Pat Metheny “SIDE EYE”を見た 19.01.17

先日ロバート・グラスパー・トリオを見に行き、今日はパット・メセニーだ。土曜日にはBIGYUKIの東京公演も控えている。年明け早々なかなか忙しいライブスケジュール。

そういう、予定がある日に限って、仕事では荷物の入荷が多い。昨日はほとんど無かった。多い日と少ない日のギャップが激しい。バランス考えろと思う。でもそんなの日常茶飯事で、今日に限ったことではない。まぁ年末年始で滞ってた分が吐き出されたせいもある。


パット・メセニー“SIDE EYE”を見る。パット・メセニーは数年前のブルーノート・ジャズ・フェスティバルで、ビッグバンドとの共演で見たのが最初で最後。しかもそのときはどちらかというとモニターで見ていたから、ちゃんと見るのは初めて、っていうくらいのテンション。気鋭の若手ピアニスト、ジェイムズ・フランシーズと、ドラムのネイト・スミスにも期待。

メセニー見たさも割とあったのだが、結果的にジェイムズ・フランシーズとネイト・スミスにノックアウトされた。

フランシーズは左手でベースを弾きつつ、右手でバッキングしつつ、ピアノでソロとったり、一瞬ハモンドオルガンを弾いたりと八面六臂。ピアノの音がなんかやたら硬いというかソリッドで、80年代のシンセのピアノ音とか、あるいはミシェル・カミロとかを思い起こさせたが、あれはエフェクト掛けてるのだろうか?

ネイト・スミスは去年のホセ・ジェームス公演でも見たのだが、そのときはビル・ウィザースのナンバーだったのでベーシックなビートが多かった。今回は4ビートもあればサンバっぽくもなるしブルースにもなるしで、いろんな顔のネイト・スミスが見られた、という印象。それにしても流石のグルーヴ、スネアの気持ち良さ。クリス・デイヴ、マーク・ジュリアナと並び立つ、現代ジャズドラムの頂点のひとり、なのではないか。

特に興奮したのは、パットがギターを持ち替えるような間での、ネイトとジェイムズ2人でのグルーヴ。これこのまま2人だけでもよくね?と思ったり。

パット・メセニーはもう、今まで聴いてきたそのままという感じで、聴き慣れてしまったのか、あるいは多少手を抜いていた(=若手2人を前に出させるために)のか。でもまぁ、昔パット・メセニー・グループとかよく聴いてたので、あのメセニーの音だ、あーあのギターシンセ、とか感慨深くなったりはした。
これ含めパット・メセニーは若手との共演が多い気がするのだが、それは彼があくまでジャズ・ギタープレイヤーであり、彼を刺激してくれるプレイヤーとのセッションいつでも求めている、ということなのかなと。そう思うとPMGがもう何年も活動してなかったりするのも分かる。


帰りがけに友人と遭遇。駅まで話しながら歩く。興奮度合いが伝わってくる話し方。でもそうなるのも分かる。それくらい興奮を露わにできる、内容を覚えてて言葉にできるのすごいなと思う。俺はすぐに何かで上書きされてしまって、ろくに覚えてないことも多い。


仕事の後ライブに行くのはとにかく疲れる。2万歩くらい歩いた。

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