見出し画像

スターバックスリザーブバーのジンジャエールクラウド

スターバックスでおいしいコーヒーを飲もうと思うと肩透かしにあう。
だって彼らはコーヒーの味にこだわるのでなく、コーヒーの「たのしさ」こだわりをもって提案しようとする会社だから。
特にリザーブバーでは自由自在にコーヒーをアレンジしながら、好奇心をくすぐる飲み物を作ってくれる。

例えば「ジンジャーエールクラウド」ってソーダドリンク。
コールドブリューとシナモンシロップを氷と一緒にシェイクして泡立ててジンジャエールを注いで仕上げる冷たい飲み物。
カシャカシャシャカシャカ、かなり激しくシェイカーゆすり、見事な手ぎわでできあがる。大きなタンブラーグラスに注ぐと、シェイカーの中からとろりと泡がたっぷり氷の上にのっかっていく。
まるでダークエールのような色合い。仕上がり。喉がなる。できたらお店の人がもってきてくれる。サービス付きというのもうれしい。

スターバックスがソーダドリンクを作るのは珍しい。
リザーブバーで一度だけ、トニックウォーターを使った飲み物を作ったけれど、トニックウォーター自体の苦味がエスプレッソの苦味を相殺。
尖った酸味にびっくりしました。
エスプレッソって酸っぱい飲み物なんだなぁ…、ってしみじみ思った。
さてジンジャエールで割るとどうなる?
ドキドキしながら飲んでみる。
その味わいはおだやかで最初は酸っぱい。
ところが徐々に苦味が顔を覗かせてジンジャエールの甘さをすっきりしてくれる。チョコレート味のソーダドリンクを飲んでるような気持ちにもなり、ずっと焦げた香りが鼻の周りに漂う。華やかな味。

泡がずっと持続するのも独特で、飲みはじめにはトロトロ喉を撫で回す。飲み終わっても泡は壊れずずっと氷の上に溜まってフワフワしてる。グラスを傾けて中身をゆっくり滑らせる。氷と泡が一緒に口の中へと滑り込んでくる。泡はふっくら。なのに氷はカチンと硬く冷たくてガリっと噛むと泡がカリンと壊れていくような不思議な感覚たのしめる。
柔らかいはずの泡を硬く感じて、一方硬いはずの氷がやわらかい。なんて楽しくおいしい錯覚。飲み終わったあとも泡がずっとふっくらしてた。こんなビールがあったらいいのに…、堪能しました、オキニイリ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?