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ドッキングステーション界のダークホース?

先日、放置状態のLinkedinで繋がった人がいました。ありがたいことです。Sonnet Technologies社に所属している人で、会社のホームページを見てみるとトップにThunderbolt4ドッキングステーションとあるではないですか!
今回は、そんななお話です。
なお、個人的な感想を含みますので、予めご了承ください。(3/19更新)


noteの記事を見てくれたのかな?

若い頃はインターネットの新しいサービスに興味があり、色々と登録していました。Linkedinに登録する前には、Yahoo! JAPANのビジネスSNS「CU」に登録しました。ですが、サービスが始まってから1年も経たない2009年10月にサービスを終了したので、活用するも何もなかったのですが…

Linkedinは簡単なプロフィールだけ設定した後は、ほぼ放置でした。そんな中、Sonnet Technologies社の人からオファーが来ました。びっくりしてしまい「え? なんで、私?」状態です。
会社を調べてみると「第2のシリコンバレー」とも言われるカリフォルニア州のアーバイン市に本社を構えたコンピューターやネットワーク関連機器のメーカーで、SONNETTECHというブランドでホームページを開設していました。その業界で30年以上の実績がある老舗とも言える会社なので、ますます「なんで?」ですが、ホームページのトップに2.5GbEを備えた「Echo 20 Thunderbolt 4 SuperDock(以下Echo20 )」の表示がありました。
これを見て思ったは、もしかしたら前に書いた2.5GbEドッキングステーションの記事を見てくださったのかもしれません。
いずれにしてもこのような繋がりができたのは本当にありがたいことです。

SONNETTECHのトップページ
https://www.sonnettech.com/home.html、2024.3.16参照)

気になるEcho20のスペック

2.5GbEドッキングステーションの記事を書くくらいなので、やはりEcho20のスペックが気になります。記事やレビューを調べてもPC Watchのニュースが見つかる程度で、他はショップの販売ページがあるくらいです。YouTubeでは外国人が紹介していましたが、日本では見つかりません。

ですが、Echo20の製品ページカタログを見るとなかなか興味深いスペックなので、CalDigit TS4(以下TS4)と比較して以下の表にしてみました。
付属品を除いて、主な相違点を赤字にしてみました。

TS4とEcho20の比較(2024.3.16)

それぞれの特長をまとめてみた

TS4とEcho20は、どちらも2.5GbEポートを備えており、性能も拡張性も十分で甲乙つけ難い、というよりも両方とも素晴らしいドッキングステーションです。(以下、アフィリエイトを含みますので応援くださると嬉しいです)

TS4の特長

TS4の特長は、何といっても圧倒的に有名で信頼感があることではないでしょうか。Amazonの評価もサクラチェッカーの評価も高く、YouTuberのレビューが多いのも、発売以来、ドッキングステーションの「王者」として君臨してきた証左だと思います。

230Wという圧倒的な電源パワーも魅力のひとつです。明記されているW数を計算すると200.5Wとなり、まだ30W近くも余裕があるため、周辺機器を多く接続しても安心感があります。
TB4(40Gbps, 15W)の2つはモニターとストレージに繋ぎたいので、スマホの高速充電にも使えるUSB-C 3.2(10Gbps, 20W)があるのも嬉しいポイントです。
また、3.5mm入力&出力の他に3.5mm入力があるとヘッドセットとマイクを別で使えるのもポイントが高いのではないでしょうか。
ボディの質感も高く、ロゴもワンポイント的に入っているため、デザイン的にもスマートです。価格も王者の風格という感じです。

Echo20の特長

Echo20の大きな特長は、2.5GbEのドッキングステーションではあまり見かけない機能があることです。
M.2 NVMe SSDスロット(8TB、800MB/s)に該当するSSDを内蔵すれば、スペースや配線が外付けよりもスッキリします。
パワードスピーカーやアンプと直接繋ぐRCAのオーディオライン出力があるドッキングステーションは初めて見ましたし、Thunderbolt 4ケーブルを固定するThunderLok4(以下画像)というクリップも初めてです。

ホームページのThunderLok4説明箇所(2024.3.16参照)

購入については、秋葉原で30年以上続くApple関連製品の老舗専門店「秋葉館」のWebサイトで取り扱いがありました。店舗で実機を確認できるのかもしれません。
マットブラックでアールが小さめのボディは、クールでも柔らかさがあります。個人的にはロゴが大き過ぎるように感じますが、これだけのスペックで5万円を切るのはコスパが高すぎます。

持っていなければ買っていたかも

Echo20は、他ではあまり見かけない機能を持ちながら、TS4と比べても遜色ない拡張性があり、手が届きやすい価格だと感じました。
今、使っているドッキングステーション機能付きのモニターが無ければ、Echo20を買っていたかもしれません。
秋葉原に行った際は、在庫があれば実機を確認したいと思います。

私が気になっていた点の追記(3/19)

実は、Echo20で1つだけ気になっていた点がありました。M.2 NVMe SSDスロットの転送速度が800MB/sという点です。M.2 NVMe SSDの最大値は一般的ものでも4000MB/sなのに、なぜ、Echo20のM.2 NVMe SSDスロットは800MB/sなのか不思議でした。

そこで、せっかくLinkedinで繋がったので、Sonnet Technologies社の人に質問してみました。さらに、回答もお名前も記載しても良いとご快諾いただきました。記事としての体裁を整えるために一部編集して追記します。


私の質問:M.2 NVMe SSDの速度が、上限800MB/sとなっているのは、なぜでしょうか? 発熱や消費電力を抑えるためなのか、技術的な制約なのか、他の理由があるのか気になっていました。

Sonnet Technologies社の石岡様の回答:Thunderboltの仕様上、PCIe×4でしか接続できないため、Thunderboltデバイスが一度に利用できる帯域幅は、全てこれに制限されます。
Echo20のM.2 NVMe SSDスロットは「PCIe×1」で接続するため、800MB/秒となっています。残りの「PCIe×3」は、他のポートや接続(モニターやEthernet、TBパススルー等)の性能を低下させることなく、正常に機能するように確保しています。
つまり、Echo20は、技術的な観点からM.2 NVMe SSDスロットをPCIe ×1と制限することで、全体のパフォーマンスが下がらないようにしています。
M.2 NVMe SSDスロットの用途としては、バックアップやセカンダリーストレージとして使用するのに適しています。

Echo20の技術仕様

Sonnet Technologies社のホームページ


Thunderboltの仕様を知らなかったので、おバカっぽい質問になってしまいましたが、ご容赦ください。
と言うことは、Macでは、Time Machine用のストレージに使用するのが良さそうですね。

Sonnet Technologies社の石岡様におかれましては、お忙しい中、丁寧なご回答をいただき、ありがとうございました。

1.チャレンジする商人・角倉了以─朱印船貿易と河川の開疎

平田雅彦著『ドラッカーに先駆けた 江戸商人の思想』日経BP(2010年)第三章見出しより


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