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【5分でわかるネタバレ】ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン外伝を2回観てきた

ヴァイオレットエヴァーガーデンを2回目観て来ました。

本当にこのアニメは京都アニメーションがつむぎ紡いできたアニメの真骨頂と言っていいぐらい本当に美しいアニメです。

「映画を観るのは長くて時間がない!」「面倒!」という方に、5分程度で読んでいただけるネタバレを書いてみました。

電車の中で2駅分の時間で読めるはずですので、お付き合いいただければと思います!

ネタバレ:前半

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最初は一人の少女が船から CH 郵便局があるヴァイオレットエヴァーガーデンが過ごす街へ行こうとしてるシーンから始まるんですけれども、女の子がテイラーバートレットという女の子で、この子が孤児で拾われるって言うとあれですけども、元々はヴァイオレット・エヴァーガーデンが今回ヨーク家という大貴族のヨーク家におつかいをします。

そのヨーク家の娘であるイザベル・ヨークという女の子が、決まったレールが敷かれた大貴族の嫁入りするために修行するような男子禁制の女子高に通います。

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イザベラヨークっていうのも元々はエミリーという名前持っていたんですけれども、実際のエピソードっていうのはかなり深いものがあります。

ヴァイオレットエヴァーガーデンはイザベラヨークに対して家庭教師の任務を任されます。

ヴァイオレット・エヴァーガーデンは戦争孤児として元々支えていたかたに愛してるっていう言葉を知りたいという目的でCH 郵便局で働き始めました。

大貴族ドール(自動手記人形)として従事していた日々を過ごしていたからこそ、ヴァイオレット・エヴァーガーデンは教養を身についていないイザベラヨークに対して3ヶ月間家庭教師として従事します。

学校の中でイザベラヨークとヴァイオレットエヴァーガーデンとの間に絆が生まれてくる過程がもう本当に心地よいんです。

映画本編は前半と後半に分かれていて、前半は心地よい流れと言いますかね、イザベル・ヨークの過去の辛い出来事であったり、その抱えてる悩みっていうのを回想を交えつつ、目の前にいるヴァイオレット・エヴァーガーデンとの関わり合いの現実と切り替えながら話は進んでいきます。

前半部分では、後半に向けての伏線、裏付けとなる内容が描かれていきます。


先ほど述べたテイラーバートレットはどこで出るのかっていうと、実は貴族であるイザベラヨークは元々はかなり貧しい地域で一人で過ごしていました。

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ヨークは元々、エミリーバートレットという名前で過ごしていたんですけども、換金所の目の前でうずくまっていたテーラーバートレットを見かけ、「この子を育てていく」と決心し、「この国で不幸せな人生を送ることが決まっているような生活から抜け出したい。」という思いで二人貧乏な生活に耐えていました。

ですが、少しでもテイラーには幸せなことをしてあげる、(美味しいご飯を食べさせてあげたり、人形を作ってあげたり、くまの人形作ってあげたり・・・)せめてテイラーだけは幸せな生活を送ってもらいたい、とエミリーバートレットは努力していました。

とある日、エミリーとテイラーはヨーク家に発見され、エミリーは大貴族のヨーク家の娘ということでヨーク家に仕えるように言われ、そして血の繋がっていないテイラーは今後の生活を保障する代わりに引き渡されることとなりました。

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そこからは家柄的にエミリーとテイラーは会ってはいけない関係になってしまいます。
→ここ重要。

それから月日が経ち、ヴァイオレットとヨークは友達としての関係となり、かなり距離が近づいていた時に、ヨークの脳裏に残っているテイラーの姿やテイラーと過ごした日々がまだ頭の中に心の片隅に残っている事をバイオレットに告白します。

ヴァイオレットはその話を聞いて、じゃあ手紙を書きましょうということで、ドール(自動手記人形)としての役割を果たします。

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そしてヨークが書いたのはかなり短い文章でした。その書いた手紙を孤児院で過ごすテイラーのもとへ渡されます。

手紙を渡した人物も後半でも関わってくるんですけど、CH 郵便局で働くベネディクトという男の子がテイラーに手紙を渡します。

テイラーはいつもシスターによみものを読ませてもらっていて、文字が全く読めない状態だったんですが、ベネディクトが読む手紙にエミリーの名前が発せられた途端、テイラーが泣き叫ぶんです。

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ここでもう涙腺崩壊ですよ。しかもこれまだ前半なんです。


ネタバレ:後半

ここから後半はそのテイラーが映画の冒頭では表現されたように 、CH 郵便局を訪ねます。


CH 郵便局を尋ねてテイラーはここで働かせてくださいと頼み込みます。

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運良くその CH 郵便局で働くことにはなったんですけれども、テイラーは自動式人形としてそのまま外出のお手伝いをするわけではなくて、郵便配達のお仕事したいと自ら志願しました。

その理由としては、「手紙っていうのはいつまでも残るもので幸せを運ぶもの」だから、自分も運びたい、自分も幸せを運びたいということでした。

・・・もうこのね、こんなに幼い子が幸せを運ぶっていう目的で仕事を選んでること自体が本当に素晴らしいんですよ泣・・・

テイラーは郵便配達の仕事を始め、手紙を渡してくれたお兄ちゃん的存在かつ先輩でもあるベネディクトについて行き、その見習いとしていろんなことを学んでいきました。

ただ実は文字が読めないっていうところもベネディクトには見透かされていました。


その見透かされた状態のテイラーに対し、バイオレットは自動式人形として培った知識を基に代わりに文字を教えますということでテイラーに文字を教えて行くようになりました。

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バイオレット自身も配達の見習いの手伝いとして配達のお仕事をするようになり、数日後、テイラーはここまで育ててくれたそのエミリーという存在だったが、そのエミリーと過ごした日々を詳しく覚えていないという心境でした。

その心境を汲み取ったバイオレットは、じゃあエミリーに手紙を書きましょうということで、ある程度文字を覚えたテイラーは住所も居場所もわからないエミリーに対して手紙を書きます。

そして手紙を書いた後はベネディクトと一緒にエミリーの元へ届けようと必死にエミリーを探します。

貴族という身分で身元を隠すのが難しかったこともあり、運よくベネディクトはエミリーの居場所を特定します。

そしてベネディクトとテイラーは一緒にエミリーの元へ配達を行います。

先に述べると、エミリーに対していろんな感情を持っているテイラーは、作中でエミリーと出会うことはありませんでした。

エミリーが本当にエミリーなのかが分からない状態で、ベネディクトは配達員としてエミリーと接触してます。

エミリーはテイラーが書いた手紙を受け取り、エミリーが字を書けるように成長したこと、そして自分のことを覚えてくれたこと、そして最後このような手紙を送ってくれたエミリーに感謝していることを知り、涙します。

・・・もうこれがですね、テイラーという名前を呼んだ瞬間に涙が溢れているエミリーを見てすでに涙腺崩壊してるんですが、更にグッと来てしまいました。

テイラーはエミリーが泣いてる姿を見て、その瞬間、今までエミリーと過ごした日々がよく覚えていないって言ったのにもかかわらず、今までの思い出がまざまざと蘇ってきます。

その記憶が蘇ってきて目の奥からテイラーの泣き顔が映されるシーンに変わり、テイラーは自然と涙が溢れてその場でうずくまってしまいます。

・・・僕であればエミリーの元へ駆け寄りたいんですけども、エミリーとテイラーが引き離されたタイミングで家柄的に会ってはいけない関係性になってしまったっていうのもテイラーは自覚していたんですね。

ベネディクトは会おうとしなかったテイラーに対して

「会わなくていいのか」って聞くと、
「立派な郵便配達になってここにもう1度来る」と決意しました。

感想

前半と後半で手紙をやりとりしてるんです。手紙をやりとりして幸せを届けて、そして今度は幸せを受け取った側がまた幸せを届け返しに来たような内容なんです。

前半から描かれたストーリーを後半で肉付けしていき、そして前半で散りばめられた伏線や内容が後半で紐解かれていく、一筋のストーリー展開がやっぱり京都アニメーションの素晴らしいところだなと思いました。

1回目ですごい感動したのが、「絵・映像の綺麗さ」です。絵が本当に綺麗なんですよね。
本当に作画のクオリティが高くて、手を握った時にできるシワとか寒い時期にできる手のしもやけやほっぺの色味とか、あとは貧しい地域で日の当たらない地域だから、恨みがこもったような暗い色を意図的に多く使ったり、机のぼろぼろな感じが表現されていました。

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また、時がたった表現を以前生け花だった花びらが枯れて散ったような描写っていうのを描かれて感動しました。

これはスクリーンでぜひ見て欲しいです。(1回目)

2回目でさらに感動したのが、「音の繊細さ」です。細かい部分まで目を凝らして映像をながめていたんですけれど、耳に届く音が細かいところまで表現されていたことに感動しました。

細い布が布同士擦れ合うような音までも細かく録音されて、映画の中に収められています。

映画の公開前に起きた悲惨な火災事件の後に、これほどのクオリティの出せる映画は今まであったのか?と考えてしまい、細かいところまで気を配ったアニメを作るのは京都アニメーションならではと思いました。

日本文化・アニメ文化・日本アニメ文化の象徴と言ってもいいぐらい、本当に素晴らしいアニメ制作会社であり、ヴァイオレットエヴァーガーデンという素晴らしい作品ですので、ぜひ映画館で見ていただきたいです。(2回目)

ヴァイオレットエヴァーガーデンという作品に出会えてよかったなと思えたことと、限定上映という短い期間の間に見ることが出来たところも、日本人として生まれてよかったなって思ってます。

今ではもう SNS が普及しすぎて、手紙を届けること自体がなくなってきます。切手の料金も上がりますし、今の切手の需要も記念切手ぐらいしかほとんどない状態だと思うんです。

あとは簡易書留とかそういった事務的な目的として手紙を書くことしかほとんどなくなってるとは思うんです。けれどもやっぱりスマートフォンや SNS が全然普及しなかった時代からずっとあった手紙は、いつまでたっても残るものですし、受け取った人に対して幸せを運ぶは配達の大切さも知ることができます。

仮にアニメが興味がないっていう方も、言葉の影響力は皆さん日常生活の中で気づいているものだと思います。ただ実際に話した内容のうち、話し相手にとっては、理解してくれた内容って全体のうちたった7%しかないんです。

文字として残り、目で読んで理解してもらうために文字で表現することは今後ずっと続いていくと思ってるんです。

言葉の大切さ・言葉の影響力・言葉でできる多彩な表現っていうのもこのヴァイオレットエヴァーガーデンを見て学ぶべきものはたくさんあるはずです。

来年の1月に公開が予定されているヴァイオレットエヴァーガーデンの劇場版は、鋭意製作中とのことで、公開が先延ばしになったものの、制作自体が中止するわけではないため、読者の私はいつまでも待とうと思います。

この記事を読んでいただいた方も、もしお時間に余裕があればバイオレトエヴァーガーデン外伝だけでも映画館に足を運んで観てみてはいかがでしょうか。

来年の劇場版に向けて、待ってる間にもう一度ヴァイオレットエヴァーガーデンのアニメ本編をもう一度見直して、言葉の大切さであったり、細かい設定やヴァイオレットの背景を整理してから、来年以降の公開が予定されているヴァイオレットエヴァーガーデンの劇場版を見たいと思っております。

もしアニメ本編から見てみたい!と思った方は、Netflix 独占のコンテンツとして取り上げられてますので、そちらで見ていただくことをお勧めします。

1話から観るのは時間がかかる!
Netflixに登録していない!

という方は、YouTubeに「5分でわかるヴァイオレット・エヴァーガーデン」というコンテンツが京都アニメーションより出ておりますので、そちらの視聴をお勧めします。

YouTubeはこちら


以上、アニメをこよなく愛するアニメソムリエのさかみんでした。

追記:現在はアニメ好きなあまり、隣アニメーションというアニメーション会社で制作進行をしていますw
作業実績はこちらからご覧いただけますと幸いです!
https://www.tonarianimation.com/works/

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