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【酒棚】仙禽(せんきん)

お酒の紹介をしたいと立ち上げたnoteですが、仕事や家事や育児や諸々ある中で、投稿を続けるって大変ですね、、、

「特技:3日坊主」の私は早々に投げ出しそうになりましたが、やっぱりお酒がスキ!なので、その想いを同じように抱いている人に届けたい&繋がりたい。

執筆に慣れたらもうちょっと頻度高く更新できるようになるかなー
ボチボチ頑張りますので1人でも2人でも応援してる方がいてくださるも嬉しいです。

・・・と前置きはこれくらいにして、本題。

今日は、仙禽(せんきん)のご紹介です。

これから蔵元の紹介を「酒棚」というタイトルで記事化していきたいと思っています。

前回の記事「蔵を継ぐ」で山内聖子さんの本のレビューをしていますが、仙禽はその中でも紹介されています。

今をトキメク人気の酒蔵。

いやもう、ほんと美味しい日本酒です!!!

私のようにワイン➝日本酒、とハマった方は間違いなくスキだと思います。

九平次と少し通じるところがあるのですが、「酸」が特徴的な酒蔵です。ワイングラスで飲みたくなるような風味の日本酒ですね。

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この「酸」を感じるお酒。昨今では増えてきましたが、かつては「日本酒の劣化=酸」と認識されていて、タブーだったんですよね。

酒造技術が未熟で設備が乏しかった頃に作られた日本酒は「火落ち」という腐敗現象が進んでしまうものが少なくなかった。「火落ち菌」は乳酸菌の一種なので、増殖すると異常に酸っぱくなってしまう。

現在はどの蔵元も設備を整えて品質管理に力を注いでいるので、昔のような劣化は起こらないのだけれど、古来より染み付いた「酸=悪」というイメージは中々払拭されず、一部の愛好家を除き、まだまだスターダムにはなれないんです。

そんな状況下に現れたのが「仙禽」。

心地よい酸、フレッシュでジューシーな甘み。どんな料理にも合わせやすいお酒。
初めて飲んだ方は『何このお酒⁉️』と驚かれる方が多いです。

そんな「仙禽」を造っているのが、㈱せんきんの11代目、薄井一樹。

めっちゃ男前です。

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SAETIMESより引用

薄井さんは私が利き酒師の講座を受講した際、講師として来られてました。

蔵元って職人気質というか、神経質で人見知り・頑固なイメージを持っていたのですが(いい意味です)、彼は全然違う雰囲気で。

説明も明確でわかりやすく、場馴れしてる感じ。

なんでかな~?と思ってましたが、日本ソムリエスクール(現日本アカデミー東京校)で講師をされてたと聞いて、納得。。。どうりで講師役も慣れてらっしゃる。

そして、最初の入りがワインだからこそ、この味になるのだなーと妙に納得しました。


なぜ、酒蔵の息子が最初に選んだ仕事がワインだったのか?

書籍の中に「ワインに魅了された理由は、カッコいいから。女性をうっとりさせられる魅力を持つから」と書かれてます。
かなりキザですねw恐らくモテるのだと思います。

逆に日本酒はカッコよくない、美味しくない思っていたようですが、「飛露喜」を飲んでその美味しさにただただ感動したそうです。

先日の蔵を継ぐの記事でも触れますが、宮泉銘醸の宮森さんもきっかけは飛露喜なんですよね。やっぱりすごい!


日本酒の世界にも希望を見出し、実家を継ぐことを決めた薄井さんですが、実家の状況を見て”地獄を見た”と言ってます。

多大な借金、不味い日本酒。この酒蔵をどうやって立て直していけばよいのかー

そんなどん底から見事に蔵を再生されたその力には、本当に尊敬の念を抱きます。


この蔵の特徴は、なんといっても「domaine」

※以下、公式WEBサイトより(一部省略)

「ドメーヌ」というイノベーション。
それは自然に逆らわず、土地の個性に身をゆだねること。
日本酒の生命は「水」。だからこそ、
仕込みの水と同じ水で育てた米にこだわる。
同じ生育環境であることは自然への敬意であり、
最良のマリアージュを生み出してゆく。
この土地の個性こそが、仙禽の個性である。

domaineはフランスでは”生産者”という意味で使われてますが、こちらではどちらかというと”terroir(テロワール)”の文脈で使ってますね。

酒づくりの原料が持つ自然の力に最大限の敬意を払い、それを生かした酒造りをされています。

ワインのように華やかな香りとジューシーさを感じますが、日本酒から離れ過ぎてない。古来の米の旨味も大切にしていて、とてもバランスの取れたお酒だと感じます。

蔵に関する情報はオフィシャルサイトで見ていただくのが一番ですので参考にされてみてください。

『線香花火』や『かぶとむし』などネーミングやボトルデザインも逸脱で、ついつい買いたくなっちゃう。

720mlなら数千円で買えるので、是非是非チャレンジしてみてください!

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