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和牛食べ比べで脂に溺れる…。

懇意にしている焼肉屋さんで肉の食べ比べをすることになった。
肉は2種類。どちらもロース。
ひとつはA4。
ひとつはA5。
和牛です。

ランク的にはA5が上で、A4の肉は赤身の肉に脂肪の白がマーブル模様を描いてる。
一方、A5は赤身と脂が渾然一体。肉全体が艶々としたピンク色。
最近は赤身ブームでA5はあんまり人気がないんですよね…、って。
たしかに見るからに脂っこそうに見えて、頭が食べちゃいかんと警戒信号を鳴らしてしまう。しかも脂控えめを心がけなきゃいけない年頃(笑)。

焼いて食べます。

A4の肉はザクッと歯切れる。
赤身独特の歯応えがあり、あぁ、肉を食べてる!って実感が湧く。脂がジュワッととろけるもそれは一瞬。
脂が搾られ抜けてしまうと肉の繊維が残る。
その繊維が潤いたっぷりでずっと噛んでいたくなるほど。

一方、A5の肉は口に入れた瞬間、ヒヤッと脂が揮発して、口がちょっとビックリします。
ところがこの脂がおいしい。
最初は口の中に脂が入ってしまったと思ったビックリが、じんわりしたの上でとろけてどんどん甘みが増していく、脂というもののおいしさにビックリしちゃう。
噛めば噛むほど旨味がにじみ、繊維を感じることもなくとろけて消えてく。
今まで口の中にあったのは一体何だったんだろう…、ってもうウットリが止まらない。

あっちもおいしければこっちもおいしい。肉の世界は深くてたのしい。おもしろい。


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