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よかったガジェット・持ち物・置物・飲み物・食べ物・吸う物・パフェ2021

2021年、よかったもの思い出せる限りでぜんぶまとめます。
順番は順不同。
まずはガジェット・持ち物・置物・飲み物・食べ物・吸う物・パフェ。まとめようとしてるうちに年を越してしまったので、まずはこちらから公開します。映画とか本とかはまた別の記事で……。



ガジェット

Nothing ear (1)

スマホメーカーOnePlus(あまりまだ日本で使ってる人はいないけどいいスマホをつくってる)の創業者が立ち上げたロンドンに拠点を置く新興企業、Nothing社の第一弾プロダクト。
ノイズキャンセリングとか音質とかの基本性能もちゃんとしつつ、なんといってもみためが好き。音声遅延や接続の安定性とかはAirPods Proとかとくらべると気になる部分あるかもしれませんが、半額以下と考えるとぜんぜんオッケー。

公式サイトの説明ページの文言もよくて、思想をもっていいものをつくろうという気持ちを感じる。

私たちは壁ではなく窓を信じています。ear (1)は透明感を強調し、そして、その下にあるクラフトマンシップを讃えます。私たちの技術から生まれた純粋な美しさを明らかにします。

https://jp.nothing.tech/products/ear-1

Lenovo Yoga Slim 750i Carbon

いままではMacBook Proを使ってたのですが、処理速度がだいぶんもたついてきたのと、Macでしかできないことがほとんどなくなってきたのと、MacのExcelで開けないファイルにまみれ始めていたので乗り換え。
性能面は申し分なくNode.js, Docker, Adobe XD, Excel, Chrome, Slack, Teamsなど同時に回しても大丈夫、966gでMacBook Proよりだいぶ軽く持ち運びも苦にならない、米国防総省のMIL規格準拠で多少雑に扱っても不安はない、USB-C充電できてMacやAndroidスマホと充電器も共通化できる、でもなによりほとんど白一色な見た目も好き……ある程度の水準のガジェットは最終的には見た目を一番大事にえらべばよいという思想を持ってます。

Oura Ring Generation 3

睡眠や活動量が崩壊しがちなので、なにかしら心身をモニタリングするウェアラブルデバイスほしいなというところにブラックフライデーセールをやっていたので購入。まだ買ったばかりだけど今の所毎日つけてます。
スマートウォッチ的なのはあまり惹かれないのだけど、これは見た目が好き……さっきからどのプロダクトについても見た目が好きしか行ってない気がしてきた。
飲んだ日の夜は睡眠の質が下がってたりしてやっぱりそうだよね~というか感じです。ソフトウェア・アップデートでの機能追加も予定されているので楽しみ。

Google Pixel 6 

はい、これも下記Tweetのとおり、かわいいので買いました……。
イヤホン接続するとSpotifyをさり気なくホーム画面のサジェストエリアにだしてくれたり、朝起きたときにOura Ringのアプリを同じくめだつところにだしてくれたり、ちゃんと寄り添ってくれる感じがうれしい。カメラの性能は文句なしにいままで持ってきたスマホのなかで一番いい。

MX MASTER 3

MacではMagic Mouse 3を使ってたのですが、Windowsでの使用感が最悪(Macでは吸い付くようなスクロール感覚だったのが、Windowsだとやたらと暴れて使い物にならない……)だったのでなんとかしたかったことでマウスを探してたどり着いた一台。
いろいろマウスを探した結果結局見た目でこれいいなってやつは見つからなかったので、とりあえずいちばんいいヤツ買っとこうという結論に至って買ったやつ。なんせ一日中触る仕事道具だからね。
使用感としては文句の付け所なしです。巨大なExcelなどを扱うときに左右方向のスクロールホイールが大変便利。上下方向のスクロールのクリック感ある使い心地は完璧。どんな場所においても正確に動作するので頼もしいですね。右側面のボタンでブラウザの戻る・進むボタンあるのもなれると手放せなくなる。USB-Cの充電端子が前面にあって、充電しながら使えるのも最高(ひっくり返して充電されるMagic Mouse、体験として最悪だし、見た目もなんだかひっくり返っただんごむしみたいで哀れなのよね……)。
「プロセスを根本的に変え、集中力を高められる製品シリーズを利用して、すべてのプロジェクトを完了」というボディコピーは謎。

Ahamo

これはガジェットというよりはガジェットを支えるインフラ。前はLINEモバイルの5GBのプランだったのだけど、コロナが落ち着いてきてお出かけするようになってきたときに通信容量が心もとなかったので乗り換え。
20GBあると心置きなく使えるというのはいいですね。
LINEMO, povoも検討したけど、ブランディング・クリエイティブ展開が一番いい感じなのと、5分以内の電話かけ放題とが決めて。

神田明神 IT情報安全守護

担当している案件で謎の不具合なりクラウド上のインスタンスやディスクの突然の故障だったりに見舞われて、これは神頼みするべきだね……と思い手に入れたもの。ステッカーになってるのでラップトップの天板に貼れたりしますが、一旦は会社の適当な空きスペースに飾ってます。
初穂料1,000円に対する費用対効果はあったのかないのか不明ですが、ITの仕事をやっていると、人間にできる営為でやりきれるだけのことはやったのでもう祈るしかないみたいなときはある(あるよね?)ので、買ってよかったと思います。

持ち物・置物

Ayano Otsubo (金属のアクセサリーなど)

金属で小さいものを作って京都で暮らしている作家さん。

公式サイトのステートメントにある作るものの姿勢・コンセプトは以下の通り。このことばどおり、身につけたり家においたりして、するりと馴染んでくれる。

こつこつと日々を積み上げて生活をつくっていく中で、
一人ひとりが自分らしく在れるための手助けとなるブランドです


性別や年齢にとらわれないこと
流行に流されないこと
シンプルで身体に馴染むこと
時間による変化が美しいこと


を軸に、金属を用いて 身につけるものや住まいを豊かにするものを作ります

http://ayanotsubo.com/about/

私は持ち運べる窓辺や窓のオブジェ(月と本)や耳飾りを買って、つけたり眺めたりしています。

月に一度、Online Store が開かれてます。最新情報は Instagram とのこと。

haruka kiyohara (テキスタイル・ドローイング)

こちらも関西で活躍してらっしゃる作家さん。
上記、Ayano Otsuboさんの窓の作品で布でharuka kiyoharaさんのものがつかわれていて知ったのですが、テキスタイルの色と光とのぐあいが素晴らしいのですよね……色と光のよろこび。
一枚一枚染まり方がちがうのでそのユニークネスを楽しみながら選びましょう。

ドローイングもなさっていて、包装紙に使われているほか、カレンダーもあります。

以下、わたしはハンカチを買いました。もったいなくて使えないかもという気持ちがあったものの、割ともりもり使っても色落ちせず安心して使えるので、連れていきたいときちゃんと連れて行くようにしてます。

いまは公式サイトからいけるオンラインストアは閉じているのですが、Oil by 美術手帖のオンラインストアや、渋谷パルコ2FのOil by美術手帖の実店舗SOUQ ZINEで購入できるとのことです。

MOTHER HOUSE アンティーク スクエア バックパック ラージ

なんか書くのつかれてきたな~色が良くて角ばっててかわいくでかいので何でも入ります、以上、としたいところなのだけど、MOTHER HOUSEというブランドにも言及しておきたいところがあって。
仕事でバングラディシュのITエンジニアたちと一緒にソフトウェア開発をしているのだけど(ただのオフショアではなく、ユーザー体験にきちんとこだって、デザインの価値にむきあえるフロントエンドエンジニア集団になってほしいのだけど、それはまだまだ道半ば)、MOTHER HOUSEもバングラディシュの工場で職人たちがつくっていて、分野は違うけど通じるものを感じる(MOTHER HOUSEの「途上国から世界に通用するブランドをつくる」を本気で実現してきた道行きにくらべればそんな物言いはおこがましいかもしれないけれど……)
代表の山口さんのNoteはどの記事もとてもいいので読んでみてほしい。

飲み物・食べ物・吸う物

木(食)人 FOREST SODA, FOREST SYRUP

まずもって「木(食)人」というブランド名が迫力があるのですが、サイトにある文言を引用してみましょう。

新しい空しらむ合間のいま、まだ慣れぬ眼でなく身体をつうじて世界を確認する。手をのばせばそこに以前に植えた木々があることに気づく。

木を食べてみる。

わたしが食べ、分解して土に還す。それを木が食べる。われわれが木を食べるとき、木は人を食べている。​

こうして「食べる」は同時に、「食べられる」を意識する行いになる。木がカラダのなかに入り、木のなかにカラダが入り込んでゆく。

目が慣れたころ、目の前に立っ ていた木はあなた自身に見えることだろう。

https://www.toge.art/toge-5-mokushokujin

食に対する(いい意味の)変態性をもった食べ物・飲み物・作り手が大好きなのですが、この文章はかなり匂い立つものがありますね。
TŌGE日本草木研究所という2団体が共同設立したブランド「木(食)人」の第一弾のプロダクトが、FOREST SODA, FOREST SYRUP。 前者はそのまま飲めて、後者はいろいろ割って飲むやつ。なんだかお口が森やヒノキ風呂になります。


Ochillの吸う草木(ことシーシャ)

前述の木(食)人のイベントで供されていたシーシャ。シーシャはあまり得意でないなと思ってたのだけど、このシーシャは無限に吸えました。吸うタイプの森。

上記は期間限定イベントでしたが、京都のいわしくらぶ(Twitter)という予約制の喫茶店で吸うお茶や草木を用意しているらしいですよ。いつか行ってみたい。

ビリヤニ大澤

神田のビリヤニのお店。少人数のカウンターでビリヤニ鍋囲むの、一体感があって楽しかった。


汽 (ki:)

京都・清水五条のレバノン料理屋さん。
自然光のはいる店内で食べ物の彩りといろいろな味がとてもうれしかったこと。野菜ってこんなにおいしいんだということを思い出させてくれる一皿でした。

台形

国立の創作料理のお店。
複雑精妙につくられたいろいろな味のする味覚体験が好きなのですが、ここはすばらしかったな……。何度だって訪れてそのたびごとに発見しなおしたい。

BREW DOG / HAZY JANE

Punk IPAとかで有名な英国BREW DOGのビール。ニューイングランドIPAと呼ばれるビールに特徴的な以下を備えていて、穏やかな口当たりとゆたかな香りが好き。缶に書いてる"Embrace the Opaque"というコピーをみると、これはわたし(たち)の時代の飲み物じゃん……って思う。

・Mouthfeel – ソフトな口あたり
・Juicy – トロピカル/シトラスジューシーなフレーバー
・Hazy – 濁った/霞がかった色合い

https://brewnote.tokyo/2017/07/newenglandipa/

白湯

白湯はいい。自律神経に効き、すごい落ち着きがもたらされます。
Twitterの名前を「白湯飲む」にしてたら最近友達から「白湯氏」と呼ばれるようになりました。

パフェ

パフェは別立て。

斧屋『パフェが一番エラい。』(集英社, 2021)

今年はたくさんのパフェを食べました(本物のパフェ活の人たちと比べれば少ないけれど……)。
個別具体のパフェの話のまえに、図書の紹介から。
ここ数年盛り上がりの続くパフェ界隈ですが、今年は重要参考文献として、パフェ評論の第一人者斧屋氏の『パフェが一番エラい。』が発売されております。パフェに限らずなんであれ、ことばを持つことでより深く理解できるので、パフェのことをわかりながら食べていきたいかたはぜひ読みましょう。

以下、2021年にたべたうち特に記憶に残っているもの5つについて記述しておきます。
※パフェは各店舗とも果物等の時期をもとに変わってます。いまどんなパフェが出されているかは各店舗のwebやSNSをチェックしましょう。Instagramが充実しているケースが多いので、以下各タイトルにInstagramへのリンクをつけました。

資生堂パーラー『山形県東根市産 岡田果樹園ラ・フランスのメープルパフェ』

資生堂パーラー 銀座本店サロン・ド・カフェでのパフェ。
資生堂パーラーはパフェ自体も素晴らしいのだけど、銀座本店のお店のたたずまいとか、一人でパフェを食べに行った時でも大切にもてなされてる感じとか全体の体験としてとても素敵。


金木犀茶店『薬膳パフェ ver.4 小満』『鉄観音パフェ ver.7 立夏』『クリスマススペシャル2021』

西荻窪にある中国茶カフェ。中国茶やその他素材の良さを直接に感じられるようにするためか、甘さは抑えられてて、酸味や塩味も重層的に駆使される、食感の振り方としても、緩急のつけ方が明確で、情報が立体的で複雑なパフェを食べたいときにはぴったり。なかでも『薬膳パフェ ver.4 小満』は食べた後の脳のもやもやが晴れたような心地すらしてすごかった。ことしNo.1パフェのひとつ。


srecette 27th Parfait『Arpège』

前述の金木犀茶店が多くの個性的な構成要素を駆使するのにくらべると、srecetteさんはどちらかというとすこしちいさめのグラスでミニマルに高い精度で仕上げてくる。情報が流れ込んでくるというよりは、静かに味覚世界が展開してくイメージ。

srecette 27th Parfait『Arpège』。いちじくのやさしく繊細な味と柔らかな舌触り、キャラメリゼの香り、ふわり包み込むようなクリーム、その物語の始まりの静謐さに息を呑む。
果実たちを支えるメレンゲを割れば、ワインレッドのキレのある酸味のソルベの鮮烈さ、穏やかなマロンの香りのアイス、お茶を使った甘さを控えたジュレなどの組み合わせとの分散和音。秋の野を遙か歩いてきたような心地がした。

https://twitter.com/sakai_cyk/status/1452252435246764037

Azoto 『紅玉リンゴとカブのパルフェ』

新お茶の水のワインとパフェとイタリア料理のお店。これはパフェ評論家斧屋さんも2021年の新人賞として言及していますが、野菜を中心としていながらもスイーツとして、パフェとして成立し、しかもそれが圧倒的においしく、味覚の驚異をもたらしてくれる。味覚体験を広げてくれるようなパフェはやはり好き。初めて行った時の『紅玉リンゴとカブのパルフェ』はカブやカブの葉でこんなことできるの!?という驚きがずっと印象に残っています。


おわりに

やりたいと思ったことはやっていいし、使えるお金は使っていいってこと、ちゃんと覚えておきたい。


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