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デジタルの通信仕様はモンスター級に複雑だった

2002年8月3日に
デジタルモンスター ディープロジェクト』(2002 WSC)
が発売されたため、
デジタルモンスター ディープロジェクト
も20周年に突入しました。

デジタルモンスター ディープロジェクト
はスワンクリスタルデザインのパッケージなので、
ワンダースワンのタイトルの中でも後期のタイトルになります。

デジモンと言えば通信なので、
デジタルモンスター ディープロジェクト
は積極的に通信仕様を展開していました。

「VS DPROJECT」では、
通信ケーブルを使って
デジタルモンスター ディープロジェクト』同士の対戦ができました。

「VS SWAN(CABLE)」では、
通信ケーブルを使って
デジモンテイマーズ デジモンメドレー』(2001 WSC)、
デジモンテイマーズ ブレイブテイマー』(2001 WSC)、
デジモンテイマーズ バトルスピリット Ver.1.5』(2002 WSC)
とそれぞれ通信対戦を行うことができました。

しかし、
この対応については最後発の
デジタルモンスター ディープロジェクト
の取扱説明書にのみ記載されていて、
他のタイトルでは
「ディーアークとの通信バトル」を選ぶという無茶な対応が必要で、
後発タイトルとの連動について全くアピールされていませんでした。

「VS SWAN(ADAPTER)」では、
「携帯デジタルモンスター専用通信アダプタ―」を使うことで
デジタルモンスター Ver. WONDERSWAN』(1999 WS)
と通信対戦を行うことができました。

しかし、
「携帯デジタルモンスター専用通信アダプタ―」は
デジタルモンスター Ver. WONDERSWAN
に1個しか同梱されていないため、
通信環境を整えるのが恐ろしく大変でした。

しかも、
デジタルモンスター Ver. WONDERSWAN』の取扱説明書では、
「携帯デジタルモンスター専用通信アダプタ―」ふたつで接続する方法は
「誤った接続方法」と紹介されていました。

デジタルモンスター ディープロジェクト』は対戦以外にも、
「携帯デジタルモンスター専用通信アダプタ―」を使うことで、
玩具のデジモンペンデュラムやペンデュラムプログレスとの
連動要素を楽しむことができるようになっていました。

これだけ通信仕様が盛りだくさんなのはわかるのですが、
この複雑な状況を全て把握して、
全てのソフトと周辺機器と玩具を揃えて、
実際にプレイした子供がどれだけいたか考えると、
デジタルモンスター ディープロジェクト』はむしろ
「ディープ(深)」過ぎて
子供たちをワンダースワンから「イジェクト(立ち退か)」してしまった
タイトルとさえ思ってしまいます。


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