僕に何ができるのか?

どうだろう?
いったんこの辺りで黒板消しクリーナーついて、みんなで本気で考えてみないか?


小学生の頃、なぜかみんなの憧れの的だった黒板消しクリーナー。当時の教室にあった数少ない電化製品(電動鉛筆げずりと二大巨頭)であり、掃除の時間になると誰が黒板消しクリーナーを使うかで小規模の争いが起きていた。



そんな黒板消しクリーナーに対して、僕が初めて疑念を抱いたのは小学6年生の頃。


『ちょっと大袈裟すぎるのではないか…?』


一丁前に莫大なモーター音を教室中に響かせておきながら、やっていることはチョークの粉を吸いとるだけ。それで完全に全ての粉が取れるかというとそれも怪しいところ。


そもそも黒板消しのチョークの粉を落とすため専用の装置て。
窓の外で黒板消し2つのお腹の部分同士を叩きつける行為だけでも十分綺麗になるのに。


僕は当時から声が小さかったため、黒板消しクリーナーが稼働してしまったら最後、相手に声が聞こえず、強制的に会話を中断して黒板消しが綺麗になるのを待たなければならない。


サイズ感もなんだか微妙にやや大きく、贅沢にも黒板消しクリーナーを置くための学習机を、教室の隅に置いていた。


おまけに、調べてみたらお値段はなんと驚異の1万円越え。

無駄に高価。正式には黒板"拭き”クリーナー?


過大評価も甚だしい。




なぜ教室に黒板消しクリーナーがあるのか。ますます謎が深まる。黒板消しクリーナー業界と文部科学省との間に強力な癒着でもあるのか。


例えば、黒板消しクリーナーが黒板消しと同じサイズかそれ以下で、サーキュレーターくらい静音でかつ1980円であれば話は別だ。こちらもここまで責め立てたりしない。
自ら重厚感を出しておきながら、チョークの粉を吸い取るだけってそりゃないだろうよって話。


よって僕の中で黒板消しクリーナーは、『大袈裟なモノ』の代表例として脳内にインプットされてしまった。

もしも僕の前で誰かが何か大袈裟ボケをかましてきた場合、『大袈裟だな!黒板消しクリーナーか!』といった具合の見事な例えツッコミの準備も万端なのである。(芸歴4年目未だ炸裂せず)



他の人はそんな黒板消しクリーナーについてどう思っているのだろうか。気になって知人に尋ねた。


不便感じ型知人
コスパ重視型知人
無関心型知人


やはり僕だけの意見ではなく、みんなそれぞれ黒板消しクリーナーに対して何かしらの不満を持っているようで安心した。


学校の先生をはじめとする教育現場で働く方々には、早急にこの問題について対応してもらいたい。


とはいえ、いつの時代も何かと課題の多い教育現場。子供の学力体力の低下、少子化問題、教員不足等が深刻化し、早急に解決策が所望される状況で、黒板消しクリーナー問題が後回しにされるのもわからなくもない。


そもそも職員会議で黒板消しクリーナーの議題が上がるはずもない。ただ、そうやって後回しに後回しされた結果が、あの教室の隅に置かれた大型爆音の負の産物であることを、私たちは決して忘れてはならない。


売れないピン芸人。何の影響力もない僕がこの黒板消しクリーナー問題に対して今できることは結局一つだけ。


この場を借りて、このnoteを読んでくれている皆さんに改めて黒板消しクリーナーの存在意義について考え直してもらう機会を与えることくらいか。

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