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採用へつながる求人原稿って?(1)4大要素、押さえてますか?

はじめまして!福岡の人事・採用領域の企業でプランナーをしているおおたといいます。
普段は求人広告の原稿制作や求人応募受付のアウトソーシング等の仕事を担当しながら、「人と企業のしなやかで朗らかな関係ってなんだろな」と日々考えています。(余談ですが最近キャンプデビューしました。人生ってまだまだ彩り豊かになるもんですね。楽しかった~!)

さて今日のテーマは「採用につながる求人原稿とは?」
ポイントはいくつかあるんですが、今回はまず”求人広告の4大要素”についてお話します。

■求人広告出稿あるある

求人広告って、”穴の開いたバケツ”と表現されることが多いです。
人が足りなくて困っている現場に、ある日突然「笑ゥせぇるすまん」の喪黒 福造よろしく求人広告代理店の営業がやってくる。
簡単なヒアリングの後、2週間で6万円くらいの広告をサクッと出稿。
応募が無ければ次週も出稿、面接ドタキャンされても次週出稿、採用してすぐ辞めちゃっても次週出稿……。

求人広告の難しいところって、お金をかけたからって、それが「採用」になかなかつながらないところなんですよね。
広告出稿~採用・定着の一連のサイクルがうまく機能していない限り、いい人は一緒に働いてくれない。
多くの求人広告代理店はそのことを分かっていながら、「まだ充足しませんね~、苦しいっすね~分かります!つきましては冬季限定キャンペーンと特集へ掲載して、サイズも大きくして……」とたたみかけてくるわけです。
そんな甘い言葉に惑わされることなく、自分の言葉で「採用に繋がる求人原稿」を作ることが重要。(※ちなみに弊社も広告代理店やってますが、こういう心苦しい売り方はしません。お客さんのためにならないですから、ほんとに…。)

ちなみに求人広告は「100人が見て1名応募」が相場です。
だったら初めからその1名にだけ、ラブレターを手渡すつもりで書くのがいいですよね。
求人原稿というラブレターを書くには外せないポイントは5つ。

①お相手(ターゲット)は誰か?
②お相手に対して、自分(自社)はどんな魅力があるか?
③それは、ライバル(他社)とどう違うか?
④求人広告の4大要素は抜かりないか?
⑤最良のスパイス「ヌケ感」はあるか?

本当は①から順番に紹介するのが筋なんですが、今日はあえて④だけを説明します。
なぜなら④が不十分な求人原稿は、そもそも求人原稿として成立していないから。ラブレターを出したい相手に怪文書を送りつけているのと一緒で、これ、たいへん危険な状態です!

■求人広告の4大要素って?

(A)勤務地
(B)給与
(C)時間/日数
(D)仕事内容

この4つは、働く個人の人生に関わる重要な要素。
これがなければ、求職者は「自分の人生にどれくらいこの仕事がフィットしうるのか?」を測ることができません。したがって、そもそも「私宛じゃないや」と思われ、読む前にビリビリ破られてポイ、なわけです。

以下にポイント+NG例を紹介します。
ものすごーく基本的なことなんですが、目の前の業務に日々追われながら同時並行で人手不足と闘っていると、意外と見落としがち。
採用に関わるご担当者様から見て少しでも参考になることがあれば幸いです。

(A)給与(いくらもらえるか?)
<ポイント>
下記をかならず明記してください!
 ・給与幅がある場合、下限・上限
 ・月平均の収入例
 ・残業代/手当の有無
 
・ターゲットに応じていくつか給与例があると尚よし

(B)時間・日数(どれくらい働くのか?)
<ポイント>
 ・「時間帯」と「日数」はモレなく明記!

仮に時間や日数の制約がないフレキシブルな働き方だったとしても、必ず勤務例を書くようにしてください。求職者は、「自分が働きたい時間で働けるか」にしか興味がありません
<NG例>
”10:00~22:00のうち時間・日数・曜日応相談!み~んな大歓迎◎”
 →「で、結局、いつ働けばいいの?」

(C)仕事内容(何をするのか?)
<ポイント>
 ・箇条書きにして分かりやすさ重視。
 ・仕事の1日の流れ具体的な作業例などがあると尚よし。
<NG例>
 ・ホールスタッフ
「どこの?具体的に何するの?他の店とどう違うの?」

(D)勤務地(どこで働くか?)
<ポイント>
 ・なるべく詳しくイメージできるように書く
 ・車通勤、交通費支給可否もマスト
<OK例>
”地下鉄天神駅から西通り方面へ徒歩5分。無印料品さん・auショップさんの間の通りへ入ってしばらく歩くと、NIKEショップさんの向かいのお店です。

いかがでしたでしょうか?
4大要素を丁寧に書くだけで、まずは即捨てラブレターからは脱却。
試してみてくださいね。

次回はいよいよ求人広告の醍醐味、ターゲティングについてお話します。


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