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【なぜ人は間違いを繰り返すのか!?〜楽器上達の秘訣】

いきなり哲学的な
タイトルですが、
そんなに重い話
じゃありません。(笑)

シンプルに楽器全般の
練習法のお話です。


とある生徒さんとオンラインで
レッスンをしていた時の話。

ある一つのフレーズ
を練習しよう!

という話になって、
その場で一度
「素振り」的に
演奏してもらいました。

そしたら、案の定
慣れていない動きだったので、
はじめはミスをしました。

そしてその後…。


一度ミスしたフレーズが
気に入らなかったのか、
その後、なんどもなんども
繰り返そうとし始めたのです!

でも、僕はその場で
すぐにその行為を止めました。

なぜなら

【間違えた筋肉の動きを
 何度も脳にインプットする
 行為に他ならないから!】


さらに言うならば。

一度ミスをした後に、
なんども繰り返す姿には
ほんの少しですが、

【パッとできない
 自分に対する怒り】


が滲んで見えていたのです!

実は怒りの感情に
流されている時には、
脳内には興奮系のホルモン
が溢れていて筋肉は
より硬直し、さらに
失敗しやすい感じになります。


実は
ある特定の動きを反復練習して
【すぐできない自分への怒り】
が湧くのは人間として
ほぼしょうがないこと。

「弾けるようになる」
と結果にこだわっているのに、
実際やってみたら弾けない。

これは徳の高いお坊さん
でもない限り頭にきます。

そして繰り返すほど、
自分への失望に代わり、
最後には無気力に繫がります。


【怒り→失望→無気力】
こうやってネガティブな感情路線
を綺麗に走り、楽器挫折へ一直線!


というのが、残念ながら
「怒りに任せて行動」
した時の典型パターンです。(苦笑)

だからこそ、
僕は弾けないフレーズを
繰り返そうとする人がいたら、
大抵その場で制止します!


弾けないフレーズを
怒りに任せて繰り返すのを
やめた方がいいのならば。

上手になるには
どうしたらいいのでしょう!

もちろんその答えもあります。

【楽器を一旦置いて、
 イメージトレーニング!】

これを心がけると、
実は楽器を弾く時間が多い人より
素早く上達することが
科学的に証明されてます!


なんだか
恋愛や夫婦関係のようですが。(笑)

やはり怒りに任せずに、
一旦置いておいて、
理想のイメージを
脳と身体ですり合わせる。

そして、練習量が少なくても、
ガンガン物事が上達する人は
みんなこの
【脳内イメージトレーニング】
を重視しているのです!


ここで冒頭の問いに戻ります。

【人はなぜ
 間違いを繰り返すのか?】

その答えは、
【自身への過大評価!】

自分への期待が高すぎて、
すぐにマスターできるだろう…!
というおごりが、
いざ失敗した時に
自分への怒りとなって
帰ってきます。


でも、自分を
過大評価も過小評価もせず。

実力をフラットにとらえて、
まずは怒りを沸かしズラい
メンタルを作ること。

それでも怒りは湧くので、
その時は一旦楽器を置いて、
冷静にイメージトレーニング
に移ること!

どうやらこれが、楽器練習の
脳科学的な答えのようです。


また、怒りなど
ネガティブな感情
に任せて反復練習を
繰り返すと、腱鞘炎に始まり、
ジストニアやパーキンソン病
になる確率も高くなるというデータも
どうやら出て来始めているようです。

やはり心を表現する音楽は、
それを習得する時も
心の有り様が大事!

と言われてみれば
当たり前な結論でした。

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