坂本 圭 フットボール進化研究所

著書「ダイヤモンドオフェンスサッカーの新常識ポジショナルプレー実践法」スペインサッカー…

坂本 圭 フットボール進化研究所

著書「ダイヤモンドオフェンスサッカーの新常識ポジショナルプレー実践法」スペインサッカーコーチングライセンス・レベル3(S級相当)取得。2016-2017シーズン CF Badalona (2部B)で試合分析を担当。初代COEDO KAWAGOE F.C監督

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    noteに公開されているスポーツ系の記事をこのマガジンで紹介していきます。

  • マエストロ・セイルーロの構造化トレーニング

    FCバルセロナで長年フィジカルコーチとして、クライフやペップ・グアルディオラとともに働き、現在はFCバルセロナのメソッド部門ディレクターや大学教授をしているセイルーロの「構造化トレーニング」について、彼の論文を引用しながら、このトレーニング理論を説明していきたい。

  • サッカー知らないかも

    サッカーを知らないかもしれないという考えのもと、サッカーの構造を明らかにするエッセイ。サッカーの見方、考え方が変わる。新しいアイディアを受け入れる。

  • ダイヤモンドオフェンス (削除した章)

    書籍「ダイヤモンドオフェンス サッカーの新常識ポジショナルプレー実践法」で、ページ数の都合上、削除した文章や説明、ダイヤモンドオフェンス の背景について書きます。ダイヤモンドオフェンスのさらなる理解を深めるために。

  • バルサの新星リキ・プッチの個人分析

    バルサの新星リキ・プッチをゲームモデル13の行動に当てはめて個人分析しました。

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    ダイヤモンドオフェンス: サッカーの新常識 ポジショナルプレー実践法

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    24色のエッセイ 〜人生を変える文章塾「ふみサロ」の奇跡

    ふみサロエッセイ集制作委員会
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    イレブンリングス 勝利の神髄

    フィル・ジャクソン,ヒュー・ディールハンティー
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    バスケットボール トライアングル・オフェンス

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    学習する組織――システム思考で未来を創造する

    ピーター M センゲ

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【サッカーW杯】 なぜ日本はドイツの5トップに4バックで戦い続けたのか!? 日本の守備を振り返る(前半)②

ポジショナルな守備配置はドイツに完敗! 日本の守備配置4−4−2ゾーンディフェンス ドイツの攻撃配置3−2−5 日本は前半終了まで、ドイツの可変5トップ(左SBラウムが左WG の位置まで上がる)に対して4バックという数的不利の状況で戦い続けた。 よくこれで1失点で済んだなぁ!というのが、W杯ドイツ戦前半の日本の守備である。 逆にドイツはどうして、前半最低でも2得点できなかったのか。 それは、多くの日本代表選手が欧州でプレーしており、そこで培ってきた経験が生き、パニック

    • 【サッカーW杯】ドイツが予想していない日本の3バックの攻撃(後半)

      今回は日本の組織的攻撃(ドイツ戦後半)について 行動:前進 行動:ダイレクトプレー 行動:セットオフェンス 試合の分析方法や用語は、下記のnoteを参照してください。 https://note.com/sakamotokei68/n/n61762cde54d0 日本の再現性のない攻撃にドイツは苦しんだ今回のW杯日本対ドイツ戦において、特に後半の日本の再現性のない攻撃は、ドイツをかなり苦しめた。ドイツは日本がどのような攻撃をしてくるの か予想できなかったはずだ。 日本の

      • 【サッカーW杯】なぜ日本は左サイドを起点にすると「ボール出し」ができるのか!? vsドイツ(後半)日本の攻撃を振り返る③

        なぜ、日本は逆転できたのか!?なぜ、日本はドイツ戦後半、残り15分で2得点して逆転勝ちできたのか!? 攻撃、特に「ボール出し」の側面から分析すると、 日本の「ボール出し」成功率: 前半の「ボール出し」成功率は 0% 後半の「ボール出し」成功率は50%(10回中5回成功) 5回の「ボール出し」の成功は、左サイドを起点にしたのが4回、中央を起点にしたのが1回、逆に右サイドを起点にしたのはすべて失敗となった。 前半、日本の「ボール出し」は存在しなかった。ほとんどのプレーが

        • 【サッカーW杯】日本はドイツにどのような戦略で勝ったのか!?日本の攻撃(前半)①

          ドイツ戦(前半)の日本の戦略は、攻撃はリスクを負わず、カウンターアタックとダイレクトプレーで少ない人数であわよくば得点して、後半に勝負をかけるというものでした。 このリスクを負わない戦略は、優勝候補の一角ドイツとの力関係を見ても当然でしたが、同時にこれが日本の攻撃の限界なのかと絶望感も感じた前半。 まさか後半にあのような目の覚める鋭い攻撃を日本が仕掛けるとは、前半を観たかぎり多くの人は思わなかったはず。ドイツも含めて。 これから、カタールW杯2022 の日本代表の4試合

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          なぜダイヤモンドオフェンスを書いたのか?

          先日、インタビューを受けた。 書籍「ダイヤモンドオフェンス:サッカーの新常識ポジショナルプレー実践法」の企画書作成でお世話になったJ.Discover代表の城村先生からだ。 城村先生から、企画書を書くときに、アイディアはあっても、「どのように書くか」「構成はどうするか」などをしっかり決めないと良いものにはならないことを学んだ。 企画書が出版社に採用されるには、企画書の書き方を学ぶ必要がある。 サッカーと同じで、独学で企画書を書くことができるのは一握りのクラック(才能豊

          なぜダイヤモンドオフェンスを書いたのか?

          なぜパフォーマンスを改善ではなく最適化するのか!

          セイルーロのセッションに参加! 「Muchas Gracias.」 憧れていた マエストロ(呼名)フランシスコ・セイルーロ(以下F.セイルーロ)とオンラインではあるが、一言、言葉をかわすことができた。 F. セイルーロは、私の質問: 「なぜパフォーマンスを改善ではなく、最適化するのか?」 に詳しく答えてくれた。彼は説明の終わりの最後に 「Kei、このような説明で良いですか?」 と尋ね、私は少し焦ってマイクをオンにして「Muchas gracias(どうもありがとうご

          なぜパフォーマンスを改善ではなく最適化するのか!

          サッカー知らないかも:知らないかもの視点 Vol.3

          コーチは、サッカーを知らないかも知れないという視点でサッカーを観る、語るようにと、僕らに言う。サッカーに同じ状況が2度と起こらないスポーツだから。 サッカーの原則や戦術は、今までサッカーというスポーツが始まってから長い年月をかけて生まれたセオリーであり、どれも覚える必要はあるけど、これから僕たちが行う実際のサッカーには当てはまらないかも知れないんだ。昨日までの戦術が今日にはやくに立たないかもしれないんだ。 グアルディオラという世界一の監督がバルサで監督を始めたときも、選手

          サッカー知らないかも:知らないかもの視点 Vol.3

          サッカー知らないかも:2対1を作る Vol.2

          攻撃の時、2対1を作ることが大事だとコーチが言った。 ボール保持者は前にスペースがあれば、ドリブルでボールを運ぶと2対1ができる。コーチはこれをドライブとか言ってたなぁ。スペースへ運ぶドリブルのこと。 前のオープンスペースにボールを運ぶと相手が近寄ってくる、その時、近くにいるチームメートの一人がフリーになるから、その選手へパスをすると、パスを受けた選手が相手ゴール方向に前進できる。 GKがボールを持っているなら、相手を引きつけるために前へドライブすることが必要だ。相手のG

          サッカー知らないかも:2対1を作る Vol.2

          サッカー知らないかも:ボールに触れる時間 Vol.1

          サッカーの試合中(90分ゲーム)、一人の選手がボールに触れる時間は多くて2〜3分。 残りの87〜88分間(97〜98%)、選手はボールなしで動く。でも、いつ、どこへ動く!? サッカーには攻撃、守備、攻守の切り替えがある。 一人の選手がボールを保持、ほかの攻撃側のチームメートはその時に何をしたら良いだろう。 守備の時、ボール保持者の一番近くで守備をする選手と遠くにいるチームメート、そして、GKは何をする?どこで守っていたら良い? サッカーは11対11で行うチームスポー

          サッカー知らないかも:ボールに触れる時間 Vol.1

          ダイヤモンドオフェンス は構造化トレーニングで上達する

          先日発売になった書籍「ダイヤモンドオフェンス サッカーの新常識ポジショナルプレー実践法」を読んだ方は分かっていると思いますが、この本の第4章:ダイヤモンド・オフェンス のトレーニング方法」では、フランシスコ・セイルーロが考案した「構造化トレーニング」について、60ページに渡り説明しています。 ダイヤモンド・オフェンスのトレーニング方法は、構造化トレーニングの「優先シミュレーション状況」というトレーニングメニューを使います。これは試合に類似した状況を設定し、選手自ら設定された

          ダイヤモンドオフェンス は構造化トレーニングで上達する

          ダイヤモンドオフェンス (削除した章)〜スペースと時間〜 Vol.3

          前回は、ダイヤモンドオフェンス (削除した章)〜終末のワルキューレから学ぶ:相手のプレーを読む!〜Vol.2について書いた。今回はサッカーをする上で非常に重要視される「スペースと時間」について。 サッカーはスペースと時間だとよく言われるが、スペースと時間がサッカーにどのように関係しているのだろうか。 スペースと時間 著名人の言葉 ポジショナルプレーはスペースと時間に関係しており、選手間の相互作用はチーム戦術に関係している。 フアン・マヌエル・リージョ(マンチェスターシテ

          ダイヤモンドオフェンス (削除した章)〜スペースと時間〜 Vol.3

          ダイヤモンドオフェンス(削除した章)〜終末のワルキューレから学ぶ:相手のプレーを読む!〜Vol.2

          前回のダイヤモンドオフェンス (削除した章)〜即興プレーの構造〜Vol.1の続きから書く。 書籍「ダイヤモンドオフェンス :サッカーの新常識 ポジショナルプレー実践法」にはページ数の都合で、どうしても入れことができなかった章がある。 今回は、最近観たアニメから学んだことをこの章に入れることにした。なぜなら、その方がより「相手のプレーを読む」ということがイメージしやすいのではないかと思ったからだ。 終末のワルキューレ:佐々木小次郎の千手無双 どのようにして相手のプレーを

          ダイヤモンドオフェンス(削除した章)〜終末のワルキューレから学ぶ:相手のプレーを読む!〜Vol.2

          ダイヤモンドオフェンス(削除した章) 〜即興プレーの構造〜Vol.1

          書籍「ダイヤモンドオフェンス 〜サッカーの新常識 ポジショナルプレー実践法」には、ページ数の都合上、入れることができなかった章がある。ここでは、本に入れることができなかった章「即興プレーの構造」について書きたいと思う。 試合中、選手の脳内で何が行われ、その結果どのようにして即興プレーが現れるのか。 サッカーの試合中、選手はほとんどの時間、即興でプレーをしている。なぜなら、試合中は考える時間がないからだ。 即興プレーとはどのようにして生まれるのだろうか。 即興プレーは創

          ダイヤモンドオフェンス(削除した章) 〜即興プレーの構造〜Vol.1

          ダイヤモンドオフェンス 〜サッカーの新常識ポジショナルプレー実践法〜

          6月18日に書籍【ダイヤモンドオフェンス 〜サッカーの新常識ポジショナルプレー実践法】が発売になります。 この本はスペインサッカーコーチングコースレベル3の卒業論文で書いた内容をもとに、新たに再構築した本になっています。 キンドル版(電子書籍)もあります。 下の動画は、そのCM動画になっています。

          ダイヤモンドオフェンス 〜サッカーの新常識ポジショナルプレー実践法〜

          FCバルセロナ:リキ・プッチ個人分析〜攻撃編〜

          これから何回かに分けて、バルサの新星リキ・プッチの個人分析記事を書きます。今回は、リキプッチの組織的攻撃の「ボール出し」と「前進」の役割についての分析です。 リカルド・"リキ"・プーチ・マルティ(Ricard "Riqui" Puig Martí, 1999年8月13日 - )は、スペイン・カタルーニャ州バルセロナ県マタダペーラ(英語版)出身のサッカー選手。FCバルセロナB所属。ポジションはミッドフィールダー。 リキ・プッチの回想実は、リキ・プッチはカンテラの頃から、常に

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          FCバルセロナ:リキ・プッチ個人分析〜攻撃編〜

          【最終章】Manchester City編:ゲームモデルの作り方「13の行動」(応用編)〜守備への切り換え〜Vol.11

          いよいよ今回がマンチェスターシティ編:ゲームモデルの作り方「13の行動」(応用編)の【最終章】である。 ここまで、マンチェスターシティのゲームモデル:13の行動を説明してきたが、今回は「守備への切り換え」のモーメントについての行動について説明する。 行動11:プレッシング 行動12:後退 行動13:プレッシングと後退 マンチェスターシティの守備への切り換え時の行動を分析すると、行動12:後退は存在しないことがわかった。ペップ・グアルディオラのサッカーに後退はないのだ。

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