見出し画像

「あ」とは何か。

「あ」は文字だ

日本語の音節の一つで、かな文字の一つ。
五十音で最初に位置し、いろは順で36番目に位置する。

「あ」は図形だ

「の」という図形をやや右奥に20°ほど寝かせた状態のものを用意する。ただし、輪の交差する部分はやや突き出す。
次に「十」という図形を用意し、この横棒は5°ほど右上がりに変形し、縦棒は同じく5°ほど左寄せになるように変形する。縦棒の長さは横棒の倍ほどだが、その末端が縦棒の上部分の位置に来るように左寄せから右寄せになるよう湾曲させる。
最後に「の」の輪になったところの中心を射抜くように十字を通す。どれくらい通すのかというと、この十字の交差した部分から下4/5ほどだ。それが「あ」という図形である。

「あ」は音だ

口を縦にも横にも大きく開き、喉を軽く締めながら呼気を吐き出す。喉の震えが作り出す音を「あ」という。
口を縦にすぼめると「お」になり、続けて横にすぼめると「う」になる。また「あ」の形に戻して、口を横にやや閉じると「え」になり、より閉じると「い」になる。口を閉じた時に発する音が「ん」である。

「あ」は感情だ

単音で切るように発音すれば、驚きや気づきの「あ」になる。
単音で伸ばすように発音すれば、後悔の「あ」になる。
2音で切るように発音すれば、同意の「あ」になる。
2音目のトーンを上げて発音すれば、威嚇の「あ」になる。
1音目を伸ばし、伸ばす音のトーンを下げ、2音目はトーンを上げて切るように発音すれば、うんざりした「あ」になる。
1音目に促音を付けて発音すれば、より強い驚きや気付きの「あ」になる。
1音目に促音を付け、2音目を伸ばし、伸ばす音のトーンを下げて発音すれば、アメリカ人が失敗を嘆くときの「あ」になる。
5音ですべて切るように発音すれば、適当につけた勇者の名前の「あ」になる。