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2023年11月25日、S-Cube(さかい新事業創造センター)にて「小学生のためのオシゴト体験イベント」が開催されました!

このイベントは、未来のイノベーション創出を担う子どもたちとその保護者を対象に、堺市内の事業者の商品・サービスや取組を実際に体験してもらうことで、イノベーションを身近に感じてもらい、また今後の学習への活用や将来に向けた仕事の楽しさ、アントレプレナーシップマインド(起業家精神)を知る機会につなげてもらうイベントです。

6つの事業者の皆さまにご出展いただき、オシゴト体験やワークショップなどを行いました。
当日はキャンセル待ちが出るほどの大盛況でした。
改めまして、ご来場いただいた皆さま、そしてご賛同いただいた出展企業の皆さま、誠にありがとうございました。
今回は残念ながらご参加が叶わなかった皆さまにも本記事を通してイベントの模様を覗いていただければ嬉しいです。

キャンセル待ちが出るほどの大盛況



今回は
・株式会社アンリミット
・Open Creation Lab.
・Classmate株式会社
・株式会社グランディーユ
・株式会社クレアフィールド
・Palette Japan
6社の皆さまにご出展いただきました。
では、それぞれのブースの様子や参加者の声をご紹介します!

<株式会社アンリミット>

子育て世代女性をペルソナとしたデザインの家電や照明、インテリア雑貨を扱うECサイトを運営する企業さんです。
今回のイベントでは、自社のサイトで取り扱っているパンケーキメーカーを使用し、実際に製品を使ってパンケーキを作ってもらいました!
さらに、ECサイト制作のオシゴト体験と想像力や「伝える」力を育てることも目的に、“嫌いな野菜”を商品としたときにお客様にアピールするために、どのようなキャッチコピーで伝えるかをみんなで考えました。

パンケーキ作りをする子どもたち


―参加者の声―
「可愛いパンケーキが簡単に焼けて楽しかった!」
「見たこと無い機械を使って面白かった!」
「キャッチコピーを考えるのが難しかった。好きなものだったらいいところがどんどん出てくるけれど、嫌いな野菜のキャッチコピーだったので、なかなか思いつくのが難しかった。」
「キャッチコピーを考えるのが、お客さんに伝わるように表現するのが難しかった。」
「相手の立場に立って考えるということの大切さを学ぶ機会になったので、良かった。」

みなさん、楽しくパンケーキを作れたようです!
そして、キャッチコピーは少し難しかったかな?
しかし、一生懸命、嫌いな野菜でも良いところを探して相手に伝えようと頑張っていました!
またサプライズでパンケーキメーカーのプレゼントもありました!それもただ持って帰るのではなく、自分で発送伝票を書いて自宅へ郵送するという、まさに通販事業者の体験もできました。

―参加企業の声―
なかなか小学生向けのこういったイベントに参加することがないので、難しい部分もありましたが、思っていた以上にお子さんが積極的に取り組んでくれるところもあり、少しの時間ですがこういった仕事があるよということを知ってもらえたように思います。
キャッチコピーでは、好きなものだとスッと考えられると思いますが、敢えて嫌いなものを伝えるためには相手のことを考えないといけないので、自分の観点ではなく第三者の観点で考えるきっかけになってくれるといいなと思います。

<Open Creation Lab.>

堺市西区にある、ものづくりクラフトルームを運営する事業者さんです。
3Dプリンター、レーザー加工機、CNCフライスなどの工作機械を使って、部品の加工や電子回路の製作、プログラミングなど、自分の手でお気に入りの何かを作る場所を提供されています。
今回のイベントでは、早押しクイズのマシンを作るワークショップを行っていただきました!
早押しボタンの本体、そして電子回路を組み立て、ボタンを押すとすぐに旗が上がり、数秒で旗が下がるというプログラムをパソコンで作ってもらいました。

プログラムを教えてもらっています


―参加者の声―
「機械を自分で作るという経験がなかったので楽しかった!」
「プログラミングは学校の授業でもしたことがあったけれど、電子回路が複雑でおもしろかった!」
「わかりやすく説明してもらえたので、難しかったけど一人でも頑張れました。」
「プログラミングをして、回路を組んで最終的に旗が上がって動いたときに嬉しかった!」
「3Dプリンターは動画では見たことあったけど、実物は初めて見たので、すごいなと思いました。」
「子どもがプログラミングにとても興味を持っているので、いい体験になったと思います。」

みなさん、難しかったところもあったようですが、興味を持って楽しく取り組めたようです!
なかなか普段は見れないような機械も見ることができて、ますます興味を持ってくれていました。
自分の作ったものが実際に機能して目に見える状態で機械が動くと、すごく達成感を得られたようで、楽しそうでした!

―参加企業の声―
子どもたちがすごく楽しんで取り組んでくれていたのでよかったです。
作ったものを使って楽しんでくれて、それがまた次のものを作るモチベーションになるといいなと思っています。
機構を作って、回路を作って、ソフトで動かすという基本を全て体験してもらうことで、家にある家電製品もいろいろな人が集まっていろいろな技術を使って作って、動いているんだなということを感じて、ものづくりに興味を持っていただけたら嬉しいです!

<Classmate株式会社>

メタバース(仮想空間)上に学校を作り、英語学習はもちろんのこと、国際交流・異文化コミュニケーションをより手軽に行えるよう取り組まれています。
フィリピンと中継をつなぐライブツアーやサッカースクールとのコラボレーションなど、様々な英語教育に力を入れる企業さんです。
今回のイベントでは、
・バーチャル教室の中で担任の先生とマンツーマンで英語を話すレッスン体験
・「Soccer Plus School」とタッグを組み、英語を使いながらサッカーをモチーフにしたゲームを行う、サッカー×英会話体験
・フィリピンからのライブ中継で現地のお店や人々の生活などの異文化を楽しめるスタディツアー
・マインクラフトを通じて仲間たちと一緒に仮想空間を動いたり、建物を作ったりしながら
 英語を学ぶ、マインクラフト英会話クラス
4つのアプローチで英会話の体験を行っていただきました。

フィリピンからのライブ中継でスタディツアーを行う


―参加者の声―
「家で学習アプリを使って勉強していたことを実際に喋って使えたので、面白かった。」
「外国人の人と話すのは初めてだったので面白かった。」
「遊びながら英語を使えて、楽しかった!」
「自分の言ったことが通じたら嬉しかった。」
「子どもが生の英語に触れられてよかったです。」

英語が必修科目になったこともあり、お家で英語の勉強をしている子どもたちが多かったようで、みんな抵抗なく英語と触れ合ってくれていました!
英語学習をしている子どもたちも、外国人の方と話をするのは初めてというお子さんもたくさんいらっしゃって、貴重な体験になったのではないでしょうか。
また、ゲームやサッカーなど自分が興味ある物を使って英語を勉強することで、遊びの延長で学ぶことができ、とても楽しそうに体験してくれていました!

―参加企業の声―
普段の事業は完全にオンラインで行っているので、子どもたちと実際に対面して触れ合うという機会はなかなか無いので、私たちも貴重な体験になりました。
子どもたちが「楽しかった!」って言ってくれていて、それを聞けて最高でした。
ゲームの中で英語を使うことで、すごく興味を持って、集中して取り組んでくれていました。
遊びながらコミュニケーションをとることで、すごく自然に英語を学んでくれていたかなと思います。楽しく学ぶことで、次の学習意欲に繋がってくれれば嬉しいです。

<株式会社グランディーユ>

堺市産業振興センター内でメゾン・ド・イリゼを運営されている企業さんです。
様々なバックグラウンドを抱える方々が働ける場を拡充させるために事業展開されています。
カフェ運営だけではなく、企業と支援を必要とされる方々とを繋ぎ、自分らしく働けるよう、支援活動を行っています。
今回のイベントでは、低学年のお子さんにはカフェでお父さんお母さんに店員さんとして接客体験を、高学年のお子さんには接客に加えて料理をお皿に盛り付けるなどの調理補助の体験をしてもらいました。
様々なバックグラウンドを持ったスタッフと一緒に働く機会を作ること、そして、カフェでの接客を通じてお客様とのコミュニケーションの機会を作ること、様々なことを感じながら飲食の楽しさを知ってもらえるような体験を行っていただきました。

カフェでの接客体験


―参加者の声―
「自分のお母さんや友達のお父さんにコーヒーを運んでいくのが緊張しました。」
「こぼさないようにゆっくり運ぶのが難しかった。」
「はっきり大きな声で喋って挨拶したり、注文を聞いたりするのが難しかった。」
「調理場に入ったことがなかったので、すごく面白かったです。」
「人見知りな娘が全然知らない他の親御さんにコーヒーを出しているのを見て、いい体験になってるのでは無いかなと思いました。」
「実際のお仕事場に入ってお仕事を体験するというのは、子どもにとってとてもいい経験になったと思います。」

カフェという日常的に触れる場でのお仕事体験は、お仕事をしているということをより実感できたようでした!
中でも、高学年の子どもたちは普段入れない調理場に入れたことがとても嬉しかったようです。
緊張しながらもとても丁寧に、積極的に頑張ってくれました!
親御さんも子どもたちの緊張している姿を嬉しそうに見守っていらっしゃって印象的でした。

―参加企業の声―
思ったより手際良く、積極的に行動してくれて良かったです。
みなさん、言われたことをすぐに吸収してくれて、ご飯を運ぶとか普段お家でしていることよりも、カップとソーサーにセットされたドリンクを運ぶという機会はあまりないと思うので、難しかったのかなと思いますが、頑張ってクリアしてくれていました。
子どもたちの緊張しながら気を遣って一生懸命に運んでいる姿、そして親御さんが嬉しそうに見守っていらっしゃったのがとても印象的でした。
私たち自身も子どもたちの緊張感を持った接客を見て、初心に戻るいい機会になりました。
当たり前のようにお店では頼んだものが出てきているけど、ちょっとしたことでも誰かが見えないところでもお仕事をしているということに気付いてもらえたら良かったと思います。

<株式会社クレアフィールド>

子どもむけのプラスチックに貼るようなお名前シールや、タグに貼れるノンアイロンシールを商品改良して布に貼り付けられる製品を開発した企業さんです。業務用の洗濯・乾燥機でも剥がれないシールを製造販売しています。
今回のイベントでは、シールの製造方法を見学してもらい、ワークショップではシールを使ってフェルトのクリスマスツリーを飾り付けしてもらいました。
実際に自分の名前のシールが作られる過程を見学し、出来上がったお名前シールを持ち帰ってもらいました。

大きな機械に興味を持つ子どもたち


―参加者の声―
「見たことない大きな機械を見られて面白かった」
「大きい機械でシールを切っていて、すごく早くて面白かった!」
「ここ(S-Cube)にオフィスがあるというのは知らなかったので、いい機会になりました。」
「すごく大きなインクが刺さっていて、面白かった」
「こんな企業が堺市にあるというのを初めて知りました!」
「子どもがズボンをすぐ破ってきて、アップリケを付けるのが大変だったのですが、補修シールがあるというのを知れて、すごく良かったです!早速帰って調べます。」

大きな工場ではなく身近なオフィスの一室で、大きな機械を使ってお名前シールを作っている会社があるということにびっくりされていた方がたくさんいらっしゃいました!
子どもたちは見たことのない機械に興味津々で、覗き込んで作業を見てくれていました。
堺市にこんな企業があることを知らなかったと言っていた方が多くいらっしゃったので、企業のことや商品のことを知ってもらえる良い機会になったのではないでしょうか!

―参加企業の声―
興味を持ってくれたり、面白かったという声を聞けたのですごく嬉しかったです。
なかなかこういった現場を見る機会はないと思うので、普段使っているものがどのようにできているのかということを見て知ってもらえて良かったと思います。
通販だとパソコンで頼んで物だけ来てなかなかその過程を想像するということはないと思うので、良い機会になっていればいいなと思います。

<Palette Japan>

つまみ細工の海外ネット販売を中心に、4つの事業を展開している企業さんです。
日本の価値のあるものを掘り起こし、世界中に広めて文化と環境に貢献するため事業に取り組んでいます。
今回のイベントでは、堺注染という伝統工芸を知ってもらい、さらに商品を作ると廃棄するものが出るということ、廃棄される布を活かすというSDGsの観点でお仕事を知っていただきました。その後ワークショップで低学年のお子さんには堺注染を使ったマグネットなどの制作、そして高学年のお子さんにはつまみ細工の制作を体験してもらいました!

つまみ細工について学ぶ子どもたち



―参加者の声―
「一人でできて、楽しかった!」
「家でいらない布でもできそうなので、やってみたいなと思いました。」
「ボンドで細かいところを貼るのが難しかった。」
「可愛いブローチができて嬉しかった!」
「子どもに家でゆっくり手芸を教えてあげたり作ったりさせてあげたいなとは思いつつなかなかできていなかったので、取り組むきっかけになりました。楽しそうにしていたので、家でも少し何か作ってみようと思います。」

みなさん可愛いブローチやつまみ細工を制作できていました!
細かい作業でしたが、一生懸命取り組んでくれていました。
廃棄の布を使って制作をするということを知って、お家でもゴミになってしまう布で作りたいと言ってくれていたので、再利用についても考えてくれていたようです。
また、親御さんはものづくりの機会を作ってあげたいと思いつつ、お家で準備したり作るもののアイデアを出したりということが難しいので、良い体験ができたようです!
自分で作って、自分で使うことでものづくりの楽しさを実感してくれていました。

―参加企業の声―
思っていたより子どもたちが積極的に作ってくれたので、完成して満足してくれていたようで良かったです。
自分で布の柄を選んで、商品を可愛くできるように開発してくださいと言ったので、商品開発についても少し実感してくれたのではないかなと思います。





それぞれ、全く違う業種の事業者さんが参加してくださり、子どもたちも様々な体験ができたのではないでしょうか。


子どもたちは普段と違う体験をして、刺激を受けることで、いろいろな立場や知識について知ってもらえたように思います!
また、親御さんもお子さんの成長する姿を見届けるとともに堺の企業やその商品・サービスについて、知識を深めていただけたようです。

そして、事業者の皆様は普段子どもたちと触れ合う機会はあまりないので、貴重な機会になって、子どもたちからの学びもあったようです。
子どもたちにとっても、親御さんにとっても、事業者さんにとっても貴重な経験になって、今後の勉強や生活、事業に活かしていただけるようなイベントになっていれば嬉しいです!



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