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鹿鳴館伝説のDISC 5を捏造してみよう

40周年を迎える老舗のライブハウス、目黒鹿鳴館のコロナ禍における経営難を救済しようと制作された「鹿鳴館伝説」。
90年代にインディーズシーンを沸かせた総勢50組ものバンドがKISAKIさんの呼びかけの下に集結し、話題騒然のままソールドアウトになった名実ともに伝説的な作品である。

さて、50組もバンド名が並ぶと、ひとつふたつ、実際には参加していないバンドが混じっていても気付きにくい。
まして、ソールドアウトしているともなれば、時間が経つにつれ、事実を確かめる術も限られてくる。
勝手に本当に参加していそうなバンドで幻のDISC 5を編んでみたら、歴史を捏造することも出来るのではないか、なんて思ってしまうくらいだ。
もちろん、事実を捻じ曲げたいわけではないので、DISCを1枚追加して2nd Press盤を、となったらどんなバンドが参加するかな…と妄想するだけ。
いかにそれっぽいか、だけを選考基準としており、実際に目黒鹿鳴館でライブをやったことがあるかどうかや、KISAKIさんの交流関係などは考慮していないので、その辺りはご理解を。

1. TRUE / ANGEL+DUST
1曲目は、KISAKIさんとの関連が深く、かつポップな楽曲が採用されている傾向があったため、ANGEL+DUSTかSTELLA MARIAで迷ったのだが、Matinaの関東支部として設立されたETERNALの代表、弥生さんが在籍していたANGEL+DUSTをセレクト。
「TRUE」は弥生さんが作曲を担当した「サンクチュアリ」収録のポップチューン。
配布デモヴァージョンも存在するので、「鹿鳴館伝説」向きの楽曲ではないかと。


2. キリエ-Kyrie- / Ti+Dee
オールドスクールの名古屋系バンドの参加にはこだわっているのかな、と推測されたので、この辺りのラインナップはいかがだろうか。
Orphee、Merry Go Round等で活動していたMAXXさんが在籍していたTi+Dee。
地方バンドを選ぶ際は、鹿鳴館でライブをやっていない可能性が高まるので、有識者のツッコミに怯えることになる。
実際、声をかけたけど、ライブ経験がなくて断れたなんてケースもあったのかもしれないな。


3. BURST / Aliene Ma'riage
DEFLOWERが本編に収録されているのだから、Aliene Ma'riageが入っていてもおかしくはないはず。
RAYさんがネガに在籍していたときはUNDER CODE PRODUCTIONの所属だったし、過去にKISAKIさん主催のイベントで1日復活した実績もあるので、KEY PARTY枠の第一候補は彼らしかいないだろう。
NOi'XやMissalina Reiも捨てがたいのだが。


4. Hys / Ray
ソフビ枠で入れるとしたら、KISAKIさん主催のオムニバスに参加したことがあるRayが、名実ともに妥当な線か。
ex-MIRAGEのメンバーがいるWaiveもなくはないが、時代感を勘案すれば、こちらのほうが収録バンドとして馴染むはず。
ただし、関西ソフビ勢も鹿鳴館との縁はよくわからない。
正直、Kreisレーベルに鹿鳴館のイメージがまったくないもの。


5. カメラ オブ スキュラ / ピュエラ
バンドとしての規模は大きくなかったが、Syndromeの楽曲にコーラスで参加していたyuraさんがヴォーカルを務めた縁で、第二期にて参加してもらいたいところ。
代表曲であった「カメラ オブ スキュラ」は、yuraさんヴァージョンでレコーディングされているとの情報はあるも、正式な音源としては発表されていないので、こういう機会に蔵出ししてほしい。
というか、発表されている「レクイエム」以外で、何でもいいから第二期の楽曲が聴きたい。


6. REACH FOR THE SKY / Jagged Little Pill
ex-BAISERの秀楼さん、灰二さんが在籍していたJagged Little Pill。
なんとなく、BAISERではなく、JLPを持ってくるのが「鹿鳴館伝説」っぽくないだろうか。
メジャーからの音源しかないため、権利上難しいところはあるのかもしれないけれど、何なら、未発表のデモ音源やライブ音源でも構わない。
Kneuklid Romanceも、メジャー期の楽曲のデモヴァージョンで参加しているし、考え方としてはなくもないよね。


7. Stay with me / Romance for~
ポップなバンド、というイメージはあるが、ダークだった時期の楽曲を敢えて持ってくるのも、それっぽいかなと。
こちらも名古屋バンドなので、鹿鳴館の出演歴に不安はあるが、Aliene Ma'riage同様、1日復活にKISAKIさんが噛んでいた経緯もあるので、呼べなくもないラインナップのはず。


8. 約束 / 美流沙女
東名阪以外の地域からも、と考えると、新潟バンドは安心安全。
和風バンドのパイオニア的な価値もあり、美流沙女がそこに入るのは考え得る選択肢だろう。
選曲が難しいところだが、シングルにもなった名曲にも関わらず、いまいち知名度が低い「約束」をチョイス。
リマスタリングにより、多少改善された音質で聴いてみたい。


9. Dir en gray / LAREINE
KAMIJOさんと共同でオムニバスを主催したこともあるKISAKIさんであれば、目玉的な扱いでLAREINEを呼んでくることも可能かと。
なんとなくKAMIJOさん的には不遇だった後期の楽曲を推しそうな気がするが、タイトルだけ独り歩きしている感のある「Dir en gray」を再び表舞台にあげることができのはKISAKIさん以外にはいない気もするので、是非、押し負けないでいただきたい。


10. ラフレシア / AZALEA
MIRAGE、Madeth gray'll、vellaDonna、DAS:VASSERときて、Matinaレーベルからも、もうひとバンドは出てくるだろうと考えたときに、Eze:quLと迷ったのだが、AZALEAを選択。
知名度的にはLubis CadirやMist of Rougeでも問題はないが、世代としてはひとつ後のイメージなのである。
デモテープ収録の代表曲が、近年、Lucifer's undergroundにてセルフカヴァーされていることを踏まえると、更にマニアックな選曲で来るか。


11. MADMAN'S REVENGE / ROSEN KREUZ
デジタルサウンドとバンドサウンドを融合させた先駆者的な彼ら。
ミクスチャー的なアプローチを黎明期から取り入れていて、温故知新のコンセプトにはぴったりなバンドと言えるだろう。
なんとなく、その中でもメタル色が強い楽曲を持ってきそうだと感覚的に思ったので、ラストアルバムではボーナストラック的な位置づけであった「MADMAN'S REVENGE」がふさわしいのかな。


12. 蜃気楼 / SCARE CROW
最後は、どちらかと言えば願望に近いのだけれど、KISAKIさんにも縁があるSCARE CROWを。
プログレッシブな音楽性で、今もなお根強いファンを有しながらも、復活や音源再発等の話題は一向に出てこない隠れた伝説。
実現できるのなら、とっくにしているよ、という話なのかとは思うが、デモテープの楽曲や未発表曲がCD化されたら、そのために価格が上がったとしてもソールドアウトは必至だろう。

ということで、勝手にDISC 5を作ってしまう企画は以上。
あの事務所が絡むと実現しないだろうな、とか、あのメンバーがいるから無理そうだな、みたいなのも自分の中では考慮しているつもりだけれど、抜け漏れは普通にありそうだから明言はしないでおこう。
それでも十分、現実感のないものではあるのだし。
本当はこういうの、居酒屋でみんなで集まってワイワイ言い合うのが一番盛り上がるのだが、このご時世だからね。


なお、DISC1~4までのレビューは、安眠妨害水族館のほうで綴っているので、こちらの妄想コーナーはあくまでおまけとして、本編を読んでいただければ。

『鹿鳴館伝説 DISC 1 / V.A.』鹿鳴館伝説 DISC 1/V.A. 40周年を迎える老舗のライブハウス、目黒鹿鳴館。コロナ禍による経営難を救済しようと、Kameblo.jp
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『鹿鳴館伝説 DISC 3 / V.A.』鹿鳴館伝説 DISC 3/V.A. 総勢50バンドが参加し、ディスク4枚で構成された「鹿鳴館伝説」。オールタイム、オールジameblo.jp
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