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「先生」をやめて「ビジネスマン」になりましょう、というお話。

おはようございます、上田です。

本日は、先日若手の薬剤師と話していた時に、自分も昔言ってもらったとても大事な前提を伝える必要があるなと感じたので、そのお話。

一般論としてもいわれていることで自分も確かにと感じていることなのですが、医師や歯科医師、薬剤師、教師といった職業の人にありがちなことの一つとして、

新卒でたいした人生経験があるわけでもないのに、限定された閉鎖空間で「先生」と呼ばれる環境に長年居続けていると、一部にその「先生」と呼ばれることを勘違いして生きている人がいます。

つまり、大した経験もないのに、そこに従事している時だけ偉そう。
さらに勘違いしている人に至っては、私生活でも傲慢。

※最近会社作ったので「社長」と呼ばれるようになった自分への自戒の意味も込めて、強めの表現をしています。

医師や薬剤師、教師という看板を外した時、生身の自分でどれだけ勝負できるかという観点で仕事をし、人生を生きていきなさい。

資格を持っている職業人として生きていく前に、社会人、一人の人として成長するようにしなさい。

僕は、社会人のキャリアとしては製薬会社の営業(MR)からスタートしました。
薬剤師の資格は持っているものの、薬剤師業務の経験はない状態。
しかも、一浪の院卒なので、社会人経験もないのに新卒で3年目の方と同い年。

さらに、頭でっかちな上にコミュ障だったので、本当に周りの人からしたら扱いにくい人材だったと思います。

当時、関わってくださった皆さんに、ほんと感謝です。

そんななか。
当時の上司や周りの方から常に言っていただいたのが、上に記載した言葉でした。

確かに、MRとして様々な医療機関を訪問していた約12年前の当時、一部の病院などでは先述した「勘違い」をしている同世代の「先生」に出会ったこともありました。

その一方で、「自分たちは資格を持っているだけ。社会人や人としては先輩だからちゃんと対応するように」と、病院単位で教育をされているところもあり、
そういう病院さんに訪問すると、同世代の薬剤師さんだけでなく、人生の先輩である薬剤師さんやドクターも、人として素敵な方が多かった記憶があります。

素敵なお話なので具体名を出すと、当時の市立堺病院、近代堺病院、済生会富田林病院の先生方は特に素晴らしい方が多かったです。


何が言いたいのか。

専門職として、その専門知識を持って仕事をするのは当たり前。
美容師さんでいうと、ある程度髪を切る技術があるのは当たり前。

そんな中で、指名されるかどうかは、本業以外の部分の、その人そのものの魅力の部分が重要だなと感じています。

では、その魅力とはなにか。
コミュニケーション能力や問題解決能力も含めた、人間力じゃないかなと自分では思っています。

患者さん相手の場合は、どれくらい目の前の人のお役に立てるか。
相手にとっては耳の痛いことでも、ちゃんと伝えるべきことは、表現に配慮はするけどちゃんと伝えるという経験をどれくらいしているか。

「先生が言うなら、やっぱりちゃんと薬を飲みます」
「ちゃんと、使い切るまで塗り薬使います」
「適当に飲んでるのをやめます」

と、服薬指導が終わった時に患者さんの意識が変わり、実際の行動が変わる関りができるかどうか。

患者さんから「何かあったら、先生に聞きたい」というくらい、自分のファンをどれくらい作れているかがとても大事だと思っています。

一方的に上から「指導」をするのではなく、相手に価値を伝えて、相手が自分の理由でそれを実行するという関りをできるか。


そして、自分が仕事の立場上、優位とされるときにどういう対応をするのか。

薬剤師の場合だと、例えば卸さんが薬を持ってきたときに、気持ちいいくらい「ありがとうございます!」と薬剤師から言っている薬局もあれば、
「さっさと置いて行けよ」という感じでぞんざいな態度をとるところもあります。

自分の立ち位置をどこに置いているのか。

今回、この記事を書くきっかけになった新卒薬剤師に話していたのは、

「会社の看板や資格というものが全部通用しなくなったとしても、世の中で生きていける自分になるという意識を持ってみたらどうかな」

ということ。

僕はこれから自分の会社を大きくしていく段階ですが、どこまでいっても、
自分で勝負できる人生にしていこうと改めて振り返ることができました。

感謝!



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