認知科学でみる、「スリザリンはイヤ」が本当はダメな理由
こんばんは、さいたです。
ハリーポッターの有名なシーンといえば、第一作目「ハリーポッターと賢者の石」における組み分け帽子のシーンですよね。
ハリーをはじめとするホグワーツ魔法魔術学校の入学者が、喋る不思議な見た目をした「組み分け帽子」によって自分の入るクラスを決められるシーンです。
ホグワーツには4つの寮があり、グリフィンドール、ハッフルパフ、レイブンクロー、スリザリンというラインナップになっています。
実際的にスリザリンは悪名高い寮で、物語を通してスリザリンの生徒には悪ガキが多かったりするのですが、入学当初のハリーがなぜここまでスリザリンを毛嫌いしているかというとやはりドラコ・マルフォイの影響が大きいですね。
入学前にマルフォイの過度な血統主義を目の当たりにして、スリザリンをあそこまで嫌がるようになっていたんですね。
さて、そのような経緯があってハリーは是が非でもスリザリンを拒否したいということになり、上記の名シーンが生まれたわけです。結果的にハリーは無事グリフィンドールの一員となるわけですが…
この「スリザリンはイヤ」連呼、実は認知科学的にはとても悪手なんです。
なぜかというと、脳は、嫌だ嫌だと思えば思うほどその嫌なものを呼び寄せてしまう性質があるんですね。
というのも、脳は「否定形」を認識できないんです。
言語的にみれば「◯◯がイヤ」というのは◯◯を遠ざけていることになるのですが、この時、脳内では「◯◯」をイメージし続けてしまうんですね。否定形が認識されないんです。
この現象、実際に体験してみましょう。
「りんごを想像しないでください」
…どうですか?皆さんの頭の中には、下のようなイメージが浮かんだのではないでしょうか。
このように、脳は否定形を認識できないんですね。想像しないでと言われても想像してしまうし、嫌だと言ってもイメージしてしまうわけです。
つまり、スリザリンは嫌だ!嫌だ!と思い続けていても、脳としては「何かこいつスリザリンのことずっと考えてるな、叶えたろw」となってスリザリンにどんどん近づいてしまう、という皮肉な現象が起きてしまうのです。
幸い組み分け帽子は気を利かせて「スリザリンが嫌ということは、グリフィンドールがいいんだな」としてくれたわけですが、脳はその点非情なので、問答なしにスリザリンにされてしまいます。
なので、この場合には「スリザリンはイヤ」ではなく、「グリフィンドールがいい!」とイメージするべきなんです。
否定系ではなく、なりたい方のイメージをより強めていくことが、認知科学的には有効になります!
皆さんも組み分け帽子を被ることがあれば、ぜひ「グリフィンドールがいい!」と念じてみてください。(スリザリンが良ければ別ですが…)
それでは皆さん良い夜を。
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