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コモ読書録2018

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年間50冊目標
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記事一覧

人生が変わる最高の呼吸法

「人生が変わる最高の呼吸法 / パトリック・マキューン」読了。現代人は口呼吸によって呼吸過多に陥っている。二酸化炭素に悪いイメージを持ちがちだが、呼吸を減らし、一定量の二酸化炭素を体の中に保つことで、体内の酸素を効率的に体中に行き渡らせることができる。つまりは鼻呼吸を徹底する(38)

本来、人間の鼻はあくまでも呼吸するためのもの。口はあくまでも食事をするためのもの。鼻呼吸は、体内に入る空気を少な

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最後の授業

「最後の授業 ぼくの命があるうちに / ランディ・パウシュ」読了。末期がんで余命半年を言い渡されたVR技術の権威である大学教授が学生に行った最後の授業について。ネガティブな要素は微塵もなく、私たちが夢を叶えるためにどう生きればいいのか、をユーモア満載で教えてくれる。(37)

目の前にたちはだかる壁は、行く手を阻むためにあるのではなく、その壁の向こう側の夢を、自分がどれほど本気で望んでいるのか証明

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世界のエリートがやっている最高の休息法

「世界のエリートがやっている最高の休息法 / 久賀谷亮」読了。しっかり休んでもどこか気分が疲れているのは、自分の心が無意識に考え事をしているため。心は常にアイドリング状態で色々な雑念や過去や未来の不安が行き交い、脳に使われるエネルギーの8割が、この無駄な行為に使われている(36)

不安やストレスを持った自分の心を客観視し、今ここに集中するために、瞑想行うことが脳をフラットにする1番の近道。いつも

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営業 野村證券伝説の営業マンの「仮説思考」とノウハウのすべて

「営業 野村證券伝説の営業マンの「仮説思考」とノウハウのすべて / 冨田和成」読了。凄腕営業マンだった著者が考える営業の在り方、顧客の心の動かし方等。顧客の心に刺さりそうな内容を準備しておき、反実仮想を用いて事前準備を怠らない。信頼されるために知識で理論武装することも大事(35)

顧客には商品やサービスを売るのではなく、ストーリーを売る。この商品を手に入れた後の自身のメリットや問題解決を想像して

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屍人荘の殺人

「屍人荘の殺人 / 今村昌弘」読了。本屋大賞3位。夏休み、サークル合宿のために訪れたペンションで繰り広げられる連続密室殺人。ペンション自体が序盤で外部と連絡が取れない密室状態になるんだけど、その理由が超衝撃的。サスペンス×〇〇〇の前代未聞のハイブリッド作品でした。続編希望(34)

成長マインドセット

「成長マインドセット / 吉田行宏」読了。自分を成長させるための心の持ち方が喫茶店のマスターとの会話形式で展開される。他責にせず、結果は重視せず、自分が出来るベストな行動をとる。理不尽な人と接するときはその人を「大きな子供」と捉える。期間を設けて心のブレーキは踏まないようにする(33)

盤上の向日葵

「盤上の向日葵 / 柚月裕子」読了。本屋大賞2位。山中で発見された白骨死体が抱えていた高級な将棋駒の謎と異例の天才棋士の生い立ちが交錯するミステリー。将棋が詳しくなくても、鬼気迫る対局の描写はヒリヒリと心にくるものがあったし、久々に重厚な小説を読んだ。(32)

好かれる人の話し方 信頼される言葉づかい

「好かれる人の話し方 信頼される言葉づかい / 桑野麻衣」読了。顧客や上司とのコミュニケーションにおいての基本的な言葉遣いや心構えについて、ANAやディズニーに勤務していた筆者が体験談と供に教えてくれる。1番印象に残ったのは、謝罪はまず相手に共感の意を伝えるのが肝心だということ(31)

まず自分の話し方よりも相手の話の聞き方に気をつける。表情や話のトーンを相手に合わせ、心から相手のことを好きにな

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かがみの孤城

「かがみの孤城 / 辻村深月」読了。本屋大賞2018受賞作。色々な理由で不登校になった違う境遇の中学生7人が、鏡の向こうの異世界で謎のオオカミのお面を被った少女と出会い、一つだけ願い事を叶えることができるといわれる部屋の鍵を探す物語。全てが収束する最終章はとても清々しく、切なかった(30)

リミットレス!

「リミットレス!あなたを縛るリミッターを外す簡単なワーク / 大嶋信頼」読了。どうしようもならない時、悩んだ時は「心よ」と自分の心に直接聞いてみる。人生の中で植え付けられてきたリミッターを解除して、自分の無意識な心と直接会話するときっと答えが見えてくる(29)

心理学者の本を読んでいると自分の"心"との付き合い方がたびたび出てくる。共通して言えるのは心=自分では無く、喜怒哀楽、特に怒り、憎しみや

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夜間飛行

「夜間飛行 / サン=テグジュペリ」読了。20世紀初頭、当時では前代未聞だった夜間の郵便飛行。暴風雨の中、果敢にフライトに挑んでいった操縦士と、地上で時に冷酷に指揮を下す社長の一夜の悲劇が時にリアルに、時に詩的な文体で書かれている。自分の使命や信念は果たして一人の人の命を超えるか(28)

作者のサン=テグジュペリは「星の王子様」で有名だけど、実は生涯に渡って飛行機に乗り、幾度となく墜落事故に遭い

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実践版GRIT やり抜く力を手に入れる

「実践版GRIT やり抜く力を手に入れる / キャロライン・アダムス・ミラー」読了。ポジティブ心理学の専門家による粘り強く人生を生き抜くための指南書。”グリット”を育てるための日頃の心得、「情熱・謙虚・忍耐」そして「自分の強み」を知り、生かすことがキーワード(27)

自分の中の「グリット」を育てるための誰でも出来るようなエクササイズが章ごとに書かれている。例えば、自分の過去のピンチや成功を、自分

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ピンザの島

「ピンザの島 / ドリアン助川」読了。本州から遠く離れた島でヤギのチーズ作りを試みる主人公。外からの来客を拒む閉鎖的な島民との関係もとてもリアルに書かれている。自殺願望を持つ主人公が最終的にがむしゃらに生きていくことを選択する。その心の移り変わりの描写がとても生々しかった(26)

自分探しと楽しさについて

「自分探しと楽しさについて / 森博嗣」読了。目的を達成した瞬間ではなく、目的に向かってのプロセスに本当の楽しさがあり、楽しみは他人から与えられるのではなく自ら見出すものである。相手の意見を否定するのではなく、「こういう意見もあるのか」と尊重することが大事(25)

他人がいるから「自分」の立場があるのであり、他人と区別化することで自分の個性や性格が自ずと生まれる。でも「楽しさ」は決して他人との比

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