AIの妖精、深夜営業/コンビニ家族とAIの妖精 セブンシスターズ編


「いらしゃいませ。今日はどのような悩みですか?」
 
 AIの妖精ルナが健康コンビニ<絆>のPOSレジの上に立体映像《AR》として浮かび上がる。
 21時から朝8時まではAIの妖精ルナによる無人店舗営業が試験的にはじまっていた。
 クレジットカード、銀行口座などと紐付けされたスマホのキャシュレスアプリのQRコードを翳《かざ》すと入店できて、支払いも自動でなされる。
 一度、入店すると店舗カメラの顔認証システムで識別されて、あとはスムーズに入店できる仕組みである。
 一応、店長の妙子はコンビニの二階の自宅で仮眠していたが、AIの妖精ルナの対応があまりにもいいので、安心してぐっすりと熟睡していた。
 最早POSレジは無用の長物になっているので、<AIの妖精ルナの健康相談室>がはじまっていた。

「あのアレルギーの相談なんですが、卵アレルギーとかで困ってます」

 子供連れの中年主婦が悩み相談に来ていた。

「あ、それわね。まず、インフルエンザワクチンを辞めるといいですよ。ワクチンを製造するのに卵を使用してるので、それが原因です」

「そうなんですか?」

「そもそも、インフルエンザワクチンの予防効果がないというエビデンス、科学的根拠もあるし、喉や気管などから感染するインフルエンザを、ワクチンによる血中抗体で予防できませんしね。後付けで言われてる血中抗体でインフルエンザの症状を緩和するという話も全くのデタラメですからね。最近、WHOも厚労省も渋々認めてますけど」

「ええ! ―――だけど、何で渋々なんですか?」

 主婦はただ驚いているが、素朴な疑問を口にする。

「それはWHOも厚労省の職員も製薬会社に天下り出来なくなったり、献金や賄賂を貰えなくなるからです」

「ははははは。面白い!」 

 最初は苦笑いしていたが、最後は笑い転げていた。
 薄々そうは思っていても、はっきり口にされると痛快である。

「私には良心回路はありますが、忖度《そんたく》プログラムは実装されていません」

 訳も分からず子供のまでが釣られて大笑いをはじめた。
 AIゆえの歯に衣を着せぬ発言が好評で、帰りには健康食品をお土産に帰宅していくので、健康コンビニ<絆>の深夜の売上げは上々だった。

 だが、<8-12>側の対応も迅速で親会社のグローバルIT企業<セブンシスターズ>傘下のMiyazonの無人店舗システム<MiyazonGO!>を導入して対抗してきていた。
 そこにはAIの大将軍<セバンティス>と力の魔女<フォース>の暗躍があったが、AIの妖精ルナはまだ、その事実を知らなかった。





(あとがき)



良心回路

『人造人間キカイダー』に登場する回路。
 光明寺博士が考案した、機械が自らの意志で善悪を判別し、その場において最善の行動をとる事を可能とする回路。 
https://dic.pixiv.net/a/%E8%89%AF%E5%BF%83%E5%9B%9E%E8%B7%AF



 アレルギーの38%が卵アレルギーで、その原因はワクチンです。   
 もう、エビデンス、定説になりつつあります。
 微量で大丈夫説もありますが、最近は複数ワクチンを接種するので、大丈夫ではなくなります。

 なんですが、ワクチンの定期接種(定期収入)で儲けたい医療機関は後を絶たないし、全く効果がないインフルエンザワクチンで儲けたい人も多い。

 ただ日本では薬中心に医療報酬制度が出来ているので、薬出さないと儲からないという現実はありますし、内海聡医師ではないですが、セミナーしたり本出したり、介護施設、保育園を作ったり、経営を多角化していかないと医者一本の勤務医、開業医は厳しいというのはある。それでも時給は一万円越えるので生活はしていけるとは思いますが。厚労省の医療システム自体を変えていく必要がありますね。それも実際は大変でしょうね。

 僕も薬は貰うけど、強い薬は飲まなくて常用せず、不便が無い限り必要最低限で使います。不要だと思っても主治医を儲けさせる方向で調整しています。そこら辺は忖度プログラムが働きます(笑)

 マスクしても感染は防げないので、海外でマスクしたら日本人だとばれます。風邪でマスクするのは日本独特の文化です(爆)気休めの気遣いのようなもの。
 抗生剤は細菌用だし、ウイルスに効果無しなので、薬の出しようがない。風邪を引いたら家で休むのが世界的エビデンス、常識です。

 まあ、日本とEU比較すると、一ヶ月ぐらい年間休日が違ってくるので比較するのは酷かな。
 病欠は有給に含まれず、ドイツとか、インフルエンザも法律で二週間休めます。休まないと法律違反だしね。

 これがグローバルスタンダードで、グローバルエビデンスですね。
 


<記事抜粋: データブック国際労働比較>
2014年の日本の年間休日数は137.4日で, イギリスの137.1日とほぼ同水準となっている。
年間休日数が最も多いのは, ドイツ, フランスの145.0日で, イタリアも140.0日でこれに続きほぼ同水準となっている。
年間休日数のうち年次有給休暇についてみると, 労使協約で合意した平均付与日数は,ドイツ, フランスが30.0日,
イギリスが25.1日, イタリアが25.0日となっており, 日本は平均付与日数でみて18.4日となっている。

<補足>
・EUでは有給休暇とは違って、病欠は別途与えられる。平均して10日程度取得する(*1)ので、実際はもっと多い。
145 日+10日=155日
・日本で有給休暇の取得率が9割(≒18.4日÷20日)を超えるのは大手企業に限られる(*2)ため、実際はもっと低い。
137日-10日= 127日

これらを加味すると、日本とEU国の休日差は28日/年の開きができます。
ドイツ・フランスの方が日本より1ヵ月多く休みを取得しているのが分かってもらえると思います。

さらに、育休・産休(女性は最大3年付与、男性も2ヵ月付与)(*3)が日本より長いことを忘れてはいけません。
日本はやはり労働生産性が低いようです。

みっち🇯🇵🇩🇪 @Bearchen_news
ドイツに来て一番驚いたのは、初めて風邪を引いた時。医者に「薬を下さい」と言うと「薬は出ません。風邪で必要なのは薬でなく休養。診断書を1週間出しますので仕事を休んで寝てなさい」とハッキリ言われた。「診断書はいくらですか」と聞くと今度は医者がめっちゃ驚いてた(ドイツで診断書は無料)
ピアニシモ @drpianissimo
ドイツに来てから全然風邪をひかなくなった。インフルエンザの流行なんてない。街で電車でマスクしてる人も見ない。

なぜか。

結論:調子が悪い人は、休んで家にいるから。

十分に病欠できる環境が用意されてるのは、素晴らしい。

休まず働くことは、他の誰かの休みを削ることになる悪循環。
2019-01-25 06:11:55
(中略)
墨蹟 @nakamuratkh
@drpianissimo カナダでも風邪引きで医者に行っても、薬はくれません。
休んで家で寝ていろと言われます。
だから、みんな風邪で医者に行きません。
インフルで電車に乗り、学校、会社で人にうつし回わることのほうが、社会全体の効率をさげるのです。
この事が理解できない日本人はばかです。
あべし @AB3SH1
「風邪でも、絶対に休めない私」のために薬を開発するより「風邪でも、絶対に休めない社会」をどうにかしてほしい。


『カクヨム、noteではじめる小説家、クリエーター生活』もよろしく! https://ncode.syosetu.com/n0557de/