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【音楽は型VS実践どちらが大事!?】

僕は昔、剣道少年でした。

小学生から始めて
高校生の途中までやっていたのですが。

剣道など、いわゆる
道と名のつく種類の世界に入ると
必ず【型の練習】
というものがついて回ります。


現代の剣道にも
「日本剣道型」と言われる
立派な型があります。

これを習得しないと
段がもらえない
仕組みになっています。
(今でもそうですよね!?)

で、当時は
血気盛んな若者だった僕は
心の底でこんなことを
思ってしまいます…。

「型なんてやったって
 試合に勝てねぇじゃん!」


【型をやっても試合に勝てない!】

どちらかというと実践派の僕は、
若い頃こんな傲慢なことを
思っていたのです。

まぁ、
型をやろうがやるまいが、
高校生になると
全く勝てなくなるのですが。(笑)


その後、少し時間が流れ、
大学生になった僕は。

本格的に音楽を始め、
毎日セッション漬けの日々に突入!

自分で言うのもなんですが、
毎日楽しんでいたら
メキメキと上達してしまいました!

この時も、
「やっぱり実践の方が大事じゃん!」
と、型をバカにするような
思考を強化してしまいました。


ところがそんな日々も
終わりが訪れます!

「あれ?このフレーズ弾けないな。
 というより、身体が痛い!」

そうなのです。

実践重視で
本番をやりまくっていた僕に、
見事に「身体の限界」
がやってきたのです!

というか、
楽器を弾いて身体が痛いのは
それこそ本能的になんか違う!
と思いました。


楽器弾いていたら、
前はスムーズに弾けたのに
弾けない物が出てきたり、
身体が痛くなったりした時から、
いろいろな研究が始まりました…。

もちろん、今でも
その研究は続いています!

その中で一つ結論が
出たことがあります。

【型も実践も両方大事だけど
 その比率は性格による!】


【生まれつき約50%
 性格は決まっている!】

こんなびっくり仰天の
心理学の実験結果があります。

これが本当に正確
かどうかは置いておいて、
僕自身と、
僕の周りの音楽家を調べると
確かにな!と言わざるを得ません。


【どちらかというと
 外向的な人は実践から!
 どちらかというと
 内向的な人は型から!】


その人が持っている
身体能力や音楽的才能というよりは
もともと持っている性格によって、
型重視が上手く行きやすいのか?
実践重視が上手く行きやすいのか?
がかなりはっきり分かれるのです!


音楽で言うならば
「型=音楽理論」
「実践=ライブやセッション」
と言えるかもしれません。

楽器を始めた当初は、
このどちらの比率をあげると
挫折しにくいのか?
上達しやすいのか?
はぶっちゃけ性格によります!


一番やっちゃいけないのは、
【先生に言われたからやる】

この判断基準だと、
先生と性格特性が
たまたまぴったりならば
問題ないですが、
性格が違う場合は
大抵痛い目に会います。

ちなみに、
生まれついての身体特性も
違っていたらまさに悲劇!

そういう人を実際
たくさん見てきました。


そしてここからが真の結論!

【物事を始めた当初は
 自分の性格にあったものから。】
【中級者の壁にぶつかったら
 結局型と実践両方を
 バランスさせるのが吉!】

どうやらこれが剣道や音楽に限らず
ほとんどの物事の本質っぽいです。


実践重視の方が当初上手くいく人は、
そのままだと壁にぶつかるので、
その時、【普遍的な型】が必要になる。

型重視の方が当初上手くいく人は、
そのままだと机上の空論になるので、
その事実に気づいた時、
【実践で自分の型の有効性を試す】
という行為が必要になる!


僕は人間というのは、
トータルで見ると
平均的にできていると
感じています!

勘がよくて実践向きの人は
最初爆発的に上達します!

でもそのあと
長い踊り場にぶつかり、
結局ある程度の時間をかけて
マスターしていきます。


逆に型重視の人は、
始めた当初は全く結果がでません!

それで悶々とするのですが、
ある時実践に生かす道を見つけて、
一定の時間がたつと
爆発的に上達します!


実践派の人と、
型重視派の人の
マスターになる
トータル時間を見ると
結局同じくらい!

成長曲線の踊り場が
最初に来るのか?
あとに来るのか?
の差だけで、結局は同じ。

というのが、
僕の現状の感想です。


だから結論の結論としては
「自由にやったらいい。」
という元も子もない
話になります。(笑)

ただ、自分の性格タイプは
ある程度理解しておかないと、
身体を完全に壊したり、
場合によっては
心を完全に壊してからでは
手遅れなことも起こる
可能性はあります!


なので、欲を言うならば、

【型VS実践という二元論を捨て、
 最初から両方を
 自分のバランスで習得!】

という環境にいけると最高ですね。

そんなジャムセッションを通して、
そんな環境づくりに
邁進していく所存です!

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