斉藤ドラム

【理論書を読んでもアドリブに活かせない本当の理由!?】

こんにちは!
セッションインストラクター
の斉藤 彰広です。

どういうわけか、音楽理論というと
コードやスケールといった
【音程の組み合わせ】
についての事がメインになりがち。

複雑なテンションコードや、
難解なスケールなどが音楽理論だ!
なんてイメージを持っている人も
かなり多いのではないでしょうか?


でも、よ~く理論書を見てみて下さい。
(ちょっとなら立ち読みでもいいです。笑)

『必ずリズムについての
 解説もあるはずです!』

譜面の読み方から始まって、
リズムについてもほとんどの理論書が
なんらかの言及をしているはずです。

実は、ここがセッション的に
音楽理論を掴むための
隠れたポイントなのです!

多くの人は、
音楽理論は音程の組み合わせ
だと思っています。

が、当たり前ですが、
音楽はリズムも含めて
初めて全体像が見えてきます。


例えば、
なんでもいいので
簡単なコード進行を弾いてみましょう。

C→G→Cなんてイイですね。
いわゆる音楽の時間の
「きおつけ、礼、直れ!」
のサウンドですね。

普通にリズムに乗せてこれを弾くと、
最後のCを弾いた時に、
無事音楽が終れるはずです。

リズムに乗ってGからCに行くと、
人間の耳は問答無用で落ち着いた感じ、
曲が終わる感じを聞き取るのです。


ところが、これを
リズムの時間軸を関係なくして、
Cを弾いたら、しばらく空けて、
Gを弾いたらしばらく空けて、
また最後にCを弾く、
と言うようにプレイしてみて下さい。

すると、CだろうがGだろうが、
別にどこでも終わること
ができるはずです。

要は、リズムの繋がりがなければ、
メロディやコードがもつ
本来の性質を
まったく人間の耳は
聞き取れなくなって
しまうのです!


そして、音楽理論に
苦手意識のある人は、
是非自分の練習風景を
思い出してみて下さい。

「何度もつっかえたり、
 部分的に繰り返したり、と
 リズムをぶつ切りにして
 理論を学んでいませんか?」

楽器のテクニックの問題も
あるかとは思いますが、
音楽理論がなかなか
身につかない人は、
ほぼ100%の人が、
『リズムをぶつ切りにして
 練習しています!』

そう、人間が本来
自然に聞き取るはずの、
音程と音程の間の特性を、
自ら聞き取れないような状況を
作り出しているのです!

これではいくら
理論を理屈で学んでも、
体感の経験がないので、
理解できるはずがありません。


逆に、リズムに乗って
しっかり音程と音程の間の
特性が聞こえる人は、
理論なんか知らなくても、
なんとなくアドリブ
できたりしてしまいます。

そして、
もう体感で知っている事に、
後から理論書で
名前を付けていくような
練習の順番になるので、
スルスルとマスター
できてしまうのです!

まとめると、

【リズムも入れてはじめて音楽理論!】

という冒頭の結論に行きつくのでした。


音楽理論に
苦手意識のあった人には、
少しでも参考になれば幸いです。


それでは、今日も一日
ガツンとグルーヴ
させていきましょう!

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