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自分の"ありたい姿"は、時間を飛ばして、身体で感じる!?~GCIによるコーチングワークショップからの学び➀

昨日から、バランスト・グロース・コンサルティングが企画してくださった、オーストラリアのコーチングファーム Global Coaching Institute(GCI)による、5日間のコーチングワークショップがスタートしました。

連日、9:30~18:00のかなり濃密なスケジュールですが、講師のVickiさんとRhoさん、アシスタントのLizさんや経験豊富な参加者の皆さんと一緒に、自分自身のコーチングの能力を棚卸し、あり方とスキル、知識をもう一段回高める機会にできればと考えています。

貴重な学びの機会をありがとうございます!!

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GCIのコーチングで特徴的なのは、アーノルド・ミンデル氏が生み出したプロセスワーク(プロセス指向心理学)という手法と、コーチングの手法をうまく融合し、EMERGEモデル™というフレームワークを構築している点です(EMERGEモデルについてはおいおい)。

初日は、午前中に参加者それぞれのバックグラウンドや参加した理由について共有し、学びのコミュニティを丁寧に作っていきました。その後、EMERGEモデル™の最初のEである、Endpoint Mind(マインドの終着点)に関するワークを行いました。

Endpoint Mind(マインドの終着点)のワークとは、コーチングの際、クライアントがどんなビジョンを持ち、どんな世界を実現したいがために(自覚しているしていないに関わらず)、現在、課題を感じ、新しいアクションに取り組む必要性を感じているのかを明らかにするためのものです。

クライアントが、最終的に到達したいビジョンを豊かに表現できるようになると、現在の状態とのあいだに、"クリエイティブな緊張感"が生まれるという考え方が背景にあります(ロバート・フリッツ氏の「構造的緊張」の考え方についても言及されていました)。

ここでのワークで印象的だったのが、現時点(2019年)での自分のビジョンを語ったのち、実際に数歩歩き、少し場所を移動し、5年後(2024年)という時間を疑似的に体感した上で、もう一度、最終的に自分が到達したいというビジョンについて考えるというものです。

ペアワークのとき、実際に、5歩歩き、5年間という時間の変化を感じました。

シンプルな方法なのですが、頭だけで思考しているよりも、実際に身体を動かすことで、5年後から現在を振り返ったときに、不思議と思考の変化が生まれてきます。意識的なものだけでなく、無意識的なものや身体的な感覚を大事にするプロセスワークならではの視点だなと思います。

最終的なビジョンが実現した時に、どんな違いが生まれて来るのか?
それは、自分にどんな意味や変化をもたらすのか?
それを実現するために、どの様な変化や成長が必要となるのか?

そういった、ガイドになる問いかけをペアの方にいただきながら、自分の中にある想いを言葉にしていきます。

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面白かったのが、現時点からビジョンをイメージすると、どうしても現在の状況に引っ張られてタスクやアクションといった、〇〇をする!というビジョンのイメージが大きかったのですが、2024年に思考を飛ばし、ある意味でのまだまだしっかりと形になり切っていない時間の中で、ビジョンを考えると、自分が、◇◇を大切にしていきたい!という自分自身が持っているニーズや感情、あり方の部分がより前面に出てくることになります。
自分の場合は、

現在(2019年)に考えたビジョン:"実践と理論の融合を果たしたい!"
未来(2024年)から考えたビジョン:"より自由に楽しく、ワクワクと働きたい。"自分のスキルや経験を、自分らしい仕事の中で最大限活かしたい"
という想いが浮かんできました。
VickiさんやRhoさんは、"深い状態"という言い方をしていましたが、頭で考えるというより、こういった自分の内側にある感覚に触れること、それが形づくるためのサポートができれば、クライアントの変化が生れやすくなります。

後、今回、未来からうまくバックキャスティングして、現在と繋げるという感覚が持てました。
時間軸的には、未来は、現在の延長上にあるので、今のアクションやあり方を変えることなしに、望むべき未来は実現されることはありません。

未来からビジョンを思い描くこと、それを現実と結びつけ、目の前のアクションから変えていくこと、そして、そのモチベーションをどう育んでいくかについて、深い学びがありました。

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Q:5年後、日々の生活の中で、"アクション"ではなく、どんな想いやニーズを大切にした"状態"で過ごしていたいですか?

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