カンパニー制でデザインの組織を運営してます

ALIZE DESIGNは、株式会社スタートアップテクノロジー(以下スタテク)社内の、デザインカンパニーです。2017年の2月に始動してから、約1年が経ちました。現在はデザイナー6人でやっています。

これまでスタテクはRuby on Railsでのシステム開発を主軸に置き、エンジニアリングを武器にして成長してきました。いまでは管理部門なども含め、全体で約30人規模の組織です。

デザインカンパニーが生まれた背景として一番大きいのは、様々なサービス開発をおこなう中で、より良いサービス開発にはエンジニアリングに留まらない、多角的なアプローチによる課題解決の必要性が感じられたためです。

”機能”としてのプロトタイプを実現するスピードはこれまでも速く、ビジネスの検証、改善、提案も可能でした。しかし、ユーザー体験の質や使い勝手の向上、想いの視覚化など、デザインが力を発揮できる領域はまだまだ多くあります。

カンパニー制は日本においては、1994年にソニーで導入されたのがはじまりです。ただ、中小企業やベンチャー、スタートアップ企業ではあまり聞かない組織形態で、我々の規模感でカンパニー制を始めるにあたっての先行事例は、ほとんど見当たりませんでした。

有用なアプローチかどうかは実験中という段階ではあるのですが、今回は、カンパニー制の紹介と、運用してみて感じたメリット・デメリットなどの知見をまとめてみます。

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カンパニー制ってどんな制度?

そもそもカンパニー制とは何かというと、各社内事業部を独立した会社とみなして、権限・責任を移譲する経営手法です。

スタテクも、できる限り権限を移譲し”ビジネスを加速”するために、カンパニー制を取り入れました。

事業ごとに、現場になるべく近い人間が業務を遂行したり、メンバーのキャリア形成、個々が抱える課題を効率良く解決することや、細かい話をするならば、その仕事に関わるスペシャリスト達の”ノリ”のようなものを最適化していくことも期待されています。

事業部制とは何が違うの?

事業部制は、大枠に社の方針などがあり、どちらかというと業務の遂行に集中する側面が強い組織形態だと思います。

予算・人事の権限が弱く、意思決定が遅くなりがちだと言われています。

一方カンパニー制では、業務遂行や収支管理だけでなく、人事に関しても権限が移譲されます。(我々の場合は給料も自分たちで決めています)

事業部制は、社名がひとつでブランドとして育っていきやすいですが、逆に事業が多角化すると外部から見て何をやってるのかが見えづらくなったりもします。

子会社・グループ会社ではないの?

カンパニー制と子会社・グループ会社との大きな違いは、書類上の見え方です。

どちらも裁量が大きく、独立した組織として運用をおこないますが、正式には子会社・グループ会社は別会社、カンパニー制は同じ会社ということになります。

子会社・グループ会社にも、事業や役割が明確になるメリットがありますが、管理コストが増大する点と、会社間の連携がバラバラになりやすいという側面もあります。

同じか別か、親か子かが明快なため、力関係がフラットとはいい難い場面も多いのではと思われます。

まとめるとこんな感じです。

メリット・デメリットのまとめ

やってみてどう?

カンパニー制は、メリット・デメリット含めて、子会社と事業部の中間くらいの位置づけだと思っていたのですが、活かせるものは活かす、分けるとこは分ける感じで、良いとこどりでやれているような気がしています。

それもこれも、権限の移譲が鍵なのかもしれないです。

私たちの場合は、やるべきことはデザインで、デザインがしやすい組織になれば良いというのは明確なので基本的にはやりやすく、他社さんに対しても、我々が何者で、どのように役に立てるのかは割りと説明しやすいです。

なぜ名前をつけたのか

デザインカンパニーに「ALIZE DESIGN」という組織名をわざわざ新しく付けている理由は、フットワークの軽さを求めてのことです。

これまでのスタテクが積み上げた、「railsで開発ならスタテク、エンジニアリングが強み」というわかりやすさをなるべくボカさないためにも、デザインはデザインとして名前を持ったほうが良いのではと判断して、運用しています。

エンジニアリングという入り口以外にも、デザインという間口を独自に広げることで、最終的には全体が強くなったら良いなと思ってやっています。

カンパニー制の良いところ

カンパニー制だと、振る舞いは別会社のようなのですが、例えばバックオフィスや福利厚生は共通で、対外的な信用は、母体のこれまでの実績を元に交渉可能になります。

(新興企業や経営者だと相当やばいらしい資金繰りや、個人でいうならクレカの審査なども通りやすいようです。。。)

スタテクがゲットしたITSも、ALIZE DESIGNにもそのまま適用できるというわけです。本当にありがとうございます。

社長含めた組織づくりの先輩たちは、いつでも相談に乗ってくれるし、こちらの領域に関してはほぼ100%任せてもらえて、本当にやりやすいです。別なんだけど同じ、同じなんだけど別なんです。

ただし…!

オフィスが一緒でバックオフィスも福利厚生も共通ということで、現状は(カンパニーの人数)/(会社全体の人数)をかけて固定費などの支出を割り出しています。

これは言い換えると、設立したばかりで小さなオフィス、少人数でやっている会社に比べて、求められる売上・利益がはじめから高いということです。

とはいえ、渋谷のセンター街のど真ん中にオフィスを構えて、強くてニューゲーム(いきなり整った状態)で進められるのは大きな利点でもあります。

これからどうなる?

我々ALIZE DESIGNは、サービス開発におけるUIデザインが得意と宣言しているのですが、デザインにまつわる業務は多岐に渡り、デザインのみの単発の制作案件も多いです。

クライアントの方々とパートナーシップを結べるのが理想ですが、戦略的にポートフォリオを増やしたい時期でもあり、そのあたりの塩梅は悩みどころです。

母体のスタテクがこれまで積み上げてきたコネクションも、必ずしもデザインが必要なわけではないので、何でもかんでも楽できるわけではありません。

制作物をしっかりと丁寧に作るのはもちろんですが、実績をまとめたり、対外への露出機会を増やしたりしながら、採用活動を積極的におこなっていく。

何でもできますではなく、デザインができますという入口をつくり、その先では、エンジニアリング面も含めたトータルの開発提案ができる、という強みを活かせるように精進していこうという感じでございます。

まとめ

というわけで、カンパニー制どうよ?ということについてまとめてみました。

組織の作り方とか、業務の効率化みたいな話は良く目にするのですが、じゃあ実際の仕組みはどうするの?という部分では、我々もまだまだ悩みがつきません。

同じようなことを考えていたり、実践していたり、ウチはこんな感じでやってるよ!みたいな方がいらっしゃいましたら、是非是非相談に乗らせてほしい気持ちです><

引き続き、より良いチームづくりのために励んでいきたいと思います。

最後に

ALIZE DESIGNでは、わたしたちと一緒に、デザイン制作チームをつくりあげてくれる方を、随時募集しています。

いち制作者・デザイナーとして、体制づくりでも試行錯誤を繰り返し、理想の環境を追い求めたい…!という方がいらっしゃいましたら、是非是非、お気軽にご連絡ください。

募集要項など、詳しくはこちら!→ALIZE DESIGN 採用ページ

おまけ

最近、良い歳になってきたこともあって、健康管理だとか、家事に対する興味が強くなってきました。あと美容とか。

新しいことにチャレンジ!みたいな意識高い気持ちよりも、ちゃんと生きねば、という気持ちのほうが近いです。

制作の仕事をしていて、のめり込みやすいタイプでもあり、制作以外のことはお金でなんとかすればいんじゃね?なんて思っていたので、ジムに通ったり料理したりなんて、暇を持て余したおじさんが、自分磨きみたいな感じで始めるものだ、という偏見があったのですが…。全然違いました。ごめんなさい。

正直、身体に不具合が生じまくってて、肌なんかカサカサだし、目も歯もダメ、肩こりもひどくて、お腹は出てきたし、寝ないと無理だし、そもそも寝れなかったりするし、何かもうズダボロな感じ。

でも本当にやばいなとなったのは、大学時代にめちゃくちゃお世話になった先輩がハワイで挙式をあげるから来る?と誘ってくれたことです。ハワイ→海→水着、水着!?となるとこれはもう隠しきれない。もっとキレイな私でありたい。みなさんも、そう思いませんか?(?)

そんな感じで、食事に気を使ったり、料理をしてみたり、ジム通いやランニングをはじめたりして、昔みたやばいおじさんに、気づいたらなっていました。

何から手をつけていいものかわからないので、筋肉は裏切らないという話を信じて、運動をしばらく続けてみようと思ってます。(いろいろあって精神が安定するというやつです。)

がむしゃらに働くのも楽しいですが、いったん落ち着いて、仕事でも長距離を走れるように鍛えて、整えていきたい所存です。

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saitokensuke

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