執筆講座用のメモ書き

★チェック時における編集(ディレクター)的視点

弟子の文章をチェックして修正案を提示している時のこと。
「この冒頭の文章は、このシーン的にはいらないんじゃない?」
という提案をしそうになった。
しかし多分「その冒頭」はなんか、少なくとも「こういう方向性がやってみたい」みたいな意図があったはず。

編集的に「このシーンにこの冒頭の文章、邪魔じゃないっスかね?」というのは簡単なんだけど、執筆者した時の彼はなんか狙ったはず。それが思いつきだったり、うっかりだったとしても「なんか表現したかった」というのは事実。

ここに編集的なチェックをしている時の恐怖を感じたのでメモ。

編集的立場、チェックする立場、管理する立場は後から見ているので「もっとこうした方がいい」と気軽に言えてしまうけれど、それはもしかしたら作者の「ちょっぴりやりたかったこと」を削りまくっているのかもしれない。

なので、まあ、なるべく僕が見る時くらいは、本当は何をやりたかったのかな? と少しくらいは考えてみようと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?