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宇都宮仁氏(日本酒造組合中央会)から学ぶ まず抑えたい!日本酒造組合中央会が繰り広げる日本酒の海外PR・販路開拓[2021年版]|Sake Insider Seminar File.006

海外輸出11年連続二桁増の日本酒

日本酒の国内市場は減少傾向で推移し、それまで堅調に推移していた特定名称酒も減少に転じています。しかし、海外市場は日本食ブームなどの理由で毎年増加傾向を見せています。2020年は各国の新型コロナウィルス感染症による感染防止施策の影響を受けて、2020年度トータルでは数量ベースは減少したものの、金額ベースでは対前年比プラス3%の約241億円と増加しました。日本酒の輸出国は現在61カ国、主要国はアメリカ、中国、韓国、台湾、香港です(この5カ国で全体の約8割)。今後の日本酒ビジネスはすすめていく上で海外市場への何らかの対策は必須事項です。

日本酒造組合中央会は、酒税の保全及び酒類業の取引の安定を図ることを目的に1953年に設立した団体で、海外展開に本格的に取り組むため2015年に日本酒の輸出基本戦略を策定。その後28ヶ国で日本酒のプロモーションを実施してきました。「これから日本酒を認知させていく市場」「すでに市場としては認知されておりレストラン等へ営業を加速していく市場」「さらに市場拡大に向けて強化していく市場」など、地域の市場状況に合わせて試飲会やセミナーなどの施策を毎年行っています。

今回、日本酒造組合中央会が約5年間にわたり蓄積してきた、海外市場における日本酒のPRや販路開拓について、理事の宇都宮仁先生からお話いただけることになりました。大変にありがとうございます!

宇都宮

海外市場の間違った日本酒認識トップ5

海外市場で日本酒を伝えるには、a) すでに現地で浸透しているワイン等と何が違うのか?といった比較からの紹介、そして、b) 間違った日本酒の認識の払拭、は重要なテーマです。海外市場ごとにaやbは異なります。酒蔵ごとの個性を伝える前にaやbを学ぶことで海外展開を効果的にすすめることができます。今回、その代表例を5つほど教えていただきます。

日本酒造組合中央会プレゼンの実践例

中央会では上記を踏まえた上で、その壁を突破するために、現地での日本酒セミナーのプレゼン内容を実施し、改善しています。日本酒をレストランや飲食関係者に知っていただくために、すでに参加者が持っている知識を生かしながら日本酒の情報を重ねつつ説明していくことが有効的です。

私はこれまで海外日本酒イベントで、日本酒造組合中央会の現地ソムリエ・シェフ向け日本酒セミナーに何度か参加しました。日本酒そのものを知らない方への日本酒の説明や、海外のトップシェフやソムリエからの日本酒への評価、日本酒とのペアリング料理例など、限られた時間のセミナーだったこともあり、改めて学ぶことが多い、目から鱗の内容でした。

日本酒造組合中央会では具体的にどのようなプレゼンをしているのでしょうか?本セミナーでは、2、3のプレゼン内容をご紹介いただき、海外でのプレゼン擬似体験を経験いただきます。

日本酒造組合中央会が取り組む海外PRの実践と実績

冒頭にご説明してきましたが、海外展開には、i) これから日本酒を認知させていく市場、ii) すでに市場としては認知されておりレストラン等へ営業を加速していく市場、iii) さらに市場拡大に向けて強化していく市場、といった段階別の施策を考えていくことが重要です。

日本酒造組合中央会では、重点的に市場に合わせた各種施策を実施する国や地域の設定を行っていますのでご紹介いただきます。

日本酒造組合中央会の海外PR・販路開拓一挙紹介

日本酒造組合中央会は、コロナ禍においてオンラインやデジタル化といった新たな海外PR・販路開拓施策を実施し、コンテンツを充実させています。どのような施策があるのか、それぞれ誰向けにあるのか、日本酒関係者はどのように活用したらいいのか、などについてご紹介いただきます。

日本酒の香味から考える海外展開のポイント

宇都宮先生は、日本酒造組合中央会では「國酒」としての日本酒・焼酎・泡盛の全世界への普及に向けて取り組まれていますが、かって東広島市にある独立行政法人酒類総合研究所においてお酒の成分や品質の研究し「日本酒の香味」について評価標準を作成されてきました。また、日本酒のペアリングに関して当セミナーでも登場した千葉麻里絵さんとの共著があります。

【千葉麻里絵】最先端の日本酒ペアリングのカバー画像

「香味」や「ペアリング」という視点で日本酒の魅力を海外に伝えるにはどのように考えてどのように組めばいいのか?についてもお話をいただきます。

日本酒の魅力を伝える力・売る力を磨くためにすべきこと

セミナーの最後には、日本酒の魅力を伝える力・売る力を磨くために何をすべきかについて参加者からいただく質問に宇都宮先生からお答えいただきます。

質問内容は事前に回収いたします。参加登録フォーム内に宇都宮先生に聞いてみたい質問をご記入ください。

日本酒の国内事情そして海外事情を追いかけながら、攻めの姿勢で日本酒市場の拡大に取り組み日本酒造中央会から提供される様々なツールを最大限に活用して、日本酒の魅力を伝える力・売る力を磨いていってください!

(by 澤田且成 Japanpage:創業者)

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【講師】
宇都宮仁(うつのみや ひとし)氏
日本酒造組合中央会 理事

京都府立大学大学院農学研究科修了後、国税庁入庁。各地の国税局や独立行政法人酒類総合研究所に勤務。酒類の官能評価分析の評価方法の研究などを行う。国税庁鑑定企画官、東京国税局鑑定官室長を経て、2018年退官。2019年より日本酒造組合中央会 理事に就任し、酒類の海外PR・販路開拓施策をサポートする。

著書
『最先端の日本酒ペアリング』千葉 麻里絵 (著)、宇都宮 仁 (著)/旭屋出版 他

論文
『清酒の官能評価分析における香味に関する品質評価用語及び標準見本』酒類総合研究所報告第178号他

【タイトル】
宇都宮仁氏(日本酒造組合中央会)から学ぶ!まず抑えたい!日本酒造組合中央会が繰り広げる日本酒の海外PR・販路開拓[2021年版]

【内容】
- 海外市場の間違った日本酒認識トップ5
- 日本酒造組合中央会が取り組む海外PRの実践と実績
- 日本酒造組合中央会の海外PR・販路開拓
- 日本酒の香味から考える海外展開のポイント
- 質問会

【対象】
・日本酒資格保持者
・酒蔵関係者
・飲食関係者
・行政 / 組合関係者

【スケジュール】
2021年9月4日(土)16:00 - 18:00
15:55 - チャネルへの参加可能
16:00 - 17:10 講演
17:10 - 17:50 質問会
*当日、参加が難しい方は1ヶ月ほど録画映像を公開します。こちらの閲覧を希望する場合も以下のフォームにご登録ください。

【使用言語】
日本語

【参加方法】
こちらの申込フォームから応募ください。
https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_ap14GR78S7SatgkH547oaA

【参加人数】
100名程度
応募枠を超えた場合は参加方法をお伝えします。

【参加費用】
無料

【モデレーター】

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澤田 且成
アイディーテンジャパン株式会社 代表取締役
Japanpage:創業者
ブランディングディレクター
https://www.facebook.com/KatsunariSawada/
創価大学、Institute of Social Studies(オランダ)卒業。(株)富士経済の海外マーケットリサーチャー(株)インターブランドジャパンのプランナーを経て妻の仕事を支えるため退職しカナダ・中国へ移住。2008年アイディーテンジャパン(株)を設立。2010年よりJapanpage:プロジェクトを起案し日本酒や伝統工芸品を海外市場で価値づけることに闘争中。選ばれる商品開発 / 海外バイヤーとの商談 / 地域産品の貿易業務などを題材に講演実績多数。フィリピン・オランダ留学、世界32カ国でのトップインタビュー、カナダ・中国での生活など、30年以上にわたり日本と世界を歩いてきた。


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