。」溜め息のコンマス。
「次の演奏会のことは、次期団長に代わるまで話を進めないことにする。」

それが良いだろう。


「それにしても、困ったね、Kさん。」
今度はMさんの溜め息。

チェロパートのLINEに、先日Kさんから「本番前までの練習会は全欠します」との連絡があった。
本番と、その前のゲネプロだけ出る(ゲネ本)つもりらしい。

Kさん、理由ははっきりと言わないが、どうも全体練習中に指揮者やトレーナーの先生から演奏について指導されるのが嫌なようだ…私には理解できない。

ゲネ本など、本来エキストラにしか許されない。
全体練習でしか曲作りはできないからだ。

大学のオケでも、ほぼ練習に参加できない人(研究や課題や実習等々で)は、本番に乗せなかった。
プロオケだって、トラ以外のゲネ本はないと師匠が言っていたから、そういうものだろう。

私も仕事のためフル参加はできないけれど、遅刻や早退はあっても、本番に乗るからには最低月2回は参加するようにしている。

Kさん、お世辞にも上手とは言えない。
前回の定演など、ついに嘘までついてゲネプロを欠席したのだ。
怒ったMさんが本番にKさんの席を用意しなかったが、Kさんは勝手に椅子を準備して、本番に乗っていた。
本番は、後ろから聞こえるKさんの外れた音に掻き乱され、私の演奏は集中力を欠き、消化不良に終わってしまった。

団費や出演料を支払っているから本番に乗って良いというものではない。

Kさんには、練習不参加で本番に乗ることは許されないと、はっきりお話ししないと分からないのだろうか…たぶん、分からないのだろう。

ウチの楽団がイヤなのなら、退団してほかの楽団へ行けば良いのにと思うのは、意地悪だろうか。
でも、練習参加しないで本番OKな楽団なんて、どこにもないと思うのだけど。