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「エジプト神話」を調べたら、知恵と知識の神トトが実は凄い神だった。

「ENNEAD(エネアド)」からエジプト神話に興味を持ったので、本を購入して読んでみた。

さっそくマアトとトトの項目を詣でてみたら、トトが滅茶苦茶凄い神だった。

「文字や秩序をつくった知恵の神」
宇宙の法則をつくったとされる知恵の神。(略)
円滑な宇宙の仕組みを考えだしたトトは、宇宙の変化を記録するための文字としてヒエログリフをつくった。(略)
トトは世界で最初といわれている『計算』を行い、宇宙の機能や物質の法則、科学を作り上げた。
また、あらゆる変化は記録すべきであるとし、文字を発明した。さらに人間と神々の道徳観を定め、法や秩序であるマアトを具体的に示して社会の仕組みを作った。(略)
豊穣の神イシスは偉大なる魔法使いとも呼ばれているが、その多くの魔法はトトが教えたとされる。

「ゼロからわかるエジプト神話」かみゆ歴史編集部/文庫ぎんが堂 P46-P49/太字は引用者

宇宙の法則を造り、それを記録するために文字を発明し、計算を造り、社会の仕組みを作り、魔法をイシスに教える。

(「ゼロからわかるエジプト神話」かみゆ歴史編集部/文庫ぎんが堂 P47)

実は凄い人(神)だったんだな。

「エネアド」の人物関連図を見ても、一人だけラーの系譜から外れている。
宇宙を創造しているという説明を見ても、ラーと同等の力を持つ、異界(異なる系譜)の神なのかもしれない。(ラーの息子という説もあるみたいだ)

規格外の神だから、「エネアド」では逆にギャグキャラにしたのかもしれん。

「エネアド」でも真面目な顔をしていると、凄く威厳がある。

(「エネアド」MOJITO19話)

でも自分は、こういうトトのほうが好きだな。

(「エネアド」MOJITO64話)

この辺りのトトがマアトを好きになって「マアトは全然興味なしだし」から、結婚に至った経緯が読みたい。
良かったな、振り向いてもらえて。

マアトは「法そのもの」「正義という概念を神格化した神」で、元の神話においては人格はなさそうだ。

元の神話を見ると、外見といいストーリーといい、アレンジの仕方が凄いと思ってしまう。

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