人生初のバックパック旅
大学生になってからの夏休みは長すぎて、無為に過ごしていることが多くなってしまった。だからこそ、モラトリアムの身でしかできないことをやってみようと思ったのだ。
時間の使い方としてバックパックでの旅を選んだのは、それに憧れが少しばかりあり、しかしそれは自分ができないであろう事だったからだ。だからこそやってみたいと思ったのだ。
これは今予定している旅のルートである。バンコクから一路ホーチミンに向かい、空路でクアラルンプール、そしてシンガポールといった流れだ。
なぜ東南アジアなのかといわれたら明確な返答は出来ないのだが、あえて言うならば、バックパックという行為に不安を覚えているからであろう。それとしたらそこは料金も安ければ遠くもなく、治安も悪くない。お誂え向きだった、というのが正直なところである。