わたしの街

絵を描くときのこと

どんなことをするときも必ず「ながら作業」をします。

絵を描くときにはたいていテレビかラジオ、音楽をかけます。

最初は好きなもの。

次第に私はそれらにかまわなくなり、音ではなく絵の中に吸い込まれていきます。

昨今アートテラピーなるものがあるらしいのですが、それに似た感覚なのでしょうか。

描くことも聞くことも自由にシンプルに。

自分の中の気持ちに乗っ取って、やりたいようにさせてあげます。

海の中で少しの恐怖と不安を認めつつ海面の方を見つめるときに似ています。

息が続かないのですぐ現実に引き戻されるのですが。

それでも結局一番楽しいです。


画家を目指しておきながら絵が下手なため、私の作品はいつもその時々の色の世界観をなぞるように自由に好き勝手に、いい意味でも悪い意味でも雑多に描いていきます。

実に解放される時間です。

ドイツの絵具は色が深く濃いため、思い描く色の世界がなかなか見えませんでした。

試行錯誤しながら描くのはあまり得意ではないので気楽に筆を走らせたい。

私にとって、
自由に解放的な色を玩べる窮屈な日本の対比は、
豊かな感覚を持てるドイツという国で不自由な絵具を使うこと。

いつか日本の絵具を持ってドイツで真の自由を味わってみたいものです。

Saeka.

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