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先人から引き継ぐは、知識とスキルだけはなく、より良い社会を実現するという”想い”~かなりマニアックな組織開発の読書会を開催!

“The Palgrave Handbook of Organizational Change Thinkers”
<https://bit.ly/343CgRW>

の読書会を開催いたしました。

1500ページ超、86名の過去の組織開発(OD)の理論や実践の構築に偉大な功績を残したレジェンドを、生い立ちから含めて主要な業績について紹介している書籍です。

全部英語ですし、かなりマニアックな内容でしたが、遠くは大阪・名古屋・軽井沢と11名の皆様とご一緒させていただきました。

当日、取り扱ったレジェンドは、

➀ Kurt Lewin(1890~1947)
② Chris Argyris(1923~2013)
③ Donald Schön(1930~1997)
④ Billie Alban(1925~2014)
⑤ Edgar Schein(1928~)
⑥ Tom Cummings(1944~)
⑦ Robert Marshak(1946~)
⑧ Gervase Bushe(1955~)
⑨ Otto Scharmer(1961~)
⑩ Haridimos Tsoukas(1961~)
⑪ Ramkrishnan Tenkasi(N/A)

の総勢、11名です。

ODの礎を築いたKurt Lewinから始まり、それぞれの繋がりを意識しながら、基本的には生まれた順に、過去の偉人を一人15分で発表+Q&A10分という、ルーティンを、朝の10時から夕方18時まで。

一人を1日使っても終わらないくらいの方たちばかりなので、ひどい扱いだと怒られそうですね(苦笑)。

でも、短い時間だからこそ、どんな研究者が後の研究者にどの様に影響を与えているかの、人物相関や思想的な背景を知ることで、より紹介されている理論についても理解が深まったと思います。

しかも、参加してくださったお一人おひとりの実践経験や知識のシェアも飛び交いながら、書籍の知識と現場の知恵が結びつく、本当に深い学びの時間が生まれていました。

途中、永石先生(中京大学)のブッシュ先生・マーシャック先生との共同研究やご一緒されたコンサルのお話しや、中原先生(立教大学)からのサーベイ型組織開発についてのレクチャーもあり、もう本当に贅沢な時間!!

"理論と実践の融合"は自分のミッションの一つなので、研究者と実務家が一緒になって学べる場を創れたのが本当に嬉しい!

▽▽▽

個人的には、皆さんの発表を伺いながら、研究者としての"あり方"について、すごい考えさせられました。

OD初期の研究者の方は、時代背景もあるかもしれませんが、ユダヤ人でホロコーストでご家族を亡くしていたり(Kurt Lewin)、ギリシャからの移民家族(Chris Argyris)、宗教的なマイノリティの家族(Billie Alban)など、社会の中で抑圧を経験していたり、従軍を経験していたり(Donald Schön、Edgar Schein)、非常に濃い経験をされている様な方が多いように感じました。

そんな原体験が、単なる研究室の中での経験に留まらず、よりよい社会の実現に対して、学問が/ 組織開発がどの様な貢献ができるのか?という、リアルな課題に対する実践を伴う形での問題意識へと向かわせていた気がします。

今の時代に生きる私たちが継承すべきは、先人たちの単なる知識や方法論だけでなく、そうしたよりよい社会を実現していくという、"想い"なのではないかと思います(背筋が伸びます)。

先人たちの知恵の上に、ほんのほんのほんの少しでもいいから、何かしらの理論的・実務的貢献を残せたら嬉しいなと思います。がんばろう!!

ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!!

読書会も、86名中の11名を扱ったのみ。まだまだ大御所が残っているので、また開催できたらなとも思います。


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Mitsuhiro Saito

組織づくりや人の成長、コーチングについての記事を!合同会社あまね舎代表/ 國學院大學経済学部特任助教。M&Aのコンサルティング業務に従事。東京大学大学院中原研究室にて、組織開発/人材開発を研究した後、あまね舎を起業。組織の変革の実践・研究・教育に取り組む。
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