ホッシージャム

おもったことやかんじたことを書いています。 カフェとボドゲとゲストハウスが好きな女子…

ホッシージャム

おもったことやかんじたことを書いています。 カフェとボドゲとゲストハウスが好きな女子大生。

最近の記事

ananの山田涼介『愛とSEX特集』見たら筋肉パラダイムシフトした

AM 9:30。 私は眠たいおめめをこすりながら、我が家から徒歩30秒のコメダ珈琲店に向かった。何かやらねばならぬ時、私は決まってコメダ珈琲へ行く。コメダには絶大な信頼を置いている。そこには安心空間とwifiと電気があるからだ。 そんなことは置いておいて、本日のやらねばならないこと、それは某会社の一次面接である。11時開始(オンライン面接なので自宅から)だ。その前に志望動機やら逆質問やらの確認をしておきたかった。いかんせんコロナという大義名分を得た私は、昼夜逆転を基本生活

    • 生活の破片-0327

      * チョコスティックパンのしっぽ散らばる日曜の午後 * * 実はタバコ吸ってたと君 いやだ裏切者ちょっと見てみたい * * 全身で押す黄色帽子の女の子やる気スイッチの看板 * * 帰ったらすぐお風呂…母との約束守る21歳の春 * * おふとんの中でアニメ 朝日が2次元と私を分断する * * あしたへ続く

      • ステキ空間:パン

        パン屋はステキ空間だと思う。お腹がとっても空いている時に、大きくてふんわりしているパンケーキ(フォークを入れたらシュワっという効果音が飛び出てくるようなやつだ)をほおばるときくらい幸せな空間だと思う。 いつものお気に入りのパン屋さん。表のショーウインドーには名物の動くおばあさん人形がある。小さなメガネをかけた、いかにも優しそなおばあさんが、めん棒を手前に奥にと動かして生地をこねている。 扉を開けたら小さな店内。小麦の香りがふわりと広がる。横幅は3歩ほど、奥行きは4歩ほど。

        • どちらにおいでですか?

          「記事というのはね、取材先の人のために書いているわけではないのですよ…読者のために書いているんです……だから、こう、取材先から苦情が来ることもありますが、私たちはこう思うわけですね……その情報を知りたがっている国民がバックにいるんだ、と」 大義名分、と心の中で呟いた。もし後ろから刃物を向けらたとしても、この人たちは気づかないのだろうか。 そんな疑念が膨らむのに反して、記者というのはやりがいのある、面白そうな仕事だなとわくわくした。が、一方でなんとなく心躍らない自分もいる。

        ananの山田涼介『愛とSEX特集』見たら筋肉パラダイムシフトした

          ごろごろナシと、すべすべナシ

          このところ、12時に起きるのが習慣になってしまった。昨日は気の置ける2人の友人と夜中までカタンで盛り上がっていたのだ。夏休みは早起きをして健康的な生活習慣を身に着けるんだと意気込んでいたあの頃の私は、何処に消えてしまった。 起きてからも、なんとなくSNSを徘徊しながら寝起きの気持ちよさの余韻に浸っていたが、さすがにおなかが空いた。むくっと起き上がって冷蔵庫を開けると、オッとなった。ごろっと大きい2つのナシ。一昨日、実家の母が私の家に置いていったのを、すっかり忘れていた。

          ごろごろナシと、すべすべナシ

          さみだれしきにすいません

          「さみだれしきにすいませんが……今からプリント配るんでそちらを見てください……」 さみだれしき? 教授がなんとなく言った言葉を、頭の中で反芻させた。 どうやら「五月雨式」とは、一度にまとまっておらず、だらだらと追加していく状態のことを言うらしい。googleは何でも知ってる。 「さみだれ」が頭の中で「五月雨」に変換された途端、サアーっと教室に雨が降った。それは、強くも弱くもない雨で、まっすぐに、みんなに平等に降り注いだ。そして地面に到着した雨つぶはゆっくりと吸い込まれ

          さみだれしきにすいません

          遠くの日には

          しゃがんで、地面に落ちた桜の花びらを拾う。 ぽんっと弾けたそれは、白く美しい。 一方、川に沿って連なる桜の木々は、 赤ん坊の頬っぺたのように桃色に染まっている。 両手で水を丁寧に掬い上げる。 穢れを知らぬそれは、透明に澄んでいる。 一方、我らの母なる海は、心まで吸い込まれそうなほど青く、碧く、延々と広がっている。 遠くの日には、わたしはどんな風に見えるだろう?

          遠くの日には

          チャレンジ

          「ありがとうございます。」 「伝票お預かりします。」 (ピッ) 「お会計1876円になります。」 「はい、2000円お預かりします。」 「124円のお返しです。」 「ありがとうございますまたお越しくださいませ。」 レジが混んでいる時は、この作業を延々と繰り返す。 飲食店のバイトを始めたばかりのころは、レジに入るのがすごく嫌だった。 人が何組か並ぶと、待たせたらダメだから急がなきゃ、とすぐパニックになってしまうし、パニックになると金額を打ち間違えて清算してしまい、更にパニ

          4月6日

          4月6日は少し特別な日だった。 ライブの物販のアルバイトに行くために、街の中心街へ自転車を走らせた。アパートの近くの川に沿って走り、観光地を抜け、繁華街を糸を縫うようにゆっくりと丁寧に走る。 今日はどこもさくらが満開だった。 さくらの花が、ポップコーンのようにぽこぽこと弾けていた。 川沿いに綺麗に並んださくらも、街の観光名所の周りを囲うように植えられたさくらも、ひょんなところにぽつんと立っているさくらも、みんな会議でひそひそと相談して4月6日に咲こうと示し合せたんじゃない

          ハシビロコウ

          はしびろこう、はしびろこう、はしびろこう。 最寄り駅までのいつもの道を歩きながら、心の中で唱えた。 * 「ああ、知ってる。動かない鳥なんでしょう、ハシビロコウって。」 友人は前のゲージの説明書きを指差して言った。 動かない鳥と言うわりには、ゲージは私の7畳部屋の倍ほどのスペースがある。そこにはたくさんの草木や池が設備されており、これが野生の環境に近いのであろうか、丁寧に飼育されていることがうかがえる。けれど、肝心のハシビロコウが見当たらない。探してみると、ハシビロコウ

          ハシビロコウ

          食べる、食べられる

          「精神的に向上心のないやつは馬鹿だ」 最近この言葉がよく頭をよぎる。 トントントン、と私の頭をノックする。こんにちは、とひょっこり顔を出す。わたしは、心臓を掴まれたようにドクンとなる。わたしは、ばかにはなっていないだろうか。あの時、Kは、先生は、何を感じたのだろう。わたしは、わたしは、と自分に問う。問う。辺りを見渡す。ふう、と一息つく。 気が付くと、そいつはいなくなっていた。 * * * わたしは、何かを知りたい、という欲が強い方だと思う。 "新しいこと"を知る。

          食べる、食べられる

          空に、すうっと、伸びる

          鉄塔、というと今までは無機質なイメージだった。 関東へ引越しをした彼氏の家に訪れた、翌朝のことだ。 朝、目を開くと窓の外にそいつがいた。 昨日の夜アパートへ来たときは、既に空は暗くなってしまっていたので気が付かなかったのだが、このアパートのすぐそばに鉄塔が立っていたのだ。 わたしは、思わずそいつに見蕩れてしまった。 「青色」の絵の具にほんの少し水をたらして、すーっと白い紙に伸ばしたような空。 その上に白い線で幾何学的に模様が描かれている。 窓枠がそれらをきれいに縁取ってお

          空に、すうっと、伸びる