どもどもども、おめ…………でとうございますおめがレイちゃん。

まあまずはこれを読んでほしいのですが。

超長い上に超難しいので超ざっくり言うと、俺達はVtuberの何を見て楽しんでいるのかという問題について書いてあります。
その中で一番大事なところが『三層構造』。Vtuberは以下の3つで構成されているという定義です。何気なく見ているけど実は複雑な存在なんですね、Vtuberって。

・パーソン（Vtuberの中の人・魂）
・メディアペルソナ（Vtuberとしての性格・言動）
・フィクショナルキャラクタ（Vtuberの見た目・ガワ）

これらのうちどれか、もしくは複数を気に入ったVtuberを俺達は鑑賞しているわけですが、実際自分が推しVtuberのどこを気に入っているのかって説明しづらいですし、他人がVtuberを見る時に上記のうちどれを重視しているかが自分と違っていたりすると、お薦めしても響かなかったりします。

さて、おめがレイちゃんが出産を報告しました。
Vtuber界隈で出産と言うと、新規にデビューするVtuberのガワを作りました！的な意味合いも含まれたりするのですが、そうではなくて中の人（女性）がリアルで子供を産んだということです。
これについて「そんなこと発表するな」という批判が視聴者の一部から上がっていたそうです。なぜでしょうか？

これは簡単な話で、批判者はレイちゃんにメディアペルソナとフィクショナルキャラクタの面白さだけを求めていて、パーソンに関する情報には何の興味も無かった、むしろパーソンなんか見たくもない、という意識があったからです。

ですけれども、中の人などいない！とは言いますけど、Vtuberにはパーソンは不可欠で、切り離せないものです。
中の人を詮索するのは行儀が悪いですけど、Vtuber側から出してきた場合は、文句を言わず美味しく頂くか、見なかったことにするかの二択しかありませんね。

というか、Vtuberの中の人が出てきた時にめちゃくちゃ文句を言う人って、そもそも日常的に対人関係に難があるように見えるんですけど。
人間の姿を見たくないからVtuberを見てる人は、今すぐ視聴を止めてアニメや漫画等の創作世界に閉じこもるか、カウンセリングを受けるべきかと。
ボカロ曲は大好きだけど歌ってみたは大嫌い、って人と5%くらい思考パターンが被っていそう。
この段落は全て憶測かつ偏見です。あしからず。

ところで。
Vtuberにはパーソンは不可欠、と書きましたけど、そういえば昔は「Vtuberはスキャンダルが起きない最高のタレント」とか言われてませんでしたっけ。
つまりパーソンが物理的に存在しない、もしくは存在してもメディアペルソナに覆い隠されて全く見えない→パーソンを途中で取り換えても全く問題ない、そういうものがVtuberだ、と考えられていたわけです。

結局そんなこと無かったわけで。
完成動画を投稿するVtuberより生配信をする方のが多くなった現状ではより一層、Vtuberはパーソンの個性なしには成り立たなくなっています。

パーソン（中の人）が物理的に存在しない、例えば全てAIが生配信で受け答えするようなVtuberは…………現時点では有り得ないでしょうね。あったら教えてください。
むしろそんな高度なAIが完成してしまったら、Vtuberがどうとかいう議論なぞ吹っ飛んでしまうわ。だって人間が要らなくなるんだから。SFの世界ですよ。

中の人の情報を一切出さずに淡々と完成動画を投稿するVtuberもまだいますが、今度はそれって同人制作アニメーションとどう違うの？という疑問に答えることができません。結局当人がどう名乗っているかに拠りますね。

そんなことをもやもやと考えた11月19日でした。

パチスロ屋さんの企業V、虹河ラキちゃんの引退配信で堂々と登場した中の人（声優の八木侑紀さん）。
俺は見たこと無かったんだけど、ずいぶんと完成度の高いVだったようで。中の人を公表することで、中の人の活動実績としてカウントできるようになるのは良いことですね。
これもまた、人間の姿を見たくないからVtuberを見てる人にとっては（略）

競輪のイベントにゲスト出演した結目ユイ。
真面目に（猫被って）発言していたので、見た目が二次元なこと以外は普通のタレントのように見えました。

そしてオチ。

……一つ前の記事でも取り上げましたけどね。
あまりにも堂々とした中の人の登場っぷり、もはや感動すら覚えます。

ていうかこの人、これ以降の動画は中の人のチャンネルで投稿してるんですよ。なんなのもう。