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AIの思考ルーチンは先回りをして弱点を塞ぐ

2004年12月30日に『AI囲碁』(2004 PSP)が発売されたため、
PSP版『AI囲碁』が18周年になりました。

PSP版『AI囲碁』の思考ルーチンは、
「世界最大規模のコンピュータ囲碁の大会である
 2002年度21世紀杯で優勝し、
 その後もさらにブラッシュアップを重ね、
 思考エンジン開発の里程標としての地位をより確かなものにしてきた」
「Many Faces of Go」で、
「思考エンジンの名の通り幾つもの表情を持」つため、
「人間的」とも称されるAI棋士」を生み出すことに成功しました。

遡るとセガサターン時代の1997年に
AI囲碁』(1997 SS)が発売されています。

ありふれたタイトルのゲームゆえに、
偶然の一致かと思って調べてみると、
セガサターン版『AI囲碁』の作者は
「デビッド フォットランド」ということがわかりました。

PSP版『AI囲碁』は
「デビッド・フォットランド氏の思考ルーチン「Many Faces of Go」を
徹底的にブラッシュアップ」したタイトルゆえに、
いわゆるバージョン違いともいえるタイトルのようでした。

しかし、
セガサターン版『AI囲碁』と比べるとPSP版『AI囲碁』は、
ハードスペックや思考ルーチンの進化以外に、
とてつもなく強力な武器を手に入れていました。
 
それは「日本棋院」の推薦。

「対局が多くなった場合、
 コンピュータの着手の特性を悪用して勝率を上げることは可能」
なのですが、
「このような場合をコンピュータの棋力に対するクレームとすることは、
 日本棋院では受け付け」ないため、
プレイヤーは人間的に姑息だと思われる手段を取りづらくなり
自然とAIの弱点が塞がれたのです。

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