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バーガーキングの鶏の胸肉、鶏のもも肉

バーガーキング。
いろんなことがあって、足がずいぶん遠のいている。
家から至近距離にある店。できたときにはカフェっぽい居心地の良い造りで朝の時間にのんびるするのにとてもよかった。
なのに改装するたび、テーブルは小さくなり椅子の数が増えていく。つまりいわゆるファストフードっぽくなってきて、多分、開業当初の倍近くの客席が押し込められてる…、それが今。
もったいないなぁ…、せっかくした差別化を自分でワザワザ台無しにする。
いつも混んでる店ならまだしも、そんなに忙しくない店です。場所もファストフードの店としては魅力的ではないエリア。もったいないなぁ…、ってしみじみ思う。

差別化のためにいろいろ工夫をしています。
会社、ブランドに勢いがあるときはそれらの工夫がみんないい方向で成功をみる。
ところが駄目になりはじめると、工夫すればするほど駄目が深まる。
最近のバーガーキングはそんな駄目スパイラルに入ったのかなぁ…、と思ったりする。

5月25日にはじまったばかりのクリスピーチキンバーガーをたのんでみた。
工夫の商品です。
実は今までもタルタルフライドチキンバーガーという、フライドチキンを使った商品があった。
クリスピーチキンが始まった今も併売されているから、そこそこの売り上げはあるのでしょう。
その商品との違いが二点。
グリルドベーコンを挟んでいること。
それからフライドチキンが「鶏胸肉」から「鶏もも肉」に変わったということ。

ベーコンは最近、流行りの食材です。
スモーキーな香りに独特の旨味、脂のおいしさと料理をおいしくしてくれる。
たしかにこの商品でも紙包みをといた瞬間にベーコンの香りがしてきて食欲誘う。ザクッと歯切れてほろほろ崩れていく食感も悪くない。

一方、もも肉。
「鶏もも肉になって食べごたえがワンランクアップ」みたいなキャッチフレーズで売られてる。
確かに食べるとむっちりとした鶏もも肉独特の力強い食感に脂がにじむ。噛みごたえも抜群です。
だからフライドチキン部分だけを食べる分にはおいしいんだと思う。
でもバンズと一緒に食べるにあたって、ボクはやっぱり鶏胸肉の方があっているんじゃないかと思う。ふっくらとした胸肉独特のやわらかさ。口溶け感に肉そのものの強い旨味。
カサカサとしたパン粉との相性もよく、しかも安い!
でも日本には鶏もも肉礼賛みたいなムードがあって、鶏胸肉は不当に迫害されている。だから鶏もも肉より胸肉は不思議なほどに安くてだからそれを使って商品開発をすればたやすく儲かるのになぁ…、って思いもします。不思議なり。

ちなみにセットでたのんだオニオンリングス。
これが、おいしい。
分厚い衣。サクサクしていて中の玉ねぎもしっかりしてる。スベスベで甘くて衣が壊れる感じもかなり痛快。
他のお店にない特徴で、でもこれもいつまで販売され続けるんだろう?
ハッシュブラウンはなくなっちゃった。マクドナルドのハッシュブラウンがどんどん貧弱になってくなかで、バーガーキングのハッシュブラウンはおいしかった。
それだけ食べにくるだけの魅力があって、なのにフレンチフライがあるからと食材カットでなくなっちゃった。
多分、バーガーキングはマクドナルドになりたいんでしょう…、なってもしょうがないものに憧れなろうとするモノは、いつか無くなる宿命かもネと思いもします。もったいない。

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