オリンピック敗戦から始めよう

2021年8月9日、東京オリンピック2020の閉会翌日。今回の東京オリンピックは様々な面で話題となる大会だった。

オリンピック開催までにIOCへの会場環境の虚偽報告、会場の招致に係る贈賄容疑、競技選手たちへの配慮を欠いた会場・選手村の品質、史上最高額の大会費用、大会会場の建設に係る利権のばらまき、JOC幹部大会関係者のオリンピック精神の欠片もない人種差別、女性蔑視発言などなど、不正と差別と嘘のオンパレード。あるコメンテーターによれば、今回のオリンピックは『差別の祭典』だという。私はこれに『嘘』と『不正』を加えて、『差別と不正と嘘の祭典』というのはいかがだろう。

オリンピック開催中、オリンピック会場の外に目を配れば、オリンピック開始に合わせて、1日あたりの新規コロナ感染者数が従来の3倍以上に増加した。しかし、医療キャパシティは増えていないために自宅療養患者の急増し、満足に治療を受けられない患者が増えている。8月9日現在は新規感染者数急増開始から2週間が経過したころなので、未だ死者数は増えていないが、今後は明らかにコロナウィルス感染による死者が増えていくだろう。

これだけでは終わらない。未来に目を向ける。
東京オリンピックは3兆3000億円の赤字だという。これらの赤字を東京都と国は税金から補填しなければならない。3兆3000億円あれば、ワクチン開発への援助、医療施設への援助のみならず、教育など未来の日本をさらに豊かにできる投資ができたであろう。しかし、政府はオリンピックという3週間のイベントに上記の金額をつぎ込んだ。

あとに残ったものは、不正を働いた日本、外国人に不親切な日本という評判、維持費ばかりかかる競技場、重い税金負担という『負の遺産』である。


オリンピックにより重い負の遺産を背負った日本だが、開催を強行した日本政府からの説明は全くない。コロナの感染拡大に関しても、オリンピック開催前は『安心・安全のオリンピックを開催する』、オリンピック中に感染が急増したら『感染者増とオリンピックに因果関係はない』と総理はいう。国民は『そんなわけないだろう』と感じているが、どうやらこのまま『因果関係はない』ことにされそうである。


このような災厄のイベントが終了した翌日から、私は情報発信を開始する。
2020年3月に始まった新型コロナウィルス感染拡大から2021年8月9日まで、ひたすら嫌なショーを見せられてきた。血税を燃やし続ける政府、利権確保に走る官僚、右往左往する国民。これらの3者を見て、社会はぶっ壊れていると感じた。

現在の日本は建前上『資本主義・民主主義国家』と言われている。前述の政治・経済システムにより運営される国家は、国民の幸福度が高いと言われている。しかし、私は日本がそれに当てはまるとは思えない。

日々のニュースを見ていて下記の3点を疑問に思う。

・なぜ、政府はまともな政治をしないのか?
・なぜ、社会はうまく回らないのか?
・なぜ、わたし達(国民)は日々の生活で生きづらさを感じるのか?

そして、書物を読み、答えを見つけるために勉強をしてきた。1年以上本を読んで勉強した結果、答えの端緒を見つけたように思える。その答えとは、『資本主義・民主主義』が制度疲労を起こしているということである。

かつて、国家の富を増大させるために適したシステムである資本主義は、資本家側が巨大化し過ぎた結果、国家さえも飲み込むリヴァイアサンと化した。労働者、小資本家はリヴァイアサンに蹂躙されるのみである。リヴァイアサンの前では人々は逃げまどい、わずかな隠れ家の場所を取り合うために必死に争っている。

国民が政策や物事を決める制度である民主主義は、社会が複雑化により、国民が個々の政策を精査する時間が無くなり、飴玉をぶら下げた政治家になびく結果になった。政治家がぶら下げる飴玉は美味しそうに見える、おそらく美味しいだろう。しかし、その飴玉を買うためのお金は国民自身が出している。そして、国民は飴玉の値段を知ることが難しい。

現代社会では『資本主義・民主主義』は大多数の人々を不幸せにするシステムに変質したと言える。どうやら、次の政治・社会システムを探したほうが、私たちは幸せになる気がする。

このような動機から私はさらに勉強を続けていく。しかし、わたし一人ではアイデアは広がらない。また、あなたを含めた多くの人たちと議論をしたほうがより良いアイデアを見つけることができると信じている。これが、私が情報発信を始める動機である。


私が発信することは下記の領域に関する本を読んで、こちらで紹介をしていく。

・日本人の民族性:
・資本主義の歴史
・民主主義の歴史
・中世ヨーロッパの歴史(神聖ローマ帝国~宗教改革まで)
・古代から近代までの哲学史について
・近代哲学の思想(特に正義論)
・沖縄の歴史(琉球王朝成立期~琉球王朝成立後)
・現代沖縄の直面する問題

いずれも難しそうな議題だが、あなたに身近に感じてもらうためにわかりやすく説明をしていくつもりなので、フォローをしていただければありがたいです。そして、記事内容についてあなたも考えて、コメントを戴ければさらに嬉しいです。

それでは最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
次の記事をお待ちください。


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