売り切り割引販売はすべきか。

営業終了近くの、ケーキの売り切り割引販売について、考えます。

結論から言うと、売り切る為の割引販売はしない方が良いです。するとしても、10%引きを限度にした方が良いでしょう。


残っても廃棄になるだけですし、それなら少しでも売り上げた方が良いように思います。

しかし、割引に慣れてしまうと、元値での購入に、抵抗感が出てきます。

だいぶ昔に、営業終了30分前くらいから、30~50%の割引を行なっていた時期があります。

そうすると、「今日は割引をするのか」・「今、割引しているのか」などの電話までかかってきました。

そういう方は、元値ではもう絶対に購入頂けません。元値で購入下さった方も、そういうセールをしている事を知ると、元値で購入することが、馬鹿らしくなってしまうのでしょう。

結果、利益は落ちました。


損益確定は1ヵ月ごとに行ないます。月ごとで利益が落ちているとなると、「原材料の高騰」「作業効率・歩留りの悪化」「売上の低下」などを考えますが、それらに問題ないと、今の原価率では駄目だ、ということで、価格の値上げを行ないます。

割引販売をしていると、ロス率は減りますし、売上も落ちません。ですので、上記の流れで、価格を値上げします。そして、さらに売れなくなる訳です。


じゃあ売れ残りそうなケーキはどうすればよいか、というと、残念ながら廃棄をするのが、基本となります。

たまにであれば、近所に配るのも良いです。しかし、配りに行くだけでも、スタッフの仕事量は増えますし、おすすめはしません。配ったからといって、良顧客ともなりません。本当に、見返りを期待しないで、お渡しするのが良いでしょう。

売り切り割引をするとすれば、全品一斉にせず、数種だけで行なう事がよいでしょう。例えば、A~Cを10%引き、D~Fを割引なし、などとする事です。

大抵、割引のものだけの購入に終わりませんので、全体では5~7%の割引で落ち着きます。

ですので、Aだけ50%引き、B~Fは割引なし、と言う風にすることも考えられます。看板に50%割引中となれば、目も引きますし。

ただし、そういう印象の強さはずっと残ってしまいますので、やはり10%を限度に検討した方が良いでしょう。


そもそも、そんなに残らないような生産数をする、というのが基本ですが、それで、生産性を悪くすると、目に見えない人件費が増加します。

増加するというか、生産数は減らしているのに、人件費が変わらず、結果、利益が減ります。

ケーキを10個作るのも、20個作るのも、時間は2倍の違いは出ません。

20個生産を基本としているなら、なるべくそれよりは落とさず、ケーキの種類を減らしたり、日ごとに並べる種類を変えたりして、生産性を落とさないようにしましょう。

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坂下寛志

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