「ロビイスト」

こんにちは。
株式会社イコム、採用Gです。

パブリック・アフェアーズとは公益性を重視した政府などへの働きかけと言われているもので、公共政策活動とも呼ばれているものです。
昨今では特にスタートアップなど、新市場を作るために規制改革やルール整備を求める企業からの需要が高まり、toB向けにサービスを行う会社も増えています。
これまでにないサービスが世に出るまでにはどのようなプロセスを経て、私たち一般消費者たちがサービスを安心・安全に利用できるようになっているのでしょうか?
例えば、いま現在日本国においてワクチン接種についての議論が注目されているはご承知の通りかと思いますが、「どうして他国に比べこんなに遅いのか?」「集団接種の手段」または、「そもそもそのワクチンは安全なのか?」など、これらの情報はもう耳タコになるくらい毎日の報道でもよく耳にするトピックとなりました。
「制度」に従い実施しなければ、例え政府であっても実現できない。
本来、社会の秩序をを守るべくしてつくられたものが、このような場面においては障壁ともなり、政府は法や制度を管理し運用していくことの難しさに直面しています。

さて、企業活動に戻りパブリック・アフェアーズの話をもう少し解像度を高めて参りましょう。
皆さんもご存じ「メルカリ」についてです。
もう当たり前過ぎて、便利な買い物ツールとしてご使用の方も多いと思います。
「メルカリ」は良質なサービスか?または、悪質なサービスか?
実際にあった議論はこのようなものでした。
当時このサービスの敵対者であった古物商許可を取ったリサイクル業者の訴えはこのようなものでした。
盗品を売ることができるメルカリのサービスは、悪質なサービスである…と。
実際に盗品メルカリを使って販売した例なども出てきており、この話は当時議論を深めたようでした。
一方で、地方の農家がメルカリを使って自分の野菜を直販した例などもあります。
販売者が直接購入者とコミュニケーションできるこのプラットホームは、地方の一次産業者の救世主となったという例です。

メルカリがサービスを開始し、様々な法的根拠と倫理性を問われながらも拡大しつつ、いよいよIPO目前という際に活躍したのがこのパブリック・アフェアーズでした。
ロビイストたちは、メルカリが良質なサービスである根拠を探し更に掘りまくり、公的機関の関係者たちに情報提供をしはじめます。
それにより、メルカリは良質なサービスであることを認めさせ、見事世にシェアリングエコノミーという新しい概念とイノベーションを打ち立てました。
このようにサービスが普及され、白なのか?黒なのか?という例は他にも沢山あります。
AirbnbにUberや、日本企業の中でも車業界における自動運転技術などというものもそうでしょう。
いままさに我々はこのような変化の時代の中にあり、技術革新と法律や制度、情報戦略の中での社会的責任を担う存在となっています。

という講習に参加し特段当社のような会社では直ぐに役立つ程の情報ではありませんでしたが、世間のことがよく分かるとても内容のある講習でありました。
この講習でパブリック・アフェアーズを体感できる映画作品として紹介されていたものを今回はピックアップしました。
世の中にはいろいろな仕事がありますが、このような職業も社会起業の一つなのだと学ぶことができました。


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