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【バイオレンスティーチャー】第1話「"悪魔"との出会い」

僕の誰にも話せなかった過去。

ある教師との出会いが僕の人生を変えた。


これは約8年前の2011年3月。

僕が13歳の時(中学1年生)の終わりごろからの話である。


テニスとの出会い

そもそも、僕は小学4年生の時に硬式テニスに出会った。


テレビに出ていた松岡修造さんのプレーする姿を目にし

気がつけば親に地元のテニススクールに入ることをお願いしていた。

いま考えれば…

親に自ら「なにかをやりたい」と

進言したのは初めてだったかもしれない。


まさかこのテニススクールが

僕の人生を変えることに繋がるなんて、当時は思ってもいなかった。

たった週に1度のテニスではあったものの、とても上手な先輩に恵まれ、毎週のテニスを謳歌していた。


もともとインドア派であった僕は、学校でも休み時間は教室にいるような、

いわゆる"陰キャ"のような存在であったと思う。


そのため

もちろんテニススクールでも友人を作ることは出来なかった。

しかし、だからこそ

淡々と楽しいことをできるこのテニススクールは自分の心の拠り所の1つだったのかもしれない。


友達はいなかったものの

テニスの楽しさを捨てることは出来ず、1人黙々と練習に励んでいた。


こんな日々が続き、気づけば僕は中学校に入学していた。

初めての部活

部活動見学。

昔から、大きな道路に面していた母校に

テニスコートがあることは知っていた。


テニススクールでの活動は相変わらず続いていたが、楽しくテニスを毎日できるのであれば

いっそのこと硬式のテニススクールなどやめてしまい

ソフトテニス一筋で新しいスタートを

きっても良いな、と思っていたのだ。

しかし

テニスコートへ行ってみると活動しているのは女子ソフトテニス部のみ。


"あぁ、テニスは部活動では出来ないんだ。"

と思い、落胆した瞬間であった。


この時僕は

あと3年間、テニススクールを続けて、高校で硬式テニスを思い切りやろう。

そう思っていた。


そして、心機一転し

僕が入ったのは「アグリカルチャー部」という部活動。

アグリカルチャーという響きがよかったことと

幼なじみが入る予定だったので、どんな部活かも気にせずしぶしぶ入部をした。

はっきり言えば

引っ込み思案で運動神経も全くなかったために、全て運動部はパスしてこの部活動に入部した。

"文化部"なんて言葉がお似合いであると

自覚があるくらい、テニス以外の運動は全く出来ず、そもそも好きではなかった。

入部したアグリカルチャー部は

アグリカルチャー=農業というだけあって

まる1年間皆で池の跡地に作られた畑で、大根やラディッシュ、トマト、ナス、きゅうりなどといった野菜を育て、それを分け合うことで命の大切さを感じるといった。

そんな、いかにも静かな人たちが集まりそうな

僕にはぴったりな部活動であった。


一方で

部活動では続けられないと確信した僕は

毎週のテニススクールでこれまで以上に

とにかく必死にボールを追いかけ、その成果もあったのかテニスの技術はぐんぐん上がっていった。

この時の経験からか、今でも僕は

絶対にボールを追うことは諦めないし。

負けても負けても努力し続けられる。


そんなマインドを持ち続けている。


そんな僕は

これから自身の身に起こる地獄のような2年間を全く予期していなかった。


そして

この時が「静かな自分」との最後の日々であったかもしれない。

"悪魔"との出会い

テニススクールに通い始めて、約3年が経った2011年の冬。


僕はいつも通り、テニススクールでのレッスンを終え、帰り支度をしていた。


その時に

ふと、見覚えのある人を見かけた。


それはわたしの中学校で英語を教える、Aという先生であった。

普段のスーツ姿とは違い、肩にはラケットバックを背負い、テニスウェアを着ていた。


私もこの時ばかりは

それが先生である確信がなかったために

「もしかして、A先生も僕が大好きなテニスを先生もやっているのかな!?今度聞いてみよう!!」

なんて中学生らしい"好奇心"を抑えられなかった。


そして後日、英語の授業後に

その英語の先生に聞いてみると。


僕と同様に同じテニススクールで習っているので間違いなかった。


偶然にも、そのAという先生は僕が1年前に入部を諦めた女子ソフトテニス部の顧問でもあった。


そして、ちょうど今年から

男子部を作る予定であると言う話を聞いたのもその時であった。


これを聞いた僕は

「もしかしたら男子ソフトテニス部ができて、

楽しいテニスを毎日できる!!これは楽しみ、早く4月にならないかな??」

なんて思っていた。


そして、1度諦めた

"部活動としてソフトテニスが出来る"という

可能性に目をキラキラさせ、心を踊らせていたのであった。


この、普段は優しく皆に振る舞い、楽しく授業をする30歳の英語教師が

この後「悪魔」に豹変することなど知らずに。。。


第1話 おわり。    byさかな。


*この話はノンフィクションです。さかなの過去の実体験に基づいて、当時のことを自由きままに書いていきます。


次回 【バイオレンスティーチャー】

第2話「 "狂い始めた人生の歯車"」



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ぜひ次回もお楽しみに…。


楽しい内容ではありませんが。



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