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Newton—ライト 死とは何か。生と死の境界線をさぐる。個人的まとめ


日本においては「心拍の停止」「呼吸の停止」「瞳孔反応の消失」が確認されたとき死亡とされる。そうすると植物状態は死ではない。植物状態は目を開いていても意思疎通が行えない、排せつをコントロール出来ない等。

閉じ込め症候群—脳幹が低酸素によって痛み運動にかかわる神経が死滅する事によって閉じ込め状態になる。まばたきをしたり眼球を動かしたりすることができる。つまり覚醒していて意思疎通が行える。意識状態も健常な人とほぼ同じ。

脳死—呼吸や意識が無く脳が機能を取り戻す見込みがない状態。脳の細胞は4分の酸素不足で死に始める。

心臓が止まるまで負のサイクル
例えば大出血すると全身に血液が循環しきらなくなり各臓器が機能を停止する。その結果呼吸できなくなったり体内の毒素を分解できなくなったりして悪循環の結果心臓が停止する。

老衰による死は老化によって各臓器の機能が衰え生命活動を維持できなくなる事が原因。なお食事量の減少は8ヶ月前から水分摂取量が減少するのは2ヶ月前から顕著になる。

体を作る細胞の死が生物としての死
一般的に細胞は分裂に上限が決まっている。しかし脳の神経細胞や心臓の心筋細胞はほとんど細胞分裂しない。通常の細胞が回数券としたら上記の細胞は定期券タイプ。老化したり異常になったりした細胞は積極的な自殺をして体を正常な状態を維持する(アポトーシス)。

テロメアは細胞分裂の上限を決める。テロメアが限界を超えて短くなるとDNAに傷がつきやすくなりガン化のリスクが高まるためそれを防ぐ安全装置的な役割をもつ。がん細胞はテロメアを伸ばす酵素が以上に活性化している。寿命はテロメアの長さが関係深いと言われている時期もあったが人間よりマウスの方が長い。

細菌は栄養がある限り分裂し続ける。分裂回数の限界がない。1倍体。

2倍体の生物のほとんどはオスとメスが協力して個体を増やす。2倍体の生物は片方に異常が有ってももう片方が正常であれば成長出来る。しかしその異常有る遺伝子が子孫に引き継がれ、やがて種の滅亡につながる可能性も出てくる。そこで役に立つのが「死」

最強の生物と呼ばれるクマムシも寿命には勝てない。その寿命は1年未満。

DNAは生きているだけで傷つく。DNAの傷を修復する仕組みもあるがそれでも溜まっていく。傷だらけの遺伝情報を引き継がせない工夫が「死」。年を取った個体が死ぬ理由として住む場所や食べ物が不足してしまうからという説もある。

DNAの傷は悪い事ばかりではない。進化にも結び付く。


まとめのまとめ

・日本において死は厳密な定義がある。
・老衰による死は老化によって各臓器の機能が衰え生命活動を維持できなくなる事。
・DNAは生きているだけで傷つく。傷だらけの遺伝情報を引き継がせない工夫が「死」


健康の維持のため各臓器機能を維持する事が大切。そのためには睡眠・食事バランス・運動が必要。個体の寿命より種の寿命を延ばす事を優先的に進化している?死ぬことが種にとってプラスの面もあるのは本当に勉強なった。


(文/ねんりきそうすいーさじん@nenrikisousui)

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