詩 ・ なけなしの全能感を小出しにして


なけなしの全能感を小出しにして
空に歌ってる
音符は毛ばだって
くすくす笑うLR

なけなしの粘土を勇気にして
連絡橋に立っている
ボロが出ないようにって
背すじを接木して

谷はさかさの山頂だって
はげましてくれたひとの声も忘れて

なけなしの全能感で
小商い
ひどいゆめだったねって
あの声がいってくれないかなって
拾いあげて
泥を払って
なけなしの
つめの半月くらいの
くるぶしソックスくらいの
それでもまだ
港を待ってる



この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

感謝です! どうぞごゆっくり
7

サイトウリン

詩人・斉藤倫のこと 詩集に『手をふる 手をふる』(あざみ書房)など 物語に『どろぼうのどろぼん』(福音館) などがあります 近刊に『ぼくがゆびをぱちんとならして、きみがおとなになるまえの詩集』(福音館) 『はるとあき』(うきまるさんとの共作 小学館)

『ゆびぱち』までのポエトリソン

『ぼくがゆびをぱちんとならして、きみがおとなになるまでの詩集』(福音館)の発売に先立ちまして、3月10日から4月9日までの一ヶ月、一日一篇、詩を書く超・個人的キャンペーンです 合計31篇の未発表詩になる予定です
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。