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各国のGDP推移見てみたら、日本おいてけぼりだった話

前回、「日本の経済規模がめっちゃ小さくなってる話」(あくまで相対的にだけど)を投稿したら、いろんな方から「スキ」をいっぱいつけていただいて、めっちゃビックリしてます。読んでいただいた方、本当にありがとうございます!

↓ この記事ね。

私は前回の記事がnoteデビューだったのだけど、noteって「いいね」とかじゃなくて「スキ」になってるのが良いですね。なんか、「いいね」だと、もちろん「うんうん、これ、いいね」って意味で付けてくれてることも多いとは思うものの、中には「あーそうね、よかったね」とか「(どうでも)いいね」みたいなニュアンスでつけてるケースも含まれてそうなイメージがあるんだけど、「スキ」だと、なんか純粋に、いろんな方達からプチ告白されてるみたいで、ちょっと嬉しいんですよね(←勘違い笑)。
 
…という、どうでもいい話はおいといて(笑)、前回、アメリカ・EU・日本・中国の名目GDPを1995年と2018年で比較した円グラフをつくって、日本がいかに凋落しているか、みたいなことを書いたんだけれど。
 
過去と現在を単年同士で比較しただけじゃ、なんでこんな状態になったのか、途中経過が全然わかんないよ!ってことで、今回は、どういう変遷を辿ってこうなったのか、推移がわかるように折れ線グラフをつくってみました。

■自作の折れ線グラフ(人口・名目GDP)

でね。これが早速つくってみた1990年~2018年までの実績データにもとづくグラフなのだけど。

【「人口推移」と「名目GDP推移」の実績データとグラフ】

【人口推移のグラフ】のみ。

【名目GDP推移のグラフ】のみ。

前回、人口とGDPの関係について調べてみた限りでは、人口の増減がGDPに与える影響はそこまで大きくないっていうか、人口増が経済成長率に寄与するのは間違いないけど、それよりもイノベーションとかの方が影響が大きいよっていうことだったんですよね。
 
なので、どうしようかなとは思ったのだけど、でもまぁ国家の規模感をつかむには人口って結構イメージ沸きやすい指標だと思うので、一応今回も、人口と名目GDPを見比べられるように、両方のグラフをつくってみました。
 
例によって、GDPについては、名目GDPなので物価の変動は加味されておらず、単位は米ドルなのでアメリカ以外は為替の影響受けまくりで、EUはイギリスも含めた現加盟国28ヵ国の合計っていうのは、前回とおんなじです。

■まずは人口の推移から…

とりあえず人口から見てみようと思うのだけど、まず一番目を引くのは、「インドすげぇ!」ってことですよね…。1990年には中国と結構差があったのに、2018年にはめちゃくちゃ肉薄してる…!!中国だって結構伸びてるのに…。このままいくと、近い将来、インドと中国の人口が逆転するのは間違いないでしょうね。

で、EUとアメリカはどうかっていうと…。えーと、インドや中国が入ってると値が小さすぎて変化がわかりにくいので、インドと中国を除いたグラフにしてみますね。

そうすると、まぁ移民の影響が大きいんでしょうけど、どちらも順調に人口は増えてますよね。特にアメリカは1990年~2018年の29年間で1.3倍くらいになってて、2億5,000万人くらいだった人口が3億3,000万人くらいにまでなってます。

■じゃあ、日本の人口は?

では日本はというと、さらに規模が小さいので、もう日本だけにしないと変化が全然わかりません!!(笑)…というわけで、日本単体のグラフにしてみますね。

そーすると、他の国が入ってるグラフではなんの変化もないように見えた、実際の動きが浮き彫りに…。これで見ると、実は2008年~2009年くらいまでは、それでもまだちょっとずつは人口増えてて、1億2,850万人ほどをピークにそこから減少に転じ、2018年には1億2,700万人くらいになってることがわかりますよね。
 
で、直近では1年で30万人くらい減ってて、すんごい勢いで人口減少が進んでます。30万人っていうのがどのくらいの規模感なのかが伝わりにくいかもしれませんけど、政令指定都市の指定要件が法定人口50万人以上、中核市が20万人以上なので、30万人というと、中核市レベルの中規模都市が毎年一つずつ消滅してってる計算になります。そう考えるとすごいですね…少子化による人口減て。
 
ちなみに、人口が30万人台の中核市というと、例えば関東で言ったら、前橋市、川越市、横須賀市、関西なら、高槻市、奈良市、和歌山市などがあります。けっこう有名な都市多くない??
 
つまり、それだけの規模の都市が一個まるごと、毎年、毎年、日本から消えてってるのと同じことなわけで。いくら、「人口の増減が、必ずしも経済成長率に大きな影響を与えるわけではない」とか言われても、「本当に大丈夫なのかよ!?」と思っちゃいますよね…。
 
そもそも、インドや中国どころか、EUやアメリカと比べても、圧倒的に人口規模は小さいのに…。

■肝心の名目GDPの推移(特に米中)

さて、では本題の名目GDPの推移についてなのですが、まぁまず一番目立ってるのは、アメリカと中国の成長度合いですよね。特に中国は、2009年から2010年にかけて日本をあっさり抜き去った後、まさにうなぎのぼりで成長してってます。角度が急すぎて怖ぇよ…。
 
とはいえアメリカも、もともと相当大きな経済規模だったはずなのに、2008年のリーマンショックでちょっとカクッと下がった瞬間があるだけで、あとはもう、こちらもかなりな急角度での成長を維持してます。約30年でだいたい3.4倍くらいにはなってるでしょうか。
 
まぁそれでも中国の猛烈な追い上げのスピードにはかないませんけどね。
 
ていうか中国、この間に経済規模が34倍以上になっちゃってるんですけど!…え、ちょっとまって。約30年で30倍を超える成長をしてるってことはですよ、もちろん実際の伸び方とは全然違うけど、単純計算で、開始時点(1990年時点)の経済規模まるごと、いやそれを超える金額が、毎年、毎年、前年のGDPにまるっと乗っかり続けてるのと同じことになるんですよ…なんじゃそりゃ!!(松田優作もビックリです…)。
 
もし日本でおんなじことが起こったら(まぁ起きないけど)、500兆円が30倍になるわけだから、えーと、え?1.5京円?(兆の単位ですらなくなるのか…)。つまり、もし仮に正比例で一直線に伸びてくと仮定したら、今年は500兆円、来年は1,000兆円、再来年は1,500兆円…っておいおいおいおい…なんかもう、ホントわけのわからん世界ですよね…(しつこいようですが、実際の伸び方とは違います…笑)。
 
いやでも、日本もかつての高度経済成長期は、勢い的にはそんな感じだったんですかね…生まれてないから知らんけど(笑)

■アメリカや中国に比べて、EUは…

では、EUについてはどうでしょう。うーん…これまた、なんというか、結構不安定なんですけど、それでもジグザグしながらも長期的に見れば、成長の軌道には乗っていると言って良いのではないでしょうか。
 
ギリシャ財政危機(2010年頃)やスペインの不動産バブル崩壊(2012年頃)、PIIGS(ポルトガル、イタリア、アイルランド、ギリシャ、スペイン)等の財政的にヤバめな国々の信用不安などにより、トータルでみると結構な振れ幅が出てしまってて、アメリカや中国のように安定して成長…というわけにはいかないということなのでしょうね。
 
それでも、経済規模は約30年で2.5倍くらいにはなってますから、立派なもんです。

■はぁ…そして日本…迫るインドの影

それに比べて日本はというと、はい、この体たらくです。まさに横ばい。ひたすら横ばい。安定して横ばいです。そりゃ他の国との差は開く一方だわな…ってなもんですよ。
 
アメリカ、EU、中国のはるか後塵を拝してるのみならず、気がついたらもう、インドがゆっくりと、でも着実に迫ってきてますからね。とにかくインドは人口の伸びがとんでもないので、中国ほどの技術革新が起きなくても、人口増の恩恵だけで相当な経済規模の拡大が望めるのではないでしょうか…。
 
しかもインドのGDPって、すでに2018年時点でも、イギリスやフランスと同じくらいの規模にまで成長してきてるので、もうそう遠くない未来に、ドイツも超え、その次はきっと日本も(おそらく余裕で)抜き去ってゆくのでしょう…。今のうちに媚び売って、仲良くしといた方が良いかもしれませんね…。

■未来を(超テキトーに)予測してみよう!

とりあえず、折れ線グラフ見て、過去の推移についてはわかったよ、と(人口と名目GDPの動きだけだけど)。
 
で、結局これからどうなるの?ってことで、過去の実績データをもとにして今後も同様の傾向が続くという前提で、未来の予測値を…と思ったけど、ちょっとまって。なんかこれ、文章長くない?ていうか、長すぎない??一旦、切らないといくらなんでも長すぎるよね…。
 
というわけで、超テキトーな予測値グラフを載せるのは、次回の投稿に回すことにしますね…。前回の投稿、誰も読まないだろうと思ってたけど、なんでかわかんないけど、たくさんの「スキ」をいただけて嬉しかったので、せっかくだから、気が向いたらまた続きを書いてみようかな、と。
 
経済学んだこともなく、数学大嫌いな、超ド文系人間の戯言ですが、素人ならではの視点というのも、もしかしたら、あるかもしれないので…っていうか、ホントはちゃんとした人の意見とか聞いてみたいけどね。
 
ってことで、続きはまた次回!
 
~ See you next 投稿(またかい…)~




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