善愛の権利

愛という欺瞞を騙るには
愛の所持数で選別があるのさ
悪の中にある愛であれども
総量は主観的な正義と近似

ねえ君は幾つ愛を知ってるかな
身を重ね合うことだけが愛じゃない筈だ
ねえ君は幾つ人を慮ったのかな
掃いて棄てていい人は銃殺せよと変革を望むのさ
その手で慈しむ「べき」善と美を愛でたね?

キミの騙る愛は結局
好みと身内だけを支持する暴力
キミの騙る善は結局
敵をこの世から排除する道具
都合のいい人達は生き残ってほしいと
見放される人は徹底的に叩きのめせと差別を推進する
キミの騙る美などはつまるところ
持てるものが世界を支配すべきという選民思想
それをキミは淘汰と呼ぶのだろうね
キミに善愛を説く権利などは本来ないんだよ
それはわたしもそうだからほら一緒に
その醜い本性を曝け出して起こってみせてよ

そう叫んだ「それ」は赤い黒い汚れの塊に足を取られて
やがて人々の視界から消えた結果を自然と皆は信じた
そうあってほしいと言う多数決は依然ちゃんと機能した
思想はどれもこれも欠陥品人類は完成には辿り着けやしないと知った


即興作詞::所要時間=2024/01/18/10:51to10:59=8minutes

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