8/14（水）に天皇杯の３回戦１６試合が開催される。ジュビロ磐田（J1 18位）はヤマハスタジアムでヴァンラーレ八戸（青森県代表、J3 9位）と対戦する。

過去の直接対決成績

今回が初顔合わせのため、公式戦初対戦となる。

天皇杯２回戦の結果

磐田
7/3 vs ホンダロックSC（HOME）5-2
得点者：中山 仁斗（3）森下 俊　森谷賢太郎
宮崎県代表でJFL所属のホンダロックSCと対戦。鈴木秀人新監督の初陣となったこの試合。直近のJ1の試合から11人全員を入れ替えるターンオーバーを敢行。GKの八田直樹が今季初先発となった。中山のゴールで先制するも、大南のクリアミスから失点。後半に再び中山がゴールを決め勝ち越すが、直後に磐田DFが軽率なミスをしてしまい、再び失点。その後、森谷と森下が立て続けにゴールを決め、アディショナルタイムには中山の３点目のゴールで結局5-2で勝利。J1としての意地を見せた格好となった。

八戸
7/3 vs 松本山雅FC（AWAY）3-2
得点者：中村 太一　新井山 祥智　國分 将
J1の松本山雅FCと初対戦。J3の試合から中2日の八戸であったが、大きなメンバー変更はせず、ターンオーバーをした松本に真っ向から立ち向かった。前半にセットプレーから松本の飯田に先制点を奪われた。松本が追加点を奪えないまま、0-1で試合終盤に突入。攻勢を強めていた八戸が、中村太一のゴールで土壇場での同点に成功。そのまま延長に突入。延長前半に松本がゴールを決めるが、八戸も新井山祥智のゴールで同点に。その後延長後半の終盤までお互いにゴールが奪えずPK戦かと思われた119分、八戸の國分将が値千金の逆転ゴール。そのまま試合は終了し、八戸がジャイアントキリングを成し遂げ、３回戦に進出した。

怪我・出場停止

磐田
怪我：川又 堅碁
登録メンバー外：秋山 陽介、今野 泰幸、ファビオ
（田口泰士、山田大記、ルキアン、エベシリオは登録メンバーに）

八戸
なし

スタメン予想

磐田
２回戦と同じように、前節の湘南戦から11人入れ替えのターンオーバーの敢行を予想。メンバーとフォーメーションは正直予想できない。エしかし、藤川虎太朗の出番は恐らくありそう。

というのも、現在C契約で入団３年目の藤川の公式戦総出場時間は381分で、A契約の条件となる総出場時間は450分である。

JFAの"プロサッカー選手の契約、登録および移籍に関する規則"の１－４ プロＣ契約の② 契約可能期間によると、

（１）プロＣ契約を締結できる期間は、アマチュア選手又は社員選手が初めてプロＣ契約を締結してから３年間とする。３年を経過した後に引き続きプロ契約を締結する場合は、プロＡ契約又はプロＢ契約を締結しなければならない。
JFA　"プロサッカー選手の契約、登録および移籍に関する規則"
https://www.jfa.jp/documents/pdf/basic/br20.pdf

なっている。つまり、来季も磐田とプロ契約を締結するためには、今季中に71分以上は公式戦に出場し、A契約に移行する必要がある。現状のリーグ戦のメンバーに割って入ることは困難なため、天皇杯で試合に出る必要がある。磐田の強化部や上層部が彼に対してどう考えているかは知らないが、藤川にはとにかく試合に出て、試合中にケガをしないように、なおかつチームの勝利に貢献してほしい。

八戸
２回戦での松本山雅FC戦ではリーグ戦からメンバーを変えなかったため、また週末はJ3がないため、この試合でもメンバーとフォーメーションは変えてこないと予想した。真っ向勝負を挑んでくると思われる。ちなみに１回戦と２回戦にゴールを決めた中村太一は静岡県出身である。

試合展望と期待

２回戦では先制および勝ち越しした直後に、DFの軽率なクリアミスによる失点があり同点にされた。どんなチームであれ、そのようなミスは付け込まれてしまう。気を抜かずにプレーをしてほしい。

磐田にとっては非常に難しい試合になると思われる。台風10号の接近による雨によるスリッピーなピッチ、強風によるボールの軌道の変化、初顔合わせの八戸の策、ターンオーバー、チームの雰囲気、連携面、などなど。だが、J1に所属している以上、２つ下のカテゴリーの相手にJ1の意地を見せる必要がある。また、リーグ戦でなかなか出場機会が得られない選手たちにとっては絶好の場である。天皇杯で活躍した後に出場機会を得た森谷のように、この試合をきっかけにリーグ戦での出場も目指してほしい。

あと藤川虎太朗を出してください。

追記

先ほどスターティングメンバーが発表されました。僕が先発希望していた藤川はサブでした。エベシリオがスタメンに。フォーメーションはおそらく4-5-1だと思います。