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薪ストーブにまつわるお話

設置費用が知りたい。

薪ストーブや暖炉は、例えようもない癒しのひとときを味わわせてくれます。焚き火を愛する方なら誰でも、お宅に薪ストーブを設置したいのではないでしょうか。実用的な部分でも、例えば災害で停電が起こると電気の要らない暖房で調理も出来る薪ストーブの需要は高まります。

薪ストーブを買おうと思ったら、真っ先に何を調べますか。当然ストーブ本体の価格とデザイン。市場には国産・輸入品含め、選べないぐらい多くの薪ストーブが出回っています。頑張って選んで、「このストーブにしたいな。」と。

次に来る疑問は「設置にいくらかかるんだろう。」ーいただく質問のほとんどが設置費用に関することです。ある程度分からないと、買うも買わないもないって話なんですが、実際明記しているストーブ屋さんは少ない・・・。というわけで、明記とまでは行かないまでも、とりあえずの目安をお伝えしたいと思います。

薪ストーブ設置にかかる費用の内訳(目安)を以下に示します。

①薪ストーブ本体代 ②設計料(数万円前後) ②炉壁炉床代(市販の工場生産された炉壁・炉床を選ぶ場合(5万円~)とオリジナルデザインのものを業者に依頼する場合(20万~)とで費用は大きく異なります。ストーブ重量によっては床下の補強も必要です。) ③煙突と周辺部材代金(ざっくり1メートルにつき3~5万円) ④作業工賃(目安10万~30万円。施工する場所により作業内容が大きく異なるため、金額は明記できません。例えば煙突を壁出しして2階以上の高さに上げる場合、作業足場が必要となり作業費用は高額になります。) ⑤本体、部材などの運搬費(5万~10万) ⑥出張費用(近いストーブ屋さんであれば無料の事もあります。基本的には現地調査、打ち合わせ、施工のたびに出張費がかかります。)⑥消耗品費

ストーブ設置を依頼する前に、はっきりわかるのは本体代金ぐらいでしょうか。後は設置後のおおよその形を想像して、全体の費用を想定します。

設置費用をざっくり見積もる

「薪ストーブがあったらなー」ぐらいの段階で業者呼ぶほどの事じゃない、でも全体費用がどれぐらいかかるのか知りたいっていうこと、あります。ならば前項で箇条書きにしたリストで、サラマンダーストーブを設置する場合の費用を考えてみましょう。実際業者に見積りを依頼したときに驚かぬよう、ここでは高めに計算します。

サラマンダーストーブSE本体代金 182,490円 サラマンダーは小さいので床下補強は要りません。煙突は屋根出しで足場必要なしとします。炉壁炉床は安く抑えて10万、設計料・使用説明等で3万程度、2階まで煙突部材6メートル(4万円x6m)で計算して24万、作業工賃15万円、運搬費5万、近い業者に頼んだとして出張料は無料、消耗品費など1万円 合計からさらに高くなることを予想して総額およそ80万円~というところでしょうか。煙突部材は中国製の安価なものでも充分使えますから、もう少し費用を抑えることは可能です。

なんだ、小型薪ストーブだから全体の費用も小型なのかと思ったのに、というご批判をいただきそうですが、実際、煙突と施工に関しては通常の薪ストーブとほとんど変わらないのです。煙突は薪ストーブの心臓と言ってもいい部分なので、ここをケチるとろくなことはない。

サラマンダーが費用を抑えられるのは、本体代、炉壁、炉床の面積が少なくて済む、床下補強が要らないという点です。出回っている薪ストーブの平均価格は40万円前後、サラマンダーは炉壁・炉床、床下補強が要らないことなどを考慮すると、他のストーブに比べ30~40万円ほど安く設置できると考えられます。

施工費用に関することはいろいろなサイトで紹介されていますが、細部明記されていない場合が多いのです。理由は、実際施工場所を確認しないと明言できないからなのです。




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