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『新宿』という街

『新宿』という街がある。


1日の平均乗降客数が350万人を超え、世界でもトップにも入る人々が

集まる。


そんな街である。


なぜこの街について書くのか?

それは、世界一面白い場所であると感じたからである。


世界にも、日本でもまだ片手分にしか満たない都道府県にしか行った事がない私が、「世界一」だなんて...少し大げさだ。

なんて言う方もいるとは思うが、体感するとわかると思う。


本当に、「新宿」は面白い街だ。


先ほども述べたように、新宿には毎日数えきれない数の

世界中の人々が訪れている。

この記事を書いているまさに今も、たくさんの国々から

たくさんの人種の人々が訪れていることだろう。


わたしは昔、新宿という街が「大嫌い」であった。

歩けば人にぶつかりそうになり、立ち止まれば誰かしらの邪魔になる


”こんなにも生きづらい場所があるのか!?”

と叫びたくなるほどであった。


しかし今は、

「大好きな街」の一つであることに違いない。


電車を降りて歩き始めると、

真っ黒な顔の人(*決して「日焼けがひどい」という意味ではない。)や、真っ白な顔の人(*決して「京都の舞妓さん」がいるわけではない。)


そして、

夏だというのに、長袖長ズボンで歩いている人...

冬だというのに、半そで半ズボンで歩いている人...


何も持たない人がいれば

人が1人入ってしまうのではないかと言わんばかりの

大きな大きなキャリーバックを持った人もいる。


この人はサンタさんなのか??と思うような長く、立派なひげを蓄えたひと

この人は相撲界の方なのか??と思わせるような大きな体をしたひと…


本当にたくさんの人々がいる。

ここに私は、新宿の「魅力」をかんじたのだ。


この街は、眠らない。

夜もたくさんの人が歩き回り、家を目指して。

また、人生の見えないゴールを目指して呼吸をしている。


そして、なんといってもこの街は

私たちの「個性」を最大限にまで引き出し、高めてくれる。


なぜか…?


ふつう、人がたくさんいれば「個性」というものは小さくなってしまうものだろう。

例えば学校である。

学校はたくさんの生徒がいるが、数が数百人と中途半端であり、先生や校長からすると、なかなか一人一人の個性というものは、顕在化しにくい。

一方、

生徒からすれば「先生」というのは限られた数しかおらず

先生というのは「個性的」と言われる人が多くなる。

(あなたも思い出してほしい、学校に「個性的な」先生はどれだけいただろうか?)


そう、学校のような中途半端な数の多さは、個性が顕在化しやすいが

極端に少ない、または多いコミュニティにいる人というのは

個性が発揮しやすいのである。



だからこそ、「新宿」は学校とは違う。


なぜならここは。「人が多すぎる。

わたしは感じる。


人多すぎるからこそ、ここに目を向けてみると

こんなにもたくさんの表情があって、こんなにもたくさんの服装があって

こんなにもたくさんの個性があるのか?と、つい感じてしまう。


だからこそ、新宿という街は面白い。

何もしていなくても人が集まり、何もしていなくても一人一人が異なる表情をしている。


もっと早く、この街に出会いたかった。

もっと早く、この街の魅力に気付きたかった。


この街は本当に「世界一」である。


新宿という街は、生きづらいけれど楽しい街だ。

わたしはこの街になら、一日中飽きずにいることができるだろう。

しかも決して、何かをするわけでなくても。


そこにいるだけで、そこにいるたくさんの人を見ているだけで

たくさんの音を聞き、感じているだけで…。


時には、まったくわからない言葉も聞こえるだろう。

けれど、それすらも面白い。


あなたが感じたその言葉、その人、そのしぐさ

何にも代えられない面白いものであるだろう。


ただ立ち尽くしてももったいない。

ただ家にいてももったいない。


何かに迷い、何かを見つけたいと感じ、つまらなくなったならば

ぜひ「新宿」という街に訪れてほしい。


必ず何か、ヒントを得られることだろう。


決して駅を出る必要はない。

駅の中で、耳を澄まして、新宿駅の雑踏を感じてみてほしい。


その雑踏のスピードは世界でもかなり早い。

そのスピード感を、身をもって感じ。伝える。


たったそれだけで、人生は華やかでおもしろいものになる。


それだけ、新宿という街は素晴らしいものだ。


”こんなにも面白い街。初めて見た!!”


そんな声を聴けることを楽しみにして、五感を研ぎ澄まして

アンテナを立たせ続けて、生きていきたい。


By さかな
























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