ベタ問を味わおう(3)不動産広告で

こんばんは、しーやです。

クイズでいわゆる「ベタ問」とされるクイズを改めてじっくり味わおうという「ベタ問を味わおう」シリーズの3回目です。
今日の問題はこちら。

【問題】不動産広告でよく見る「徒歩1分」とは、距離にして何メートルのことでしょう?
【正解】80メートル

日常的に見かける不動産広告でも、特に気になるポイントですよね。
で、実際に歩いてみたら「そんなにかからなくない?」とか「絶対もっとかかるよ!」とか思うことも少なからずあると思います。

実はこれ、「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」というもので定められているものなんです。
1963年、ルールを策定する時に、ハイヒールを履いた女性が歩く速度を実際に計測し、それを元に決められたといいます。
それまでは徒歩1分=100メートルで表記されていたのですが、一般に男性より女性のほうが歩くのが遅いので、そちらに合わせるべきということになったそうです。

ちなみにこれ、具体的には色々と細かいルールがありまして、
例えば80メートル未満の端数は「切り上げ」ることとなっています。駅から81メートルの場合、ほとんど徒歩1分みたいなものですが、「徒歩2分」と書かなければなりません。
また、基本的にはあくまでも距離でのみ算出されるので、実際に歩いてみたら信号待ちがあったり上り坂があったりしてもっと時間がかかるということもあり得ます。なお、この「距離」は直線距離ではなく、通る道路の距離で計測されます。
また、距離をはかる起点と終点は、それぞれ互いに一番近いところで計測されます。例えばマンションなどの集合住宅から駅までの距離を測る場合、スタート地点は集合住宅の敷地内で一番駅に近い地点になるため、そこからマンションの入り口まで行き、エレベーターや階段で部屋に移動するまでの時間はカウントされません。ゴール地点も駅の敷地内で一番近い地点になるので、入り口から改札を通ってホームに着くまでの時間は考慮されません。

そんなこんなで、あくまでも一つの基準として定められているこの「徒歩○分」という表記、
実際に物件を検討する際には、ちゃんと実際に歩いてみることをお勧めします。
(もしかしたら知られざる裏道なんかが見つかるかも…?)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?